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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
全2巻。双方とも面白いです。
今巻はオットーが大活躍ですね(笑)。
一旦、家出はやめて、冒険ということで再出発なのね。
続きももっと読みたかったです。
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2巻では永遠の命を持つが故になにもかも興味を失った星で、娯楽として自殺ショーを見せなければならない羽目に陥る「自殺集団」、SFホラー的な「天国よいとこ」など読み応えのあるエピソードが目白押し。
私が持っているのはコロコロ文庫版のため、最終話は「地球最後の日(これも風刺が効いていて面白いです。大長編ドラえもんと違って現実の地球がはちゃめちゃになってしまうのが新鮮)」になっていた上、とってつけたようなエンディングがついているのが残念ですが、それもそのはず、この作品、打ち切りになったみたいなんですよね。
なんでかな、目茶苦茶面白いと思うんだけどなあ^^;
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1巻は未知の星を冒険してドキドキしたりワクワクしたりと楽しい要素で構成されていて、21エモンに近くそれよりも毒があるかな?って感じでしたが、2巻は1巻とほぼ同じページ数でありながらも1巻は7話・2巻は「自殺集団」「天国よいとこ」「地球最後の日」の3話と少ないことでも分かるようにじっくりと読ませて考えさせられる話だった。
「自殺集団」は細胞が駄目になるとすぐに替わることで死なない星の話で、私は不死になんて絶対になりたく無いけれど人類の夢である不死が実現されてる。だか長く生きることで行き詰ってしまい、毎日毎日無感動で生きていて、逆に人が死ぬことに喜びを感じているのが怖かった。不死になりたい人の気持ちは分からないね。
「天国よいとこ」は1番面白かった。これも人類の夢?と言うか、科学の目指すところであろう常に望み通りの星の話。いつでも思うだけで欲しいものが手に入るし、食べたいものが食べられる、そして死なない。これこそ理想郷であり天国。しかしそれは実在を伴わない意識の星、もしくは電波の星。電波によって感覚が操られていて、もらったつもり、食べたつもり、生きているつもりなだけ。幸せって何だろうね、偽ものでも幸せな感じの方が良いと思うのは愚かなのかなあ…。
「地球最後の日」は地球最後の日に、必死に生き延びようとしている人達と受け入れて穏やかにしている人たちとの比較が面白かった。無の状態ってこうゆうことなんだよね。私は後者で居られるだろうか。主人公達は超どたばたと駆け回っていて面白かったー。
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一巻に引き続き、大傑作。
F先生の作品は全部大好きやけど、モジャ公は飛び抜けて大好き。全てが完璧です。
子どもには、届くと思います。読まないのは勿体ないです。強すぎる漫画です。
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2巻
▼第1話/集団自殺 ……人の死なない星ジュゲム三番星フェニックス。詐欺師オットー(ドラえもんで見たことがある造形)。パイポ。金集め。マスコミ。自殺フェスティバル。割腹、斬首、絞首。記録映画作家タコペッティ(グァルティエロ・ヤコペッティがモデル)。戦争のドキュメンタリー。
▼第2話/天国よいとこ ……シャングリラ。兄を探すミルル。ソラリス式?幻覚。住み着いた人々?による監視。⇒カメラとロボットドンモによる現実。神像ドンヒル神。コントロール・タワー。
▼第3話/地球最後の日 ……星際都市ポコポン。オットーにより地球へ。一ヶ月後に隕石。どくろ星。ノア教教祖=オットー。金集め。
すごい!
丸っこいキャラとの凸凹道中と1巻で見せておいて、2巻ではF的ペシミズムと終末観が裏側にびっしり染みついているからこそ、ギャグシーン自体が面白怖い。
単純に短編から中編へ移行して、重さも深さも暗さも増す。
もちろん1巻の段階で、やたらと金の話ばかりだな、とか、人茹でや血しぶきが多いな、スラップスティックなんだな、と思っていた。
ムエの恐ろしさは筒井康隆っぽいし(なんか見たことがあるなと思っていたが、wikipediaによれば「21エモン」に改変利用されているというから、そっちかも)。
だが2巻に入って、自殺フェスティバル、幻覚でガリガリ、地球が終わるのにパパもママも平然と諦めていることの恐怖……こりゃトラウマ製造漫画だわ。
異色短篇集が大人向けFとしたら、「モジャ公」は子供向けの皮をかぶせて子供に大人Fを投げつける、荒業。そりゃ打ち切りになるわ。
検索してみたら、連載は1969年開始。
ということは「ドラえもん」直前、というか同時並行?
前年の「21エモン」に似た趣向で、テレビアニメではエピソードが入れ替わったりしているんだとか。
本当に打ち切りとなったエピソード「不死身のダンボコ」は文庫では未収録。
かわりに比較的最終回っぽい「地球最後の日」を加筆して本当に最終回に仕立てて(しかも俺たちの冒険はこれからだ!式の)いる。
それはF大全集に異動含め収録されているが、なんと「たのしい幼稚園」編もあるのだとか。
2,3ページらしいからキャラありきの漫画なんだろうけれど、これを幼稚園児に見せるとは? と要らぬ心配をしてしまう。
(大全集モジャ公にはライムスター宇多丸が解説を買いているんだとか。気になる)
テレビアニメは1995年から全74話らしいが、記憶にない。というか、広島では放映されていなかった?
宇宙ではなく、地球に定住するモジャ公たち、という、アニオリというか別物。
放映中にFが亡くなったとか。
各話毎にその地独特のルールがあるという意味で「キノの旅」「魔女の旅々」を連想したが、この趣向はおそらく本作以前からあって、Fはそこから影響されているんだろうな。海外の怪奇ドラマのシリーズとか、スタートレックとか。
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おもしろい!
こんなにおもしろいマンガがあったのか、と叫びたいくらいです!
1巻に比べると1話分が長めになっていますが、その分物語も濃くなっています。
自殺とか洗脳とかブラックなネタが多く、昔は少年マンガとして子どもたちにに読まれていたのかと思うと隔世の感がありますね。
主役の3人はもちろん、オットーやタコペッティといった脇役もいい味を出してます。