しょせんケダモノ みんなのレビュー

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投稿者：杏花　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　愛染学園高校三年生の桃川佑也は、檀家が三軒しかない超貧乏寺の一人息子。進学資金も自分で稼がなくてはならない。そのため、佑也は自分の霊能力を生かして悪霊退治を請け負っていた。ある日依頼が舞い込んでくる。それは、二年の男子に憑いた悪霊退治だった。依頼者は一年の弟。佑也は葬儀屋の息子で相棒の室町司と共に仕事に取り掛かるが・・・。
　佑也がこれまた可愛いんですが、明るい面もあるし暗い面もあるしですね。相棒の司は守銭奴だし。　　　ぎ王も悪どいといえば悪どいし。ストーリーは展開が鋭いです。ぱぱっと早く終わるのではなく、スッと切り込んでいく感じ。終わりはあっけない気もしますが、内容は鋭さが効きつつ面白い展開でいいですね。

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投稿者：yukiaki　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　最初、中程まで読み進まないうちは、どんな展開になるのかが全く予想つかなかったんで、とにかく集中して読めて良かったです。
　「ケダモノ」っていうのは、いわゆる形容じゃなくて、そのままズバリを言っている訳なんですね…。「エロ狐」と連呼する祐也が可愛いかったです！
　そして、祐也と妖狐と竜神の３人で昼食っていう図を想像すると…なんて微笑ましい(笑)

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投稿者：Kyowya　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　葬儀屋の息子・司と悪霊退治のバイトに励む貧乏寺の一人息子・祐也。ある日、授業中半裸にされた仕返しに美術教師・祗王の弁当を盗むが、見つかり捕まってしまう。祐也に「私は君と同じようなもの」と言う祗王の正体は。
　妖狐と竜神に気に入られた祐也。凄い、の一言。何が起こっても安心だ。

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投稿者：コヤタ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公・桃川祐也は、愛染学園高校3年生。家は檀家がたった3軒の貧乏寺。両親は飛行機事故ですでに他界し、祐也は祖父との二人暮し。進学資金を得るために霊能力を生かして、葬儀屋の息子でナルシストな室町司を相棒に悪霊退治を請け負っている。ある日裕也は、美男の美術教師・祇王京一から、美術モデルとしてみんなの前で上半身裸にさせられた腹いせにおいなりさんの弁当を盗み、見つかってしまう。祇王は、祐也を妖しい力で押さえ込んで、「私は君と同じようなもの」と言い…。

読んだとたん、きっと裕也の相棒の室町司が攻めだろう…って思ったのですが、意外にも違いました。登場した祇王を見たら、あ、こっちが攻めかとすぐわかりました。それくらい、いかにも斑鳩先生好みの祇王で、笑えます(笑)。妖狐の祇王と、竜神にまで好かれて、主人公裕也って、大物かもしれない…。どうやら裕也も人間ではなさそうなんですが、本書ではまだ正体は明らかになっていません。今後どう転ぶか予測不可能な分、展開が楽しみです。