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ドイツ語の授業で原文を三分の一ほど読んだので、ちゃんとした日本語訳が気になって購入。自分には思いつくのが到底不可能な言い回しが数多く出てきて、翻訳者ってすごいなぁと感心した。この訳者のように流暢に訳せるようになりたい。
内容は、大切なお金を盗まれた少年エーミールが、ベルリンの子供たちと一緒に泥棒を捕まえる話。子供たちのチームプレーにちょっと感動した。知らない大都会の真ん中でどうすればいいかわからなくなったエーミールはさぞかし不安だっただろう。自分だったら永遠に泣いてるなと思いながら読んでいた。
ところで、まったくもって僕自身の問題なのだが、最近人が協力したり、親切にしてもらう話を読んだり聞いたりするとやたらと涙腺が刺激されてしまう。そして、親切にされる話を読むといつも思うのが、「なぜ人はみんなで協力し合ったり一致団結して何かをしているところに感動するのだろう」 「感動するポイントが決まっているのはなぜ」 ということだ。このことが昔から気になっていてしょうがない。
さて、内容についてもう少し言うと、ケストナー自身が作中に出てきてちょっと笑ったが、個人的にこういうのはやめてほしいと思う。でしゃばり以外の何物でもない気がするのだけど。また、最後に脇役のディーンスタークを褒めるのはいいと思うが、他のスタンバイしていた子供たちも褒めてやれよ、と思った。持ち場を離れずしっかり待ってた子供だっていただろうに。モブキャラ過ぎておばあちゃんの耳にまでその貢献が届かなかったのだろうか。悲しい。
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いまさらの初読ですが面白かったです。
子供の頃に読んでおきたかったとつくづく思います。
ケストナーの描く母子関係がとても好きです。
ベルリンは私には思い出深い町でもあり、ジンときました。
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はじまりの部分から、すごくわくわくした。
きっと、ケストナー自身が、このお話を書くことが楽しくてしょうがなかったのでしょう。作者自身が新聞記者の役で登場するのですから。
第二次世界大戦よりも前、もちろん携帯電話なんてもってない時代に、子供たちが協力してどろぼうを捕まえる、実にいいお話です。
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エーミールが大切なお金を盗んだ犯人を仲間たちと追跡する話。
大人が書いた子どもの話しって印象を時々持ってしまうのは、エーミールがときに大人びているからかしら?
ちょっとひいた視点で見る子どもたちの冒険は、楽しげで素直に羨ましい。
そして不覚にも
「少年が探偵に!
ベルリンの子ども百人が
犯人を追跡」
の一文で、鼻の奥がつんときてしまった。
子どもの時にはわくわくしながら読んだ文章も、大人になると違った受け取り方をするんだな。
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名前は知ってて、長年ずっとどういう話なんだろうと想像してた。長年過ぎて、想像のほうが面白くなってしまっていた。
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お母さんからお金を預かり、おばあさんの元へ向かう電車の中でエーミールはお金をぬすまれてしまいます。エーミールの紳士ぶりに思わず微笑んでしまう。子どもたちが泥棒を捕まえようと団結するのですが、子どもの頃のワクワクした気持ちが甦りました。とにかく納得させてくれるエンディング。ケストナーの配慮に満足して本を閉じる事が出来る。良い本だなぁ。
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ドキドキして楽しくて幸せな気分になれる本。ケストナーの描く、お母さん想いの優しくて勇気のある少年が大好き!
