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群衆の悪魔 デュパン第四の事件 みんなのレビュー

  • 笠井 潔 (著)
  • 税込価格:1,0479pt
  • 出版社:講談社
  • 発行年月:2000.6
  • 発送可能日:購入できません

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みんなのレビュー4件

みんなの評価4.0

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4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本

群集の時代の幻視行とミステリー

2001/03/18 16:09

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:鍼原神無〔はりはら・かんな〕 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 一八四八年二月、パリ。ルイ=フィリップの復古王政に蜂起した群集と国民軍が対峙する内、一発の銃弾が、背後から取材記者を撃った。
 緊迫していた状況は、瞬時に軍の発砲から騒乱へと発展。そして騒乱は、国王追放、共和政府樹立へと動く。二月革命と呼ばれることになる事件だった。

 現場で唯一、「ブロンドの頬髭の男」が新聞記者を狙撃する瞬間を目撃した若き無名詩人シャルルは、共和政府内保守派が「軍を挑発した犯人」としてジャコバン派の老人を告発した事に憤る。シャルルはかつて阿片パーティーで出会った謎めいた紳士、名探偵として知られる勲爵士〔シュヴァリエ〕オーギュスト・デュパンを頼る。

 革命が反革命を呼び込む陰謀と、沸き立つような混沌が錯綜するパリを、若い詩人と、明晰な名探偵が事件を追いゆく。そして「最初の名探偵」オーギュスト・デュパン第四の事件は、連続殺人事件へと発展する。

 ポーの『群集の人』からの引用を、序章エピグラムに飾る『群集の悪魔』は、「探偵小説は形式化の小説」と語る笠井潔による、形式化の詩人・作家、エドガー・アラン・ポーへのオマージュとも言える本格推理。と、同時にこの小説は、「探偵小説のジャンル意識は、第1次大戦の大量死の体験を経て形成された」とも語る笠井が、「大量死」の前提になる「群集の時代」に、探偵小説の深源を探る幻視行とも言えます。
 連続殺人のトリックは、どれもたいへんレトロな味わいに押し包まれていますけれど。それも、また、幻視〔ヴィジョン〕の一環とし楽しめるでしょう。

 また、著者、笠井潔のファンにとっては、沸き立つような群集放棄に騒然とする都市の描写にハッとさせられるでしょう。

 一八四八年十二月、亡命地イギリスより帰国したルイ=ナポレオンは、大統領選挙に圧勝。次いでクーデターを起こしたルイは、国民投票で皇帝ナポレオン三世となった。

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2012/04/02 20:20

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2011/05/13 09:21

投稿元:ブクログ

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2012/09/01 18:29

投稿元:ブクログ

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