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六の宮の姫君 みんなのレビュー

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みんなのレビュー168件

みんなの評価3.9

評価内訳

157 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

知の物語

2002/07/22 23:55

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 探偵小説だとばかり思っていた。ところが、これは文芸小説というか、文芸評論というか、かなり知の物語だった。

 芥川龍之介と菊池寛。タイプは違うけれど、ともに近代日本文学の主流となった二人の文学の在り方、作品の共鳴を、ミステリー仕立てにした作品である。僕はこの作品で北村薫さんの探偵小説を期待していたのだが、その期待は大きくはずれた。芥川龍之介の「六の宮の姫君」という作品がどのように書かれたなんて、あまりにも知的すぎないか。

 北村薫さんの作品は信用できる。書き手の心が伝わってくる感じだ。こういう文体で書きたいと思う。読み手にも優しいから。そんな文体で芥川龍之介を論じるなんて、凄すぎないか、まったく。

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紙の本

北村薫『六の宮の姫君』に挑戦する

2002/06/15 16:31

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

ある人からミステリーファンとしてはこれは読むべしと指摘があって、本屋で手に取ったところ表紙挿し絵がインテリお嬢さん風な青春劇画ものだから、いい歳の大人が読むものではないなと気恥ずかしい思いでためらいつつ買ったものだ。冒頭から三好達治、坂口安吾に始まりチェーホフの文章作法をめぐる斯界の評論とまるで私の無知を嘲笑うがごとき蘊蓄を山のように積み上げている。どうやら芥川龍之介の短編「六の宮の姫君」にまつわるナゾを推理小説の手法で解き明かそうとする試みと気がつく。芥川の作品群など幼いころからまともに読んだことはない、ひけめを痛感します。敬意を表してまず芥川の「六の宮の姫君」を読む。陰陰滅滅として名調子でもある。若くして自殺する天才であるから仏教説話ももっともらしく説得力があります。ところが最後のオチがまるで理解できない。これを解き明かすお話なのかと、ウンザリしながらもこんどは覚悟して読む。
才気煥発の女子大学生が主人公であるが、明るく嬉しそうに飛び跳ねながら、やたらに文学知識をひけらかし、芥川論をぶつのである。文学論だけではない、演劇論から落語論までその博覧強記ぶりにむしろ読者は痛く劣等感を刺激される。北村薫という若い鼻持ちならないオンナめ、芥川をめぐるありとあらゆる他人の評論をつまみ食いしながらこれを小説風に仕立てているだけではないか、オリジナルの観点を持ち合わせていないと断定し、不快感を持ちながら読みすすめることになった。だいたい、小説において蘊蓄は調味料のようなもので素材そのもので勝負すべきであるなどとも思う。蘊蓄だけならはるかに丸谷才一の雑文のほうが読む価値があるというものである。仏教世界の極致など若いオンナになにがわかるかと人生を長く生きているオジサンとしてはますます不機嫌になっていく。
後半の菊池寛と芥川の交流あたりまですすむと、趣が変わって、あまり主人公が飛んだり跳ねたりしない。女子学生の友人との女の子らしい饒舌がなくなる。ここから主人公の視線なのか作家の思考なのかがあいまいになって実に生真面目に菊池・芥川の友情について感動している。むしろここはいいなと思いながら、しかしプロの小説ではないとケチをつける。パソコンにデータを詰め込んで精一杯この材料をつかって組み立てているだけである。私はこんなことまで知っているんだぞと鼻をヒクヒク高くしているだけではないか。
ところがこの「小説」の終わったあと巻末にある佐藤夕子の「解説」。なるほどここに仕掛けがあった。この「解説」と一体になってこの「小説」はミステリーとして完成するのだった。「解説」にどんでん返しがある。「解説」に北村薫が男であったというのはどうでもいいが、この『六の宮の姫君』はまさしく彼が早稲田文学部を卒業する時の卒業論文そのものだったという驚愕の事実を述べる。なるほどねぇ。卒論であるならばこれは優秀な論文だったに違いない。個性的な表現力、資料を丹念に収集している学究的姿勢、巧みな自己PR、すなおに感心します。

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紙の本

異色作??

2001/10/08 14:56

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かずね - この投稿者のレビュー一覧を見る

円紫さんシリーズ第4作目です。今回も長編小説でした。もう、大学を卒業するための卒論を書かねばならない大学4年生になった主人公の「私」。卒論のテーマは芥川にすることに決めます。そして、今までしたことのなかったアルバイトにも取り組みます。このアルバイトの時に芥川に関する会話と「キャッチボール」というキーワードを耳にします。時代背景を調べ、多数の文学作品を読みふける「私」。「六の宮の姫君」という小説をめぐる謎を解こうとします。この作品を読んで、まずびっくりしたのが、作者の知識のすごさ。これにつきます。 文学作品にとんと縁のない私ですので、途中でいつのまにか活字だけを目が追っていて頭の中に入ってこない状態になることが多かったです(苦笑)。今回はあまり円紫さんの活躍ぶりがみられなくて残念だったなぁ という気がしました。

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2004/09/29 16:58

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2004/09/30 03:39

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2004/10/04 15:09

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2004/11/27 13:53

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2004/12/11 11:08

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2007/06/18 23:37

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2005/02/24 21:16

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2005/05/21 22:27

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2005/08/10 19:16

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2005/08/11 14:25

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