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舞台は札幌。
とあるマンションの一室に住む男の行状に不審を抱いた管理人の調査依頼から物語りは始まる。
細々とでも真面目に懸命に生きる人間からみると 考えられないような
利己的な利権がらみの世の中のからくり。
怪しげな宗教団体も絡み付いて 汚辱にまみれた人と金のしがらみが暴かれていく。
世の中の裏側が たとえこの物語のようであっても――それはとてもありそうなことなのだが――でき得ることならば 一生気づかないまま死んでいきたいものである。
主人公の私立探偵 畝原の極身近に 信頼できる人々がいることが救いである。
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畝原探偵シリーズ2作目。
面白かった。新興宗教、保険金詐欺、少女売春などいろいろてんこ盛りだったが、最終的には上手くまとまっている。最後まで結末が読めず、飽きることなく読破できた。主役の畝原はもちろん、彼を助ける脇役陣のキャラも良い。シリーズ物としてはこれからも彼らの登場を期待でき、嬉しい。ただし、1作目からの脇役キャラが途中で犠牲になってしまうのはかなりショックだった。
犯人側の新興宗教の団体、詐欺のおばさんが妙にリアルで、読んでいて怖かった。
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誰も触れるな、誰も近づくな、もう、誰も喪うな。
その事件は、些細なマンションの苦情から始まった。
次第に拡がる、現代の深い闇。
(アマゾンより引用)
長い(゜Д゜;)
先にこのシリーズの何作か先のほうを読んでて、「あーー!!」と思うことが少しだけあった(笑)
ただ、事件がダラダラと長引いてる印象は否めない。
もう少し簡潔にまとめてほしい。
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社会の歪みはすぐそばにある。
歪みに対する畝原の奮闘は
友で恩人の近野の死によって拍車がかかる。
長い、話が長い。
長編でなく、
もう少し整理してもいいような気がする。
生活保護の摩訶不思議、
保険契約の摩訶不思議、
奨学金が隠れ蓑になる隠し資金、
摩訶不思議な宗教。
作者の怒りとジレンマで
ストーリーが膨らんでいった感がある。
それでも、そうだそうだ、
畝原ガンバレと思わせるのは流石。
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再読。ススキノ探偵シリーズが終わったので畝原シリーズへ。第一作がなかったので二作目から。最初に読んだ時もそうだったな。内容はうっすら覚えてた。若菜が怪しいのも。近野が亡くなったのは本当に悲しい。おかしな宗教は本当気持ち悪い。本村の家族が仲良しだったってのはほんと解せない。こんな暮らしを受け入れられる子どもがいるだろうか。それこそいじめられないのか。休眠団体のパンフが山積み、のシーンはよく覚えてた。ススキノ探偵じゃなくてこっちの方だったか。本当このシリーズはいろいろ衝撃だった。嫌な話だろうけど、これからまた読むのが楽しみだ。