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図書館で目について借りる。
前からこの本が図書館にあったのは
知っていたのだが、
今更読もうと思ったのは、
マンガ「アイシテル」を読んだことが
大きい。
「A」は、母への愛情を渇望しており、
母の期待を言外に察知して、
母のどおりの子どもになろうと
努力していたのではないか、
と思われる記述が、母の手記から
かいま見られる。
そしてそのことに
母自身は気づいておらず、自分の期待どおりの
ことを(自分が強制したわけではないのに)、
子どもが行う(たとえば、習い事等)を
単純にうれしがっている記述に
違和感を感じた。
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前から読みたいと思っていた事件の本だったがようやく読むことができた。
ある程度予想はしていたけれど、犯人の両親の手記をそのまま編集したものなので事件の真相についてはよくわからない。犯人の精神鑑定では少年は母親から虐待を受けていたとあり母親はそんなつもりはなかったと言っているが、たぶん両方本当だろう。厳しい躾と虐待の明確な区分けなんて実際の難しいと思う。同じことをやってたって、子供が精神的に上手く成長できれば躾だし、その結果精神的に歪んでしまえば虐待と評価されてしまうことだろうと思う。また、少年の行動には犯行に結びつく兆候が有ったのに両親はそれを見逃したという評価もあるようだが、それも結果論だと思う。子供時代もっと残虐非道を繰り返していたけど、大事件もおこさずそこそこマトモな大人になったなんて事例はいくらでもあると思う。間違った育てられ方をしたため犯罪を犯してしまった、なんてのもあるだろうけれど、そこまでひどい育てられ方じゃないのに、何でこんな人間ができてしまったのか?この事件はそちらのケースだと思う。昨今は脳科学の発展が著しく、いろいろなことがわかるようになってきたけれど、精神面・心理面の問題の発見や解決方法も早くわかるようになって欲しいと思う。
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図書館で借りました。
レビューはブログにて。
http://ameblo.jp/minori-0325/theme7-10032961603.html
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2014.05.18
母親の言い訳が多い本だなと思った。
まだ気持ちが落ち着いてない時に書かれ、出版された本だからなのかもしれないけれど、少年Aはそんな母親の甘くてボーっとしてる部分をわかってたんだろうなと思う。
ごく平凡な家庭に突然生まれたサイコパス。
平凡な主婦にはまったく想像もつかない思想と発想を持つ子が育ってしまったのだから、彼女も可哀想だとも思う。
今、彼らはどう生きているのか気になる。
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うーーむ。
かなり、変わった少年のように思うんだけど、母親の目線では、あくまでも普通の少年。
母親自身も普通のようで、ズレてるようで、でも世の中の迷惑になるほどのズレはなく、
いろんな要因があるんだろうけど…。
こういう壊れた人間は残念ながらいるのだと思う。
土師淳くん側の本も読む予定。
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一見言い訳のように見える母親の「気付かなかった」「わからなかった」という言葉。本当に気付かなかったのかもしれないが、深く考えないようにしていたのだろう。
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(2015.07.07読了)(2009.03.30購入)
少年Aの書いた話題の本は、いずれ読むとして、その前に関連本をいくつか読んでおこうと思い、積読から探し出して読みました。
少年Aの父と母によって、少年Aの生い立ちや事件当時のこと、事件後のことなどが書いてあります。
犯罪を犯した子供の、親の責任とは何でしょうか? 被害者の親にどう謝罪したらいいのでしょうか? 少年Aの年齢は14歳です。20歳を過ぎていれば、犯罪を犯しても、本人の責任だけで、親はあまり関係なくてよさそうです。
少年Aの父母は、少年Aに直接会って、本当に二人の子どもを殺害したことを確認してから、被害者の両親への謝罪をしようと、考えたようです。どうしても、自分の子どもが殺人を犯したとは、信じられなかったので。ところが、少年Aに会うことがなかなかできず、会っても、確認できる状態ではなかったようです。早い段階での、被害者家族への謝罪のタイミングは逸してしまいました。
【目次】
神戸連続児童殺傷事件について
一章 被害者とそのご家族の皆様へ-父の手記
二章 息子が「酒鬼薔薇聖斗」だと知ったとき-母の手記
三章 逮捕前後の息子Aと私達-父の日記と手記
Ⅰ 逮捕された息子A
Ⅱ 逮捕後、家族の漂流の日々
Ⅲ 淳君の行方不明と私達
四章 小学校までの息子A-母の育児日誌と手記
Ⅰ 初めての子Aの誕生
Ⅱ Aの日常と躾
