紙の本
民族、国家、戦争
2002/06/28 20:36
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投稿者:柿右衛門 - この投稿者のレビュー一覧を見る
浮浪者は総統になった。
そして彼は世界に名を知らしめることになる。
彼が望んだ芸術分野ではなく、政治舞台で。
ハイル・ヒトラーをほとんどの人がしっているだろう。
しかし、具体的になにがどうなってヒトラーがユダヤ人大虐殺や、大独裁を行うようになったのか。
知っている人は少ないだろう。
ヒトラーは何を望み、そして失敗したのかを知ることは、現代にとっての重要だ。
今ヨーロッパでは、ネオナチの動きも見逃せないものとなっている。
民族をいうものを、国というものを、戦争というものを見つめなおすいい1冊だと思う。
なにより水木しげるの漫画がうれしい。
複雑な当時のヨーロッパの様子が分かりやすく書かれている。
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投稿者:ぶひお - この投稿者のレビュー一覧を見る
淡々とヒトラーの生涯を「水木調」で描いています。ヒトラーの人として側面は深く描かれ地ますが、肝心の「何をして、何が起きて」か、についての掘り下げ方が、水木先生にしては浅い気がします。冒頭に無理やりユダヤ人虐殺のくだりを挿入していますが、唐突感は否めません。もっと多くのページで書いてほしかった気がします。とはいえ、わかりやすいヒトラー入門本になっています。
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ヒトラーとドイツのあゆみを整理する為に。
と、思って読んだのですが…
漫画なので逆にサラっと読んでしまってあまり頭に入って来ませんでした。
続々と登場する人物名と国名に少々混乱気味。
アウシュビッツについての言及はほぼ無に等しかったです。
どちらかと言えば、ドイツがどの様に侵攻していったか…という地理的な話が中心でしょうか。
巻末のヒトラー関連地図がもっと充実していたら良かったのですが。
1005-1011
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希代の英雄でも狂気の独裁者でもない―水木しげるが見たヒットラーとは? 1971年に漫画サンデーで発表された「革命家シリーズ」第2弾。30年の時を経て、オリジナルデザインを再現して復刻。
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水木しげるによるヒットラーの半生を記した本。大事な特徴として、ヒットラーが悪いとか良いというような話ではなく、1つの客観的な歴史の記録として読める点がある。彼の異常なプライドなどの細かいヒットラー個人の記録だけでなく、世界史の中でのヒットラー、ナチスという様々な視点からヒットラーという人物を知ることができる。伝記のような変に脚色づけた特徴もなく、こんな人だったんだなー、というのがひしひしと伝わってくる。
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淡々と書かれていて、外側しかわからなかった印象。
ヒトラー自身について知りたかったので、少し目的がずれていたのだ、と思う。
ヒトラーってもっと男前ではなかったか?買いかぶり???
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ヒットラーの生涯を描いた作品。人生の落伍者だった彼が、いかにしてドイツの総統になり、どのようにして生涯を閉じたかが描かれています。
この時代は馴染みが薄かったせいもあり、なかなか頭に入っていきませんでしたが、新しい発見も多く、とても面白く読みました。
なにより、水木しげる先生の画力に圧倒されました。
再勉強という意味でも、もう一度読みたい作品です。
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ちょうど旬の巨匠水木しげるが描くヒトラーの半生。伝説上の極悪人ではなく1個の人間ヒトラーとして味のある漫画となっている。
こんなにコミカルで情けないヒトラー像もめずらしく面白かった。
但し、ヒトラーの歴史的に非道な面や戦争指導におけるミスジャッジ、それに最終局面が先細りになっていて、ヒトラーの全体像を描けたかというと疑問が残る。あえて残虐性を捨象したのと、ヒトラー自身の視点に絞ったと推測はできるのだが、勘違いする人もでるのではないだろうか。
とはいえ、こうした視点で描かれた作品がよい意味で新鮮であり、味わいのある絵が心に残り、大いに引き込まれる作品になっている。
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・11/1 恵比寿の本屋に置いてあった水木しげる文庫を2冊衝動買いしてしまったうちの1冊.ヒトラーの生涯を簡単に知るにもいいかと思って読んでみる.それにしてもこの人の絵は迫力があるんだか下手なんだかよくわからないな.
