紙の本
進化するパソコンウイルス
2015/03/20 10:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る
パソコン通信という、ちょっと古い言葉もでてきますが、いわゆるパソコンウイルスのお話です。進化するパソコンウイルスが全世界のパソコンに襲い掛かる・・・!!
人工生命体A-Lifeが生み出すウイルスは非常に面白く、さあ、このウイルスがどんな悪さをするのか、人々はどう立ち向かうのか?とワクワクしたのですが・・・。
ウイルスの影響がしょぼい。パソコン通信会社がオロオロするだけ。
もっと、「こりゃ、ヤバいぜ。絶体絶命だぜ!!」って設定にならないと、盛り上げりに欠けちゃいます。
それと、人工生命体A-Life の生みの親が、謎の人物という設定なんですが、その正体もありきたりで、必要性のかけらもない残念なものでした。
起承転結の、起承は良作、転結で超駄作。
井上夢人氏の作品は好きですが、この作品は私には合いませんでした。
投稿元:
レビューを見る
開発された人工生命体は、開発者の手を離れ?生き延びる為?に進化し続ける。ウイルスと化しても社会と共存の道を?生命体?として選択する。ネットを舞台にやや知識レベルでおもしろく読めるSF。
投稿元:
レビューを見る
情報工学を一応学んでいるのですが(プログラミング超初心者)、パソコン用語を覚えられたので良かったです。ストーリーも楽しかったです。
投稿元:
レビューを見る
電子技術の実技授業中、高校生が掌に穴をあけてしまう事故が起こった。原因は突然止まって、また突然動き出したしまったコンピュータだという。画面には【おきのどくさま このコンピュータはコンピュータウィルスに感染しています】という表示があった。そしてこの”おきのどくさまウィルス”はどんどん姿を変え、第2次、第3次パニックを世界にまきおこしていく。
10年前に書かれたとは思えない程、古さを感じさせない物語だった。ウィルスとワクチンの度重なる攻防戦がおもしろいのはもちろんのこと、ウィルスを作った側やワクチンを作る側のそれぞれの苦悩・狂気なんかもしっかり書かれている。もちろん、ウィルスをつかまえようとする警察の動きも。人工生命うんぬんが出てくると、話は一気に複雑になったような気もするが、あまりコンピュータの知識がない人にもわかりやすく説明してくれているのではないかと。ただ、終わり方がなんかあやふや・・・
投稿元:
レビューを見る
コンピュータウィルスを扱った作品だが、この作品が書かれた当時にこれだけの内容を書いた先見の明に敬意を表したい
投稿元:
レビューを見る
裏表紙に惹かれて購入したのだけれど、分厚い本作はなんだかミステリーしてなかったかな…。
自我をもったプログラム…とでも言うのだろうか。規模の大きい何かが起こると期待したが、大した事件がおきなかったと思う。
投稿元:
レビューを見る
高校の実習の授業中、コンピュータ制御されたドリルの刃が生徒の掌を貫いた。モニター画面には、「おきのどくさま…」というメッセージが表示されていた。次々と事件を起こすこの新型ウィルスをめぐって、プログラマ、人工生命研究者、パソコン通信の事務局スタッフなど、さまざまな人びとが動き始める。進化する人工生命をめぐる「今」を描く――――――井上さんの作品なのでコンピューターに弱い自分でも内容は分りました。巨大な怪物が誕生するまでって感じでした。なのでラストが締まってないよ。
投稿元:
レビューを見る
再読。15年前にこの作品を描けるという著者のコンピュータに対する先見性には目を見張るものがある。現在となっては、ラストで提示されるウィルスのイメージも使い古されてしまった感がある。当時であればコンピュータ・ウイルスや人工生命の入門書として良かったと思う。物語としては盛り上がりに欠けていて、やや平板。
投稿元:
レビューを見る
10年以上も前にこんな内容を書けるなんてスゴイな〜と思います。
ウイルスの話と思いきや、最後は人工知能の話まで広がり、面白さはダントツ。
こんな世界がくると面白いな〜。
投稿元:
レビューを見る
高校の自習の授業中にドリルの刃が生徒の手を貫いた。
板金加工機械をコンピューターで制御する授業をしてた時、突然止まった機械を直すために色々と調べていた生徒がドリルの下に手を誤って置いたのだった。
しかし、パソコンの画面には「おきのどくさま・・・」の表示がされていた・・・。
コンピューター・ウィルスに感染していたのだ。
インターネットを通じてウィルスがばら撒かれた可能性がある。
パソコン通信の会社のJAM−NET事務局。ここのZAKCのソフトの感染が原因なのか?
