落第忍者乱太郎 ５ （あさひコミックス） みんなのレビュー

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投稿者：torikata　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　最初の頃は「素人に毛が生えた」程度のマンガもここらにくるとかなり固まって、プロの絵になってきます。絵柄はともかく、５巻では「火薬の作り方」とかテーマになってて、著者も勉強を続けてるなあ、と思わせます。しかし「忍者が通信に用いる五色米（これが何かは本誌を参照）」についてはついに具体的用例が示されず、ちょっと肩透かしでした（たんびに吹っ飛ばされてしまうのですもの）。忍者の「術」は、「一人が敵の気を引いて、その隙にもう一人が目的の活動をする」とか「一人があらかじめ敵の働き手となって潜入、後から味方の手引きをする」「敵を喜ばせたり、怒らせたりして隙を作る」などなど、「今でも通用する」戦術が多くて、読んでて面白いです。著者の勉強もたいへんのようですが、読者はたいへん楽しみです。