・11/2 読了.掻い摘んで知るにはちょうどいい内容で、結構面白かった.ヒトラーってでも本当はどこまで国や人類や自分のことを考えていたんだろう.
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他の方が書かれているように、ヒトラーの人間像が決して肯定的ではないものの比較的人間臭く描かれている。
漫画映えするであろうであろう、2000人を前にした初めのころの演説の場面がモノローグでさらっと流されてしまったのはもったいない。
水木しげるらしく終盤まで淡々と進んで行く。盛りあがりに欠けるとも言える。しかし、廃墟となったドイツが描写される最後の"ドイツ国民への贈り物"の場面には、怖気とも異なる、心の底からの衝撃を受けた。ここは流石に巨匠の技量だろう。
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ヒトラーを産んだ社会が悪いのか、民主主義のもと彼を選んだ大衆が悪いのか…
ラストは痛烈な言葉で締めくくられます。
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ヒットラーの生涯を、水木しげる独特のタッチで描いた作品。第二次世界大戦史を読むにあたって、入りとして読みたい本。漫画なので、読みやすい。
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なかなか読み終われない。
淡々と進み魅力のあるキャラもいない。
なんでだろうか・・・。
でも世界観の書き方はうまいし
戦争経験のある水木だからこその迫力もある。
やっぱりえがうまい。
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ヒトラーという人のしたことは決して肯定できるものではないが、意志によって人間が成し遂げられることに限界はないと感じた。ある種のカリスマ性と人心掌握術には感心する。
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水木しげるさんのマンガ本です。1971年に「週刊漫画サンデー」(実業之日本社)という雑誌に連載したものだそうです。
ヒットラーの伝記ですね。水木しげるさんらしい、不思議な魅力ある本でした。
今、ナチスドイツ絡みの翻訳小説を読んでいます。
それを読むうちに、「ナチス/ヒットラーについての基本的なモノゴトをちょっと改めて知りたいなあ」と思いました。
第二次世界大戦史、みたいなことで言うと、ガッツリ記憶に残るような本を読んだことって、あんまりなかったんです。
と、いう訳で一時その小説を中断して、コレを読みました。
「劇画ヒットラー」、ちくま文庫の薄い一冊です。あっという間に読めます。
だから、網羅している訳じゃないんですね。むしろ、ポンポン飛んでいきます。お話は。気持ちいいくらいに。
ヒットラーが子供の時代は無いし、ユダヤ人大量虐殺についても細部はありません。
でも、不遇時代の性格みたいなものは良く見えます。無名の存在から、有能な兵士、そしてある種の社会運動家になっていくあたりも良く判る。
その頃のドイツの世の中の感じも、そこはやっぱりビジュアルで見えるし、感じます。
そして、いくつか、なるほどなあ、と思ったのは、
「ヒットラーとナチスのドイツ内の政権基盤が、盤石だった訳ではない。むしろ、盤石にするために戦争を続けていったんだなあ」
ということとか。
「潜在的なことはともかく、イギリス侵攻作戦の挫折、そしてレニングラードの攻防戦で負けたあたりから、もう滅亡は匂っていたんだなあ」
ということとか。
水木しげるさんの描く、どこか不安なヒットラーの表情が、印象に残りました。
不遇ゆえの餓えと怒り、不幸ゆえの強烈な自己正当化、担ぎ上げられ駆け上っていく中での恍惚と不安。
男女関係のいびつさと歪み、それゆえのストイックさと純粋さ。
急成長組織の内側のもろさ、めちゃくちゃさ。そこにのっかるしかない、ヒットラーさん。
ヒットラーのカリスマに乗っかって成り上がったナチスは、ヒットラーさんが裸の王様になってブレーキが効かなくなったときに、ブレーキを踏むことができない。
ものすごい割り切った省略の中で、そんなことが手触りとして残ります。
恐らく資料写真などを駆使して描かれるビジュアルの中に、水木しげるさんの作家性が気負わず乗せられています。
意外に名著。僕は面白かったです。
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ジュンクで買った。まえから読みたかった水木しげるのヒットラー。テンポと絵調が淡々としてるかんじがヒットラーにすごく合う。