紙の本
良質の短編集
2001/06/17 21:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ほし - この投稿者のレビュー一覧を見る
新人で、しかも短編で読ませる作家というのは、とても貴重な才能だと思う。どれも味わい深くじんわりと心にしみてくる作品ばかりで、ミステリーとしても純文学としても楽しめるひと粒で二度おいしい作品集だ。
あのころもっていたもの。いつかなくしてしまったもの。もう取り戻せないものをかすかな痛みとともに思い出す。今の生活とひきかえになくしてしまったものは何だったろう? 本書はそんなことを思い出させるせつなくも危険な短編集だ。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
人は何かを失いながら生きていく・・
短編集。「眠りの海」に出てくる少年の言葉や話口調がすごく好き。「瑠璃」には少しの共感と強い憧れを感じる。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
誰だって誰かに思われたい。それが喩え、「愛」という形じゃなくても構わない。…人間っていうのは、そういう生き物なんだと思いました。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
短編集です。
なんていうか、ものすごく繊細でもろくて、切ない部分をきれいに描いてる気がした。
「瑠璃」が好きです。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
この中の短編の一つ、『瑠璃』がすごく良かった。主体的に生きる事がどんなに難しいことか。”地図を開いても行きたい場所が見つからない”という言葉がグっときた。『瑠璃』のために買っても損はない。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
短編集。本多さんの書く文章は、とてもスッキリしていて爽やかな感じがしますが、この本もそうでした。ミステリーっぽい話も多いけれど・・・ミステリーというよりは切ない人間模様というべきか。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
作者は村上春樹チルドレンと呼ばれているようです。でも、最初に読んだこの本はそんなこと全く感じませんでした。ちょっと涙を誘う短編集です。この後の長編「ALONE TOGETHER」は村上春樹を連想させるシーンや設定が多数あり、ちょっとひいてしまいましたが・・・
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
短編集なのに、それぞれ本を一冊読んだような重みがあります。
強さ、弱さ、人間の持ついろいろな面を垣間見ました。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
短編集。1番心に響くのは『瑠璃』。
大人へなることの抵抗。そういうものがすとんと伝わってくる。
強くてすらりとした登場人物たちに思わず惚れ惚れとしてしまいます。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
短編集。ミステリーというには、透明すぎますね。でも毎回最後にハッとすることが起こります。「祈灯」が好きです。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
内容(「MARC」データベースより)
繊細な視線で描かれた物語が、心の奥底に潜むミステリアスな風景を呼び覚ます…。小説推理新人賞受賞作「眠りの海」ほか「祈灯」「蝉の証」など、4作品を収録した処女短編集。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
「眠りの海」無関心な教師と家庭に問題のある女子生徒
「祈灯」死んだ妹だと思いこんで生きている幽霊ちゃんは実は親を憎んでいた。
「蝉の証」あしながおじさんは気付いて欲しかった。大沢君がなんかかわいいです。
「瑠璃」僕とルコの話。"人は他人が楽しいことをしていると怒りたくなるのよ"という言葉が印象にりました。ルコの手紙の内容がなんだったのか気になりました。一番印象に残った作品です。
「彼の棲む場所」僕とクラスの中心だった彼との話。彼が表に見せてない本当の心の中は…。サトウ君は本当にいたのかなぁ。
何かを失っていたり、何かしらの問題を抱えている人たちの話です。そう簡単に自殺して欲しくないなぁと思いました。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
「死」「喪失」「再生」によりそった短編集。 どれも短編なので読みやすいです。
この人の文章の空気感みたいなのが好き。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
本多孝好の本のなかでダントツ一位。
短編集ではあるけど、ひとつひとつが不思議な
気分にさせられるし、読んでない人は絶対一度は
見て欲しい本。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
う〜〜ん。
あたしが違和感を感じてしまう感じの作品。
自分がいるところとは異なるところにある作品。
おもしろくないわけではないのだけど。
“失”ってしまう作品だから?
選ぶなら、『繟の証』が良かった。
老婆二人のやり取りとか、尾行の下手な男とか。