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アメリカを救った人事革命コンピテンシー みんなのレビュー
- 太田 隆次 (著)
- 税込価格:1,760円(16pt)
- 出版社:産労総合研究所出版部経営書院
- 発行年月:1999.7
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紙の本
職能資格を基準にしてコンピテンシーを理解するための1冊
2001/09/07 16:15
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投稿者:好川 哲人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
職能資格制度を良く知っている人が何か1冊コンピテンシーの本を読みたいという場合にはこの本をお薦めする。コンピテンシーという概念は、職能との区別が難しい。したがって、コンピテンシーの解説書にはかならずといってよいくらい、コンピテンシーと職能の違いについて議論されている。本書では、コンピテンシーとは何かということをその性格を分析することによって議論をし、コンピテンシーと職能資格制度の同じ点と異なる点を人間哲学、目的、能力のとらえかたなど7つの視点から議論しており、職能資格を基準にしてコンピテンシーを理解するにはもってこいの内容になっている。
また、そもそも能力とは何かという点について非常に深く考えられて、能力がコンピテンシーとどのような関係をなしているかを第5章全体を割いて議論している。
書籍全体の構成としても、コンピテンシーの沿革から、導入まで一通りのことが簡潔に説明されており、入門書としても絶好の本である。さらに、7章は痒いところに手が届くようなQ&Aが準備されている。コンピテンシーのイメージを掴みたいだけであれば、このQ&Aを読むだけで十文かもしれない。
なお、同著者は最近、この本の続編ともいえるコンピテンシーモデルの設計、活用に対する具体的な方法を纏めた本を出している(『コンピテンシー人事』、経営書院)。こちらもほぼ、同様に理由でお薦めである。
(技術士好川哲人の「eマネジメントの本質」第3回 ビジネス戦略:コンピテンシーモデルにより人間系を作りこむ より)
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