紙の本
不愉快だとしても、どこまでもそちらさんを探求しているのは確か。
2006/05/12 04:19
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ISH - この投稿者のレビュー一覧を見る
虐待でボロボロになり働けもできなくなったある人の唯一つの拠り所は教会。
私も基督教家庭に耐えられず探求し続け本気であのグレアム状態になったことがあるので(笑)、色々考えるけれども「どんなことがあってもそういう人の拠り所を奪ってはならぬ」と思った。
…けれどこれが苦痛でああなった彼も私もまた同じ境遇。
でもあのおばさんが間違ったやり方をしなければそうはならなかった。無宗教でもこういうことは起こるから。
政治家同様宗教家も欲の亡者と永遠の少年ばかりなりたがる感じで。まあこの作家さん自体永遠の少年かも知れんが。
でも…「宗教って〜良い人と悪い人分けて良い人誉めるだけでしょ〜バッカじゃないの」という…「もう頼む脳が壊れるからどっか行ってくれ」なのと違い…どこまでもどこまでも探求するのは…希望を求めてみたことがあるからでしょう?
反抗期の子供にも見えませんかね。無関心や無知とどちらがましでしょう?
…でも永遠に放蕩息子だったりしてね(笑)。
あーよくサーニンママ状態で病気になっていたが…それやめました。あれは何だろうな…「これをするとこんな苦難が…こう思うけどあれこれ…こうなっても止めるあれこれ…してもいいのかなうだうだ…あれこれ…それでも!…あれこれ…」
そのうち周りが気づいて怒り出しました。
「おまえ悩んでねえ!じゃあ思いつく限りありとあらゆる『うわーっ』な物が全部降りかかったらやめるか?」
「絶対やめねえ」
「だろ?もう質問すんな意味ねえ結局自分でなんでも決めるから」
あの人は思いやってなどいない、がとどめの一撃となって病人になるが…。
「いいえ思いやっています」とか「うっせ!うだうだ喧嘩してるてめえらよりましじゃ!オラー!石炭と雪喰らえー!」とか「弱い私の方が思いやられるべきです!」という決断さえもできないのだね。
「自分自身をどう思うかは自分で決めていいのです」と誰かが教えてやればねえ…。
私もそれ散々言われるよ診療で。一番好きな人が自分をどう思うかがすべてで…「君は本当にそんな人間なの?」と言われると「…」。
どんなことにも耐えられるけど…好きな人に叱られて返す言葉決める時だけ何故か記憶消える。何故?もっと怖いものはいくらでもあるのに?
「見捨てられたくない。親が言って欲しい言葉以外は全部悪いこと」。それって暴力よりも強烈な感情なの?
「親たまに家にいるけどテレビ見る時邪魔だから遊んでてくれ。衣食住さえ提供してくれりゃありがたいです。親って感覚何?いないとさみしいの?へえー」な奴で。
…もう既に無視という強烈な痛みに破壊されていたのか。
自サイトより加筆修正
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PART 1「われらはみだしっ子」からPART 8「残骸踏む音」まで。番外編はたぶん雑誌掲載順に挟まっている。解説:川原泉。
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こんなキラキラお目目なのに、内容は物凄く重いです。生きること、死ぬこと。愛のありよう。そんなことについて考えさせられます。美しい魂に触れられます。
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故三原順さんの代表作。今、読んでも色々なことを考えさせられます。ダウナー系なので、読みこなすのに要気合い。
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浮浪児たちが主人公で場所が外国、、
そして作者の独特の世界観が、
その当時の私にはとても衝撃的でした。
いつまでたっても色あせない作品です。
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ラストは賛否両論ありますが、いろいろと考えさせられるおはなしです。考え方が大人なんだか子供なんだか謎??な魅力のアンジーが1番スキでした。
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少年。
大切なもの。
愛するということ。
仲間。
家族。
関係のかたち。
幸せの意味。「家族」から孤立してしまった少年たちのお話。ちょっとばかし重いストーリーだが、ギャグ要素もちゃんと入っているバランスの良い構成。感化される。
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漫画というより、哲学書みたい。
初読時は全く意味がわからなかった。
でも、なんとなく、今まで自分が読んできた漫画とは一線を隔したものだってことは解った。
それから、多分ちゃんと読み返したのは数回です。それくらい難易度が高く、内容も重く、漫画だけど漫画じゃないような。
やっぱりこれも70年代の作品。
天才といわれ、夭折された三原順さんの代表作です。
私なんかが感想を書いたり、点数をつけるなんてちょっとおこがましい、と感じてしまうような。
あー、何度も書いてるけど、どうしてこの時代の漫画って完成度が高くて傑作ばかりなんだろう。