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紙の本
我が国の中国研究の第一人者によって書かれた同国を考察した書!
2016/09/20 14:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
メンツと原則にこだわる一方で、限りなく現実主義的な中国。本書は、我が国の中国研究の第一人者である国分良成氏によって1999年に書かれた同国を考察した書です。少し古いのですが、現在においても、いまなおこの書が指摘する中国は生き続けており、現代に生きる私たちにも中国という国を知り、付き合っていう上で大きな示唆を与えてくれます。
紙の本
いまだ「巨象」の実体がつかめない…
2003/06/03 06:37
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投稿者:祐作パパ - この投稿者のレビュー一覧を見る
中国に関係する書籍を読むのは、これが二冊目だ。一冊目は、「アジアの世紀が来る」だった。
「世界の工場」といわれる中国沿岸部の工業化は目覚ましく、日本国内ではそれを「中国の脅威」と言って恐れ、その影響による日本国内産業の空洞化を懸念している。中国での携帯電話の普及台数は2億台を超え、世界一の移動体通信規模だ。沿岸部の富裕層は自家用車を購入し、その子息は国内の大学を卒業した後、欧米のビジネススクールに進学しエグゼクティブを目指している。一方で、内陸部では、電気やテレビも普及していない地域が現存しており貧困にあえいでいる。これらの貧しい地域の若者は沿岸部の工業地帯に出稼ぎし、安価な賃金で就労している。
中国共産党が政治の実権を掌握しておりその内部は未だに不透明なところが多く、政治情勢も安定しているとは言い難い一方で、経済面では資本主義に基づく成長路線が敷かれ、現在多くの外資を集めるに至っている。また、別の視点では、工業化が進展する一方で、黄河に代表される「水」に関わる大きな問題を抱えている。また他の視点では、国内には石炭や原油資源を豊富に持ち合わせており、日本のような天然資源を持たない国とは一線を画するようにも思える。
「一人っ子政策」による人口増加抑制策の副作用として、今後年齢別人口分布が極めていびつとなり、今後急速な高齢化社会が間違いなく訪れる。私の知人である中国人は、ほとんど政治に関心を持たない日本の若者に近い存在である一方で、1989年の天安門事件に見られるような改革や真の意味での民主主義に対する熱い想いを持つ人もいるようだ。
さて、本書は、近代史を含む近年の中華人民共和国を多面的に解説している。その解説は、可能な限り著者の私見を排除し客観的な解説となるよう配慮されている。よって、まず「生」に近い中国の事実を知るのに適していると思われる。読後に判った事は、中国という国は極めて多くの顔を持っているのだろう、ということである。よって、少なくとも現時点において、中国はこういう国だ、という断定的なことを言うことは慎まなければならない。そういう多面的な中国をより深く知るために、次は「中華人民共和国史」を読んでみよう。
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