五章 中学校に入ってからのA-母の手記
Ⅰ 気付かなかった「前兆」
Ⅱ 不登校、そして忌まわしい事件が……
六章 Aの「精神鑑定書」を読み終えて-母の手記
●命の大切さ(28頁)
私たち夫婦は十四年間、ずっと世間並みにあの子に「人の命の尊さ」を教えてきたつもりでした。
でも、話しているうちにAが、人間や人の命の大切さ、尊さについてまるで理解していないこと、その当たり前のことに対する感覚がズレていることに、ハッと気付かされたのです。
●違う息子(33頁)
メモに書かれているAは、私たちが思い描いていた息子とは違っていました。あの子が私たちに話していなかった猫の惨殺の話があったり、同級生に対する暴力などの説明が、以前私たちに話したのとは全く違う箇所が、いくつもあったからです。
●帰りたくない(40頁)
「社会復帰したいと思いますか?」
「このまま静かなところで一人で死にたい。家には帰りたくない」
●弁護士(62頁)
弁護士の先生は合計八人もついて下さるとの事。本当にありがとうございます。
●小六から(64頁)
六年生の春休みに、万引きをしていたのが分かった頃から、Aは少し変わり、よく学校に呼び出されるようになりました。しかし、いい子ではないが、根は素直で思いやりがある子と今でも思っています。
●事件前(109頁)
Aは五月十三日、同級生の友達(男子)を公園に呼び出し、自分の拳に時計を巻きつけて殴り、歯を折るなどひどいけがをさせました。
Aは、「自分の悪口を言ったあいつが憎く、仕返ししてやったん屋」と泣きながら言い、怒りに手がつけられない感じでした。
生徒指導の先生からは、Aの鞄���中に入っていたタバコ、小刀を見せられました。
●一歳六カ月(134頁)
十二月三十日、Aが躓いてサイドボードの角で頭を強打。
ボコントすごく鈍い音がし、Aの頭に穴が開いたように血がどんどん溢れ、もうびっくり仰天して、急いで救急病院に連れて行った。
Aの傷は骨の一歩手前まで達し、五針も縫う大怪我だった。
●万引き(172頁)
家宅捜索で出てきたナイフや大工さん用の工具など、事件に使用した道具はすべて、万引きで調達していたというのです。
●中一(178頁)
中学に入った四月早々に、Aがカッターナイフで、他の校区の学校の小学生の自転車のタイヤを切り刻んでパンクさせた、と学校の先生から連絡を受けました。
六月にも先生から電話が来ました。Aが部活の練習のときに、ラケットで仲間を叩いたというのです。
次には、友達三人と一緒で、同級の女生徒の体育館シューズを燃やした上に、その子の鞄を男子トイレに隠すという問題を起こしました。
●スリル(198頁)
「警報のブザーが鳴らない方法を友達から教えてもろたんで試したかったんや。それに万引きするときのスリルが面白いんや」
●命(209頁)
「人の命なんか蟻やゴキブリの命と同じや」
☆関連図書(既読)
「淳」土師守著、新潮文庫、2002.06.01
「犯罪被害者の声が聞こえますか」東大作著、新潮文庫、2008.04.01
「なぜ君は絶望と闘えたのか」門田隆将著、新潮文庫、2010.09.01
(2015年7月12日・記)
(「BOOK」データベースより)amazon
愛していた。信じてもいた。その14歳の息子Aが、神戸連続児童殺傷事件の憎むべき犯人酒鬼薔薇聖斗だったとは…。両親が2年間の沈黙を破り悔恨の涙とともに綴った息子Aとの全て。
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・・・・難しい
ご両親の手記を読んで、私たちと違う部分や同じ部分を、いろいろと感じた。
親としての愛情は感じた。
一生懸命さも感じた。
それと同時に、少し親よがりな空気も感じた。
私たちの感覚と違う違和感も、あった。
とても難しいと思う。
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当時の少年Aを取り巻く状況は、人によって言うことが違う。社会か、母親か、父親か、本人か、誰が客観的事実を言っているのか興味深い。反省をして取り繕ったり自分をいい人物に見せようと思っていないという意味では、本人が言うことが一番の真実かもしれない。被害者のことを思うと気が咎めるけど、絶歌を読んだ方がいいのかな。
しかし妊娠中に読む本ではなかった。
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あえて評価はしない。このような犯罪に関係のある人の著書は、買わないと決めている。この印税をすべて被害者に渡すことが書かれているが、それも妥当なのかどうかわからないので、今までこの手の本は読まないできた。昨日、たまたま図書館で見て何気なく手に取った。
ここには、両親の苦悩が書かれている。両親はなぜこんなことになったのか、と心から本当にわからないのだと思う。でも、小学生に残酷なスプラッター映画をずいぶん見せていたり、ヒトラーの本を買い与えていたり。それらのことを普通に書いている。責めるわけではない。そういう事が子供の心に深刻な影響を与えることは最近の研究ではよく言われているが、この本の発行年は1999年。その17年ぐらい前に始まった子育てだから、その情報がなく、子どもと映画を楽しむ、親も観ているのだから大丈夫、という感覚があったとしても、時代的に親が特に無知だったわけではないのだろうか。
