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紙の本
「海の博物館」,「安曇野ちひろ美術館」で知られる建築家,内藤廣が自らに問い続ける建築の原点とは
2000/07/17 03:18
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投稿者:ブックレビュー社 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「時間にこだわると,建築形態は,その原形質である『素形』に収れんしていく」と筆者は語る。1時間しか存在しなくていいものの最適解と,1000年存在させようとするものでは最適解は違う。前者には数千の解があるが,後者はおそらく,ひとつかふたつの解しか見出せないだろうという。建築に置き換えるならば,最後に残る解が「建築の素形」であり,筆者が追い求めてきた「建築のはじまり」,つまり「建築の原点」であろう。筆者は「海の博物館」などの仕事を通じて,建築の素形を追求している。
本書は建築家,内藤廣が自らの心の奥底をのぞき,「建築にこだわることに果たして意味があるのか」と自問自答しながら書き綴ってきた文章をまとめたものだ。建築のあり方に対する内省的で哲学的な考察と,軽妙なタッチで社会の深層を捉えたエッセーが一冊の中で交錯しながら,独特の「内藤ワールド」をつくりあげている。
あくまでもリアルなものづくりにこだわる筆者の無骨な魂と,仕事に対する真摯で繊細な取り組みが伝わってくる一冊。建築設計に携わる人,目指す人に。
(C) ブックレビュー社 2000
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