この新型ウィルスは、あるソフト会社がワクチンソフトを発表したがあまりにも期間が短すぎる。
疑いを持つ通信会社のスタッフ。
このソフト会社には、一人のプログラマーが居て彼が作り上げたのだった。しかし彼は、罪悪感にさいなまれてワクチンソフトの発売の時に無料ソフトを作り上げて匿名でワクチンの入ったソフトをメールに出す。
いったん収まったウィルスだったが、再びインターネットを使って猛威を振るう。同じように見えたのだが、インターネットを使うほとんどののパソコンが被害を受ける。
この新型ウィルスを巡りプログラマー、人工生命研究所者、パソコン通信社のスタッフなどが動き始める。
コンピューター・ウィルスに翻弄される人々。
人々がたどりついた結末とは?
進化する人工生命を書いた作品です。
井上夢人が奇をてらわずに書いた作品です。(ん〜珍しい〜)
出版当初は、タイムリーな内容だったのでは?
文庫化してから読むとちょっと古いのかな?と感じます。
でも、そこは井上さんですからとっても面白かったです。
パソコンに弱い人でも読める作品になってます。(例えば俺)
コンピューター・ウィルスをちょと知りたいな〜と思う人は読んでみるといいかもです
投稿元:
レビューを見る
私自身がパソコンのシステムだとか
プラグラムダとかいうものにとんと無知なので、
ぜんぜん理解できなかったけど、
わかる人にはものすごく面白いんだと思う。
わからなくても何だかドキドキハラハラする感覚だけはあって、
それがあったから読みきることができた気がするので。
でも、10年以上も前にこんな話書いてる作者って、
やっぱりスゴイ。
この人のほかのミステリ作品、
嫌いじゃないんですよね。
今回はちょっと、
お手上げだったけど。
☆☆ ホシ2.5つ
投稿元:
レビューを見る
登場人物が多いです。
そして最初の高校生は、最後の出てきて終了ですw
ちょっと邪魔するだけの被害のないウイルス。
それを作って、ワクチンを売り出すだけで大儲け! という案に
知らずに担ぎ出された新入社員。
一方別の会社で制作中だった、己で成長していくパソコン機能。
それがウイルスを取りこんでしまった事によって
ウイルスもどんどんと成長していく。
たくさんの人達の希望や欲望や絶望が
巡って混ざって、しっぺ返しを食らって…。
あの社長だけは、確実に良かった、と思います。
あれで逃げ切っていたら、ものすごく納得いかない最後だったかとw
投稿元:
レビューを見る
約十五年前のコンピュータ事情はもちろん、今でもそっち方面にはかなり疎い私ですが、それでもサクサク読めました。もしかすると、書かれている内容と私が想像しているものには、大きな隔たりがあるのかも知れませんが、それはそれ、楽しめたので勝手に良しとします。ただ、刊行当時に読むのと、いま読むのとでは、感想が全く違ってくることは確かだと思います。
投稿元:
レビューを見る
日本版の「未来二つの顔」というところでしょうか。人工生命体については今はまだまだ進化している、イヤ進歩しているだろうから、今から描くとまた違った話になりそうだけど、知らないだけでどこかにいるような気がしないでもない。で、人工生命体だと思ったら、ダダー(天冥の標)だったりして。
投稿元:
レビューを見る
コンピュータ・ウイルスの話。突然変異型とか人口生命とかって、かなり怖い。
コンピュータが理解できる人にはおもしろいと思う。