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頭の上に猿がいる。話しかければクーと鳴き、からかえば一人前に怒りもする。お前は
いったい何者だ―。近所の仲間と茶飲み話をするだけの平凡な老後をおくっていた作次。
だが、突然あらわれた猿との奇妙な「共同生活」がはじまる。きっかけは、同居する嫁に
ほのかな恋情を抱いたことだった…。老いのやるせなさ、そして生の哀しみと可笑しさを描く、
第11回小説すばる新人賞受賞作品
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作次69歳。年寄り仲間たちと語らう平凡な毎日だったが、息子の嫁にほのかな想いを抱き始めたころから、頭の上に「猿」が乗っていることに気付いた…。第11回小説すばる新人賞受賞作。
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私の店には色んなジイサンやバアサンが来る。ほとんどの年寄りは、臭くて、礼儀を知らなくて、偉そうにするか卑屈な態度を取るかのどちらか。なぜそうなってしまうのか。この本を読んで少しわかったような気がする。頭上に猿の意味は、わからない。
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老人大国を迎える日本。
国民のすべてが一度は見ておく必要があるかも・・・という大層なもんではなく、その辺歩いている、近所のお爺ちゃんの物語。あの猿が何なのか?そんなちっぽけなことを気にする必要はない。人は皆それぞれで良い!だから面白いのだ。
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頭の上に、自分にだけ見える猿がいる。
突拍子もないこの設定。なのにハマる。
猿と作次の妙な掛け合いが、おかしくも、どこか切ない。
渋い題字と哀愁ある一人と一匹の姿が描かれた表紙が、これまたしっくりくる。
老いていく事への寂しさと、恐れと。それでも女性に対して、どこまでも男でいたいと思う心。
若者を諭すような人生の先輩であろうとするその姿勢。
格好いいとは思わない。ただ感嘆し、その姿にしびれる。
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60歳後半でジイサンなのか……。
個人的にはオジサンのくくりに入ると思うのだが。
頭と足
今から鍛えておかないとあたしもボケたバーサンになっちまうのだろうか?
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年寄りは世間からも家族からも疎まれる対象。
69歳の作次は、息子夫婦と同居をはじめたが、
どこか他人行儀な空気にそわそわし、息子の嫁の京子さんを意識して
そのくらいから、ある日突然どういうわけか頭のうえに猿が居座るようになった。
結末がなぞ。
なんだこの話は。ってなった。
猿が出てきたのはよくわからないけど、もっとたくさんの言い回しを使い分けたらいいと思った(何様
人々はファザコンばっかだなとか関係ないけど。
まあ私もファザコンですけどね)^o^(嘘
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万城目学の「鹿男あおによし」を思い出したが、60を越えた爺に〝使命〟が与えられたわけでは無く、ただ己でもどうしようもない感情に翻弄されるのみ。自分にしか見えない頭の上の猿は何なのだろう、と最後まで私にはわからず。しりきれとんぼ感にもちょっと不満。
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スバル新人賞を取った作品ならと手にしてみました。
読後評価は、読み手の年代、環境に左右されやすい作品、テーマかな?
残念ながら、好みではありませんでした。