エミールのお金を盗まれたことを警察に言えない理由に、子供ってこうなんだよね〜って共感できた。
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ドイツ(第二次世界大戦よりも前)が舞台。お父さんは死んでしまい、お母さんと二人暮らしのエーミール・ティッシュバイン。美容院の仕事をしながら、愛情いっぱいにエーミールを育ててくれているお母さん。そんなお母さんが大好きなエーミール。
お母さんが苦労してためたお金をもって、おばあさんの所へむかう途中、ベルリン行きの鉄道列車でその大金をすられてしまった。犯人は山高帽のグルントアイスを名のる男だと目星をつけた。
エーミールは山高帽の男を追って電車を降りる。通りすがりに、その様子を見ていたグスタフ少年は、エーミールの話しを聞き、ベルリンの少年たちを招集した。悪い奴とこらしめて、エーミールを助けるんだ!集まってきた少年たちの中に、頭がきれて、みんなに教授と呼ばれている子がいた。少年たちは、持っているお金をあつめ、電話連絡係を決め(もちろん携帯なんてない時代。一家に一台の電話もない時代!)、食料を調達し、作戦をたてた。
エーミールを助けるために集まった少年グループの行動力!勧善懲悪で、読み終わってすっきり!時代は古いが、今も面白い。
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エーミールからお金を盗んだ謎の男を、エーミールと少年たちがベルリンの街中で追い詰めていく冒険談です。エーミールたちの活躍も颯爽としていたし、文体にもお洒落なレトリックが効いていて、我が家の子供たち(小3・小1)にとっては新鮮な印象だったのではないかと思います。現実的な犯罪の話は子供むけのお話に意外に少ないと僕は思うんです。少ないこと自体いいとも悪いとも思いませんが、それで、エーミール少年がその窃盗にあったところはうちの子供たちには驚きであり、どうなってしまうのかとても心配そうにしていました。それが中盤以降の展開でエーミールに運がむいてくるとその心配も解消され、痛快で、大変楽しんでいました。「てやんでい」が口癖のグスタフや、「いやだよったらいやだよ」が口癖のおばあさん、自転車に乗った元気な女の子ポニーなどキャラがたっていて、物語がいきいきとしています。ただし序盤の、物語が始まるまでの前置きや途方もない夢見の話は子供にとってはぴんとこなかったようで、反応が悪かったです。エーミールが礼儀、義理、親への思いやりを大事にするとっても「いい子」であることは読みきかせしていて正直言って親として気持ちが良かったですね。
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エーミールと子供たちの行動がすごく自分もやってみたくなるようなドキドキワクワクだった!!!犯人を捕まえる直前のホテルの所が一番おもしろかった。
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こういうお話大好きなんです‼‼
探偵たちとエーミールの行動を
ワクワクしながら読ませていただきましたドキドキ((o(‾◡◝*)(* ◜◡‾)o))ワクワク
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これ小学生のときから好きだったなあ。全集は実家に送り込んでしまったので少年文庫で。訳者が違うんだよね。でもどっちも子どもたちがかわいいよ。絵もかわいい。物語に合ってるよね。大好き。そいえば私の名前はこの子からとったのだった。思い出した。
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児童文学はいくつになっても、子どものころのような気持ちで笑ったり驚いたり、夢中になって読めるところが好き。ハッピーエンドがあることへの安心感からなのか。でもそんなのは関係無しに、キャラクターとストーリーを楽しめた1冊。
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若き詩人であったケストナーが、子供たちのために書いたお話。おばあちゃんをたずねる途中の列車で、大切なお金を盗られてしまったエーミール。ベルリンの街を舞台に、少年たちが知恵をあわせて犯人をつかまえる大騒動がくりひろげられる。都会への旅がたちまち冒険険に変わるスリル、。子供たちの友情と活躍を書いた児童文学の傑作です。(推薦文:IMA)
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ケストナーが最初に書いた子どもの本は、貧しい子どもから金を盗んだどろぼうを100人の仲間がとっちめるという、正しく痛快なお話。子ども同士の会話が「~してくれたまえ」みたいな口調だったり、主人公がいい子すぎたり、従妹の少女がただの脇役だったり、ケストナーの後の作品にくらべると、真っ当すぎてちょっとつまんない。でも最初の「10枚の絵で紹介する」はいいなあ。