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「社会調査」のウソ リサーチ・リテラシーのすすめ みんなのレビュー

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みんなのレビュー162件

みんなの評価4.2

評価内訳

155 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

「エコ」な知的生産のために

2008/10/12 19:05

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:快適な生活 - この投稿者のレビュー一覧を見る

—世の中の「社会調査」と呼ばれるものの、ほとんど全てはゴミだ—

ひたすらに、それを例示していくのがこの本です。

自分が参加しているサークルで行われる「社会調査」が、いつもいつも、お世辞にも存在を認められるべきものでなかったり、自分が地理学科生であったりすることから、自戒を込めるために読んでみました。これがね、面白いんですよ。

たいへん読みやすいです。新書だから当たり前なんですが、またそういう文体だから当たり前なんですが、それを差し置いても読みやすい。情報の理解のしやすさってゆーのは大切です。

実在した多彩な社会調査を取り上げ、その調査のいい加減さを解説していきます。母集団が少なすぎる…サンプルに偏りがある…他の曜日はどうだったのか…回収率は低すぎないか…図表に演出はないか…

一貫して、認知したら認知した対象について考えてみることと、アプリオリな思考の重要性を説いています。これってもしかしたら、非常に基本的なことを言っているのかもしれませんね。だとしたら、またある意味では、大学生にとって必読かもしれませんね。

ちなみにもう一つ、作中で一貫しているのが、ゴミを撒き散らし続ける存在に対する痛烈な批判。ゴミは新たな、より大きなゴミを生むということです。

先ほどテレビで「世界で魚が流行っていて、この先マグロなんかは日本で食べられなくなってしまうかも!(ええー!?)でも大丈夫!サバからマグロを生み出す技術が開発されたんだぜ!(おおー!)」ってな具合に偉い人が自慢げに述べているのを見ました。こーゆーのを見ると、著者の気持ちがいくらか伝わってくるようです。

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紙の本

思考のレッスン3

2004/09/18 19:44

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:後藤和智 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 意識調査などの調査の類が企業他の広告に大きく掲載されることは少なくないし、また、新聞の見出しに自社の、あるいは外部の社会調査の結果が対処されることも多い。それがニュース性の高いものであればなおさらである。しかし、そのような広告や記事に対しては、その内容を信じ込むよりも、むしろ疑ったほうが正しい姿勢といえる。
 本書の内容は、名著『統計でウソをつく法』(ダレル・ハフ:著、高木秀玄:訳、講談社ブルーバックス、1968年)と大筋で似通ってはいるが、本書は、実際の新聞などの記事からの豊富な引用によって、「社会調査」におけるさまざまなトリックをわかりやすく説明している。
 本書で紹介されている「社会調査」の疑念の一つに、「母集団がわからない」というものがある。例えば、一部の市民運動グループはよく「模擬投票」なるものを行うが、このような「投票」では、そのグループの意見にそぐうような結果が出るようなことが多い。しかし、よくよく考えてみれば、そのような「模擬投票」に参加するのは、そのグループの異見に対して肯定的な意見を持っている人が多いのであって、「模擬投票」の参加者がその主催者が想定している母集団を代表しているとは限らないのである。このような場合もあるので、いくらサンプル数が多くとも、正確な調査であるとは限らないのだ。
 これ以外にも、「サンプル数が少ない」とか「比較の対象がない」とか「サンプルが全体を代表していない」といった多くの問題点が指摘されている。また、サンプリングの問題のほかにも、設問にある種の解答に誘導するような「キャリーオーバー効果」が認められたり、あるいは相関を意図的に作ってしまうようなデータの操作、及びヴィジュアルなどによる印象操作が見られたりする。
 さて、私が社会調査報道に接するときに座右にしている「社会調査」が2つある。
 1つ目は、2001年1月26日付朝日新聞の夕刊の記事。記事の見出しは「いまどきの17歳 他人に厳しく自分に甘く」。この調査は東京都の高校教諭が自分の学校の3年生150人に対して行った「意識調査」なのだが、この調査から《いまどきの17歳》なるものが浮かび上がってくるかは疑問である。なぜでしょう?
 もう一つは、正高信男『ケータイを持ったサル』(中公新書)の第1章。正高氏によると、渋谷の雑踏でルーズソックスをはいた人100人を観察してみると、そのうち98人が靴のかかとをつぶしていたという。また、正高氏が自分でルーズソックスを着用してみると(大爆笑)、靴を履いているという感覚がなくなった。従って、ルーズソックスをはくことは、家の外にいても「家の中」の感覚でいたい、という現代の若年に特有の願望の現われだというが、これっておかしくない?
 これらの「調査」に騙される人は、本書を読んで襟を正すべきだと思う。
 (〈思考のレッスン〉の1はダレル・ハフ『統計でウソをつく法』(講談社ブルーバックス、2は市川伸一『考えることの科学』(中公新書)の書評に掲載してあります。)

