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紙の本
来たるべきもの
2002/08/11 18:04
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投稿者:marilyn_hanson.com - この投稿者のレビュー一覧を見る
寄生獣はもちろん、歴史に残る名作で、僕も大好きな作品だ。だけど僕はこの作品が同じくらい大好きだ。こういう日本の郷土の伝説みたいのを扱った漫画が好きだ。とり・みきの巨人伝説を描いたやつとか。ローカル妖怪(神?)VS軍隊という図式はつながるものがあるかも。この作品のキーパーソンは、最近読んで思ったが、幸子である。このキャラはなんか自分の知人に似てて最近改めて読んで重ね合わせてしまったよ。いやほんとにこんな感じの人なんですよ。僕の思い込みかもしれませんが。
時代の閉塞感がこの作品のテーマである。窓を開かれた者、に植えつけられた恐怖。それはこの時代に生きる「21世紀の精神病患者」がすべからく持つものだ。作者ももちろんこの集合に含まれる。南丸はこれに含まれない。だからあんまり重要じゃない。重要なのは幸子だ(ヒロインのキャラがここまで立っていたのもこの作品への思い入れが強い理由かも? 寄生獣のヒロインはなんか特徴無かったんで)。最終的に「窓の外」へ逝くことを選択した丸神頼之と、南丸に止められることによって「窓の外」へ逝くことを拒否した幸子。どちらがより幸せだったろうか。作者は左○だから幸子を肯定している。いや、肯定はしていないか。頼之のその後については語られていないから。ただ作者なら南丸に同意するだろうという、それが主張だ。それは、何も「特別なこと」は起こらないであろう新世紀も生きぬいて行くという決意と同義だ。ていうか、ぶっちゃけた話、エヴァンゲリオン世代は読むべきですよ…。読んで泣きそうになった。
全然関係無い話ですが、この漫画読んでて、AUTECHREの“INCUNABULA”ってCD聴いてたらはまったんで、書評書くならこのアルバム聴くべし!と思って力任せに取り出そうとしたら(酔ってたので)CD割れちゃった! あははは…。(泣
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