1999年の発行で、この時点で「少年A」は17歳だったという。あの事件からもうそんなに年月が経ったのかと思った。この「少年A」は、その後数年前だったか、自分でも事件の時のことを本に書いたが、そのことは両親も全く知らなかったと何かで読んだ。
少年Aのご家族の苦悩。被害者の方の苦しみはどんなことがあっても消えない。
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子育てに正誤も何もないが、個人的にAに同情する部分も多々ある。度々Aが問題を起こした話があるが、すべてのAの言い分を「言い訳」と書いてある。この時点で駄目じゃん!て思う。それにAVを見つけた時何故そっとしてやらないんろう。父親はまだマシだが、全体的に無神経さが感じ取れ最後の方腹が立ってきた。本人任せにも程がある。世界を広げてあげる努力がない。絵本を読ませただろうか? そもそも引用されてる精神鑑定書には異常疾患無しだが、明らかにAはボーダー(サイコパス)でしょう。そこに躾も何もない。
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こんなんどうしようもないよね…という投げやりな感想を始めに持った。何か悪いことが起こった時の原因を日本人は求めたがりすぎだと思うんだよ。やれこの躾が悪かっただの、この変化を見逃しただの、親の生活がーだの。こうだったからこうなった!と決めつけないと収まりが悪い国民性。そんなん誰にも分からんよね。
手記全てを信じるわけにはいかないけれど、親御さんはとにかく運が悪かった。あからさまにヤバい家でヤバい生活していた訳ではないし、決してネグレクトだった訳でもない。非行の兆候があってからの対応も完璧とは言えなかったかもしれないけど、何もしなかった訳じゃない。ひたすら運が悪かった。最悪に最悪が重なってしまった。
「遠目からでも淳君(行方不明)のお母さんが心配げで寂しそうな表情をされているのがわかりました(115頁)」
は顛末を知るだけに悲しくなったし
「お父さんなんか、心配しすぎて、自分までつわりになってしまいました。でも、お母さんはつわりとか全く平気でした(126頁)」
は涙が出そうになった。自分を"お母さん"って書けること、どれだけ嬉しかったんだろうな…
こうなってしまった以上、例え本当に親が悪い訳じゃなくても、世間に対してはお詫びを続けないといけないこの国で、お気の毒に…とひたすら思う。
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悲しいな悲しいな。
愛情持って育ててた我が子が、罪を犯した。
親として出来うる限りやっていたんだと思う。
神の目線からなら、あの時こうすればよかったと言えるけど、当事者がそんな完璧にはできない。
急な逮捕後生活が一転し、加害者の親として世間とマスコミに追われてビクビク暮らす日々。
特に印象的なのが、自分(母)はお尻をぶつ位はしてるけど叱っていたつもりだったのに、少年Aの供述では虐待を受けていたという事になっていてそれがのちの犯行に繋がったというもの。
真実は当然分からないが、私は母の認識の方が真実に近い気がする。
幼年期の子供の場合自分中心のものの見方だから凄い嫌なことされたというそこの部分だけの感情を、さらに少年Aは記憶力が人並み外れているので延々と持った。
そして、家庭内で叱られる含めて嫌なこともあれば、家族で遊ぶ、出かけるなど楽しい事もあったはずだが、逮捕後の少年Aの中には嫌な事しか思い出せなくなっているのかもしれない。
作中で命について触れていたけど、
亡くなった被害者のお2人のご冥福をお祈りし、怪我された被害者のお2人と全ての被害者家族の皆様にどうか心の平穏が訪れますように。
そして、加害者家族も救われて欲しい。
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感想
加害者家族への目。人間には限界がある。自分のことになると言い訳をするが他人の場合にはそうはいかない。完璧を求め失敗に対して罰を求める。
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逮捕後の父親の手記と少年が生まれてからの母親の手記。
少年Aがどのように育ってきたかが主なテーマのようだ。
・生後1ヶ月でトイレで排泄をさせる。
・弟2人に(事件を起こした)兄を恨まず助けるよう促す。
・少年が隠し持っていたAVを発見し、友人と共に見ることを禁じ父親と一緒に見ることを強制する。
などのギョッとする行動があるものの、少し過保護な普通の母親だなぁという印象。
その一方で、小学高学年から中学生まで問題行動が多く、中でも腕時計を拳に巻いて友人の歯が折れるまで殴るなど、常軌を逸する行動があるのに、息子への評価がおっとりした根の優しい子。
専業主婦であり、部屋にも出入りしていながら猫やナメクジの解体、凶器の所持など何も勘付かなかったこと。
など、ちょっと不自然な点もあるが、病院へ連れて行ったり児童相談所へ通ったり、割りと行動を起こしている熱心な母親に思えた。
絶歌を読んでからこちらを読んだのだが、同じエピソードを両者の視点で見れたので両方読むと膨らみが出て面白かった。