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紙の本

研究者、ジャーナリスト志望者は必読です。

2003/05/08 20:12

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Mr.エム - この投稿者のレビュー一覧を見る

日本の学会は閉鎖的だという指摘があります。外部からよく見えない、オープンなネットワークでない部分があり、そのような誤解を生んでいるのかもしれません。同様に、研究者が提示する論文にも、実証のために使用しているデータやサンプルが明らかにされていない場合が多く、「これ本当?」と疑いたくなるものもあります。本書はこのような無責任な「仕事」をしないための指南書となっており、研究者あるいはジャーナリスト志望の人は必読です。筆者の谷岡一郎氏の言論の自由さは我々がぜひ学ばねばなりません。

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紙の本

基本を押さえないと、その上はないわけで

2001/06/30 14:04

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:katokt - この投稿者のレビュー一覧を見る

 テレビで時々放映されている道行く人の意見を流しているニュースをみて、絶望することはないだろうか? 明らかにかれらはその質問事項がなんであれ、前もってこれっぽっちも考えたことがないのが明らかだからだ。思いつきか新聞の内容のオウムがえし、それで意見の9割は説明できるだろう。

 それを大規模に調査してなにになるんだという話もあるが、少なくとも調べ方に関する問題があることは確かなわけで、この本をしっかり読みましょう。

 あと、白鳳大学 福岡教授のいいかげんさ(p54〜)、日本の社会調査のダメさ(p110〜)も含めて一読に値する。

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紙の本

「マスコミ人と研究者は必読!」の評は本当だった。

2001/02/13 14:34

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:おぐに - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「マスコミ人と研究者は必読!」と言われ、読んだ。私は前者のほうだ。おもしろい。毒舌だが、説得力がある。

 著者が「ゴミ」と呼ぶ、根拠のない「社会調査」結果を、いくつも記事にした経験を思い出し、「ううう……」とうめきながら、今後は「ゴミ」を増大させないためにも気を付けて記事にしよう(あるいは記事化を見合わせよう)と思った。

 かつてある全国紙の1面に、若い女性のうちかなり多く(数字は忘れたが、6割とか7割とかだったんじゃないだろうか)が「夫婦別姓を選ばない」と答えた、という「調査」記事が掲載されていた。「へええ」と驚いたが、さらにもう一度記事を読んでもっと驚いた。その「調査」は、ある結婚情報誌が実施した読者アンケートだった。
 「結婚情報誌を好んで読む女性」「読者アンケートに答える人」……。そもそも調査対象の母集団に思いっきりバイアスがかかっている。

 こんな調査結果、1面に乗せるなよ。なーんて「目」を養うためにも、これは、情報の送り手側だけでなく、読み手側にとっても必読の書だ。

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紙の本

統計のマジックに騙されないために

2000/10/11 01:08

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:カズ++ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 新聞等のマスコミに掲載される社会統計や世論調査の数字を見て、何か胡散臭いものを感じた経験を持つ人は少なくないであろう。同じ事柄に対する報道内容が、新聞によって全く逆であるなど…。
 著者は、そのような「社会調査」を「ゴミ」と言い切っている。意図的、あるいは無意識に流されるゴミに惑わされないためにはどうすればいいか? この本は、そのための貴重なバイブルである。
 序章で「この本は少々過激な内容である」と書かれている通り、ほとんどの議論が、実在する社会調査を実名で紹介・分析・批判する手法で展開されている。大手新聞社であろうと、大学教授であろうと、容赦ない。
それは、読んでいて一種の痛快感さえ覚える。
 もちろん、批判のための批判ではなく、取り上げた社会調査の何処が間違っているのか、なぜ間違っているのか、が分かりやすく説明されている。今まで、有りそうで無かった類の本である。
 アプローチの新鮮さにも注目したい。

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2004/10/02 14:49

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2005/01/16 10:04

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2005/02/05 01:39

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2006/02/17 23:06

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2007/08/06 08:27

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2006/04/20 23:59

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2006/06/05 19:29

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2006/06/28 23:51

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2006/07/23 21:07

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