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紙の本
祝?ドラマ化
2009/04/29 05:21
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nanako17girls - この投稿者のレビュー一覧を見る
東野圭吾の名を世に知らしめた作品である。ドラマ化されるという本書。つまらないわけがない。読んでみました。すると、今までの僕の中の作者像がゆらゆらしてきました。1999年、10年前です。今、ミステリー界は「新本格派」なるものがあるらしいです。僕は雑多な本読みなので詳しいことは知りません。しかし、その時代の流れを象徴した作品であるのは間違いないでしょう。本格ミステリーファンを困惑させ、熱狂させた本書。作者のミステリーへの真摯な態度であり、決して皮肉やパロディだけではないのは読んだら一目瞭然。「宿命」を読んだときとは違う一面。ますます東野敬語の作品からは目が離せない。
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名探偵の掟
2002/05/11 15:27
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tallarico - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は本当にものすごく面白いです。
普通ミステリーは犯人探しをするというのが主流ですが、この本は犯人を探しながら、探す過程で名探偵が行うありがちな行動についていちいち説明したりぐちったりするところが面白いのです。こういう角度からのミステリーは初めてです。
さすが著者が関西人だけあって、のりやつっこみが関西風で面白くすっかりファンになりました。
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本格推理をメタに遊ぶ
2001/08/06 16:44
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sfこと古谷俊一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
名探偵天下一大五郎を主人公とし、警部を語り手とした本格推理小説……の形式を利用して。本格推理小説のお約束を、暴き、茶化し、ひねり、登場人物たちに愚痴らせながら、それでいてどれも本格推理作品と言える連作短編小説集です。
単なる名探偵を主役に据えた短編シリーズではなく、短編それぞれについて前の作品が伏線となったりして、全体として一つの作品にしあがっています。
登場人物が自分の小説上の立場について発言したり愚痴をいったり、配役表を出してきて論評したりと、メタ小説になってます。
目次は以下の通り。
プロローグ
第一章 密室宣言——トリックの王様
第二章 意外な犯人——フーダニット
第三章 屋敷を孤立させる理由——閉ざされた空間
第四章 最後の一言——ダイイングメッセージ
第五章 アリバイ宣言——時刻表トリック
第六章 『花のOL湯けむり温泉殺人事件』論——二時間ドラマ
第七章 切断の理由——バラバラ殺人
第八章 トリックの正体——???
第九章 殺すなら今——童謡殺人
第十章 アンフェアの見本——ミステリのルール
第十一章 禁句——首なし死体
第十二章 凶器の話——殺人手段
エピローグ
最後の選択——名探偵のその後
どうでしょう。本格推理ものについてある程度知識のあるひとなら、にやにやしてきませんか? そしてその期待を裏切らない、予想以上の展開を見せてくれます。
本格推理ジャンルのお約束について知り考えるなどの役に立つ他、ジャンルのお約束を料理した作品を考える参考にもなるかと思います。
事例を挙げてこうしてえぐりだされますと。謎を提示すること、それを論理的に解決すること。それが必要なのであって、パターン化された謎や手がかりやトリックを利用する必要はないということに気がつかされますね。
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これを読んで
2009/09/14 13:46
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:UTBASE - この投稿者のレビュー一覧を見る
この小説には、東野圭吾の推理小説に対する気持ちや考え方がいろいろな形で書かれている。これを読めば、東野圭吾のほかの作品に対して、だからあのような作品を書いたんだなと思えるようになり、よりほかの作品を理解できるようになると思った。
東野圭吾の作品が好きな方はぜひ一度読んでみてください。
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気になった
2021/08/19 18:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぱあ - この投稿者のレビュー一覧を見る
気になっていた本。
まだ途中ですが、たしかにと思うシーンがちらほら。
ミステリーを読んでいて、あるあるな話の疑問が面白かったです。
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12の探偵ものあるある
2021/01/24 08:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
12の探偵ものあるあるを、探偵・天下一大五郎と警部・大河原番三とのコンビパロディ劇で鮮やかに再現。具体的には、密室、閉ざされた空間、ダイイングメッセージ、時刻表トリック、2時間ドラマ、バラバラ死体、童謡殺人、首なし死体等々。不思議なことに、読後に明智小五郎シリーズや金田一耕助シリーズを読みたくなります。
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ぷぷぷぷ
2015/12/18 14:29
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投稿者:しまんちゅ - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔旅行先で、自分の居住域と放送枠の違うテレビのドラマを見て面白いと感じたのは、実はこの作品でした。本編の長さも適当でお休み前の軽い一読にはぴったり。あまり読書の習慣がない方にもおすすめです。
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ここまでの作品のなかでは・・・
2013/08/17 13:33
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投稿者:tacque - この投稿者のレビュー一覧を見る
私個人の意見としては、ん~、ちょっとだけ不満でしたが、こういう小説もありカモとは思っています。
小説とか推理物というよりも、どちらかというと舞台の裏側ってのを文字にしたって感じもありだと思いました☆
ただ私としては『放課後』や『眠りの森』『パラレルワールド』みたいなのが好きですねぇ。。。
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笑える笑える、面白いぞ!
2002/07/28 13:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:marikun - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ミステリ界の謎」に迫る!
密室、バラバラ殺人など、本格ミステリのお約束に挑戦する怪作です!こういうのは、かなり好き♪
作中人物が、作中人物である事に疑問を持ったり、「密室嫌い」の名探偵がいたり…。名探偵の活躍の
裏には実はいつも「ダメ警部」の活躍があるのです(笑)。東野流のミステリに対する一つの解答です
よね〜。この路線の作品ばかりだったら(そうそうネタが続かないとは思うけど(^^;)、東野作品かなり
楽しいのになあ…
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推理小説を盛り上げる作中人物の苦悩
2001/08/29 05:43
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投稿者:菅野 - この投稿者のレビュー一覧を見る
これから東野圭吾の作品群を読み始める人には、まずこの作品を最初に読むことをお薦めする。
これは東野圭吾の作品の予習テキストのような連作短編集で、推理小説を読みなれた人にもこれからハマろうとしている人にとっても新鮮に映るはずだ。実は、著者の他の作品のネタバレになるものだが、本作で使った手口は封印してしまうという作者の意気込みなのだろうか、そういう意味も込められているのだろう。あるいは作者が自身に課した枷であろうか。自分で笑い飛ばしてしまったトリックを少し焼きなおしただけでほかの作品に使うことなどできないだろうからだ。その後に上梓された東野作品には、使い古された謎やトリックはほとんど出てこない。本作は、東野圭吾自身にとっても以降の方向性を決定付けるものとなっている。風刺や諧謔、おちゃらけが作風であるというのではない。
本書や、その続編である「名探偵の呪縛」や本格メタ推理小説ともいえる「超・殺人事件 - 推理作家の苦悩」は、メタ推理小説というかメタ・ミステリーという分野を開拓したといえるのではないだろうか。ガチガチの推理小説ファンの中には拒絶反応を示す人もいるのかもしれないが、推理小説の新しい可能性を期待させるものとして歓迎する人もけっして少なくないのではないかと考える。一種の踏み絵のような作品ではないだろうか。
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明快なツッコミと笑いに隠された、名探偵への疑問符
2000/10/12 11:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:T2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
漫画やアニメでも名探偵ものが流行の今、読み時とも思える作品。名探偵シリーズの世界にはいわゆる暗黙の了解ってやつが存在しますよね。例えば、名探偵の周りには必ず殺人が起きるとか、名探偵の側にはいつもトンチンカンな推理をする警部がいるとか。他にも、ミステリに付きものである密室殺人・ダイイングメッセージ・孤立した山荘や島での殺人など。はっきり言って「それ」を言ったらおしまいだよ、という内容を見事に指摘するパロディ作品なのです。読者が日頃、突っ込みたくなるようなことをきっちり書いてくれている。痛快です、笑えますよ!
事件が起きる、しかしその謎がわからす悩んでいる警部大河原番三のそばから、ひょっこり顔を出して事件を解決する名探偵天下一大五郎。天下一が次々と難?事件を解決していく短編ストーリー。読者の気持ちを見透かしてくるのか、自分でもわかったようにして天下一と大河原は小説世界から抜け出して話をします。そして、あらゆる事件を解決した名探偵の出した結論は…。
読んでいる時は笑いに満ちているけれど、この小説は単なるパロディで終わっていない。そんなパロディで風刺して、ミステリあるいは推理小説に対する東野圭吾の考え方が随所に読み取れます。この作品と解説を読んでより納得。名探偵と本格ミステリーという見識を考えさせてくれる、深い作品です。
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やられた!!
2007/08/02 00:07
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリの作者及び読者、内容までを皮肉ったとんでもない作品。ちょっと反感すら抱きます。
「痛い所を衝かれた」というか、敢て口にしないような部分を指摘され、ぐうの音も出ません。
こんな本見たことない。
そういう意味で面白かったです。
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想像していた話とは違いました(笑)
2015/08/31 00:58
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:eri - この投稿者のレビュー一覧を見る
好き嫌いは分かれると思いますが、はちゃめちゃな所が面白かったです。名探偵というものは、周囲の協力(?)なしには成立しないことがとてもよくわかりました(笑)
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12話のパロディ
2022/12/03 11:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
密室トリック、アリバイ崩しなど様々な王道ミステリーの舞台裏のドタバタを描いたような探偵パロディ短編集。まあまあ気軽に読めて楽しめた
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ギャグ的推理小説
2020/01/31 13:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チャリンコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ギャグと受取っては、いけないとは思うのですが、今までとは違う思考で推理小説を書いていると思いました。裏話的な要素もあり楽しませて頂けました。しかし推理小説にも流行りがあるのには驚きでした。こんどは東野さん独自の誰にもマネのできないトリックで楽しませて下さい。期待しています。