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紙の本
大ファウル
2008/06/07 08:46
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:半久 - この投稿者のレビュー一覧を見る
bk1書評者の梶谷懐氏が、『経済学という教養』(2004年)の書評で著者の過去作に触れている記述がある。この本(1999年)の評価としても、それがよく当てはまると思う。勝手ながら引用させていただく。
《ただ、これまでは自分の新たな立ち位置について模索中という感じがあって、短い文章ではとても鋭いキレを見せるのに、著作では全体として何を主張したいのか今一つわかりにくいという印象があった。》
『ナウシカ解読』(1996年)にもその気があったが、率直にいえば、「なにを訴えたいのかよく分からない」ジャンルに入れたい本だ。「勝手にジャンルを作るなァ~~」・・・てのは、一人ツッコミですが(苦笑)。
文体が性に合わないというのもあって、以後は稲葉氏の著書とは縁はなくなってしまった。
ただ、その後に発表されているものは、私のようなボンクラにも読みやすいものも出されているようだ。素直に喜びたい。
本書には、鋭い着眼点の文もところどころに見られるといった良さもある。しかし、総合的にはお薦めするには至らない本だと思う。
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