投稿元:
レビューを見る
春から読み始めて一時中断していて、やっと読みおわ要りました。いわずもがな、名物編集者スエーさんの本。でも、間が空きすぎていて全体を総括することなんてできませんが、読むと脱力できると思う。そして、あとがきやら解説やらが豪華。
投稿元:
レビューを見る
「自殺」でその眼差しのクールさと優しさに大いに癒された。
本書はそのはるか前1982年。
1948年生まれの著者にとっては34歳の著作。
内容は大きく、生まれと来歴/ごった煮エロ雑誌編集/荒木経惟/DADA的仲間たち、の4本柱。
4本目の柱については、中島らもとも通じるところがありそうだ。
投稿元:
レビューを見る
母親がダイナマイトで心中したという出落ちみたいな本だけど、強さ?クールさ?しぶとさ?ひょうひょうとした感じが全体ににじんでました
投稿元:
レビューを見る
家出したお母さんは、よその男と心中してしまいました
ダイナマイトで、原型もとどめぬほどめちゃくちゃでした
そんな悲惨な過去を持つ少年が、デザイナーを目指して上京し
気がついたらサブカルエロ雑誌の編集者となっている
ムッツリスケベによく売れてウハウハだった
70年代の、深刻ぶった世相に風穴を開けるようなところが新しく
当時はカリスマ編集者としての人気もあったのだろう
こうして自伝エッセイみたいなものも出した
お母さんを許す代償に、自らの自由を確保したのかもしれない
誌面を使ってとにかくふざけていたようだ
ところでカバー写真だが
この、著者近影にそっくりなオバチャンが
ダイナマイトで爆死したお母さんなのだろうか?
いやしかし
50年代の山村にこんなカラー撮影の機材があったとも思えないが…
投稿元:
レビューを見る
個人的にはびっくりするくらい詰まらなかったのですが、これはどう考えても時代的なものではないかと思います。70年代80年代に青春をバリバリに謳歌していた人にとってはこの上なく楽しい本なのかもしれません。
母親のダイナマイト心中の事が題名になっているので、そのエピソードやその時の心象風景が出てくるのかなと思いきや全く出てきません。殆どが雑誌を作っていた時の話や業界の内輪ネタのようなものであります。
文体は所謂、昭和軽薄文体と言われるもので、嵐山光三郎や椎名誠の初期のような感じで、今読むとちと辛いかなあと思いました。
今読んでどうこう言うべき本ではなく、そういう時代だったという記録です。
投稿元:
レビューを見る
いろいろなところで名前を見ていた方のルーツのような本だと思い購入。
1982年刊行したものを1999年に再生した本。
実際の仕事ぶりやエピソード、自叙伝的な部分、交友関係などがメインであることを期待していたが、そうでもなかった。
若干思想的な部分があったかな。
1982年刊行ということだから、西原理恵子さんは出てこず。まだデビュー前ですかね。。。
払ってもいい金額:300円
投稿元:
レビューを見る
著者の三十歳代までの半生記で、大仰になることなく、微温的に淡々と綴られる自伝を、こちらもまた淡々と年代順に読み進めて、エロ本編集や荒木経惟との仕事、HAND-JOEの水戸黄門などを読んでいると、「あ、そういえば、この人は母親がダイナマイト心中した人だった」とその衝撃的な事件を、ふと、忘れてしまいそうになっているのに気がつく。それで、生きているってそういうことなのかも知れないと思った。過去のことは過去のこと。日々を淡々と生きて送ってゆくしか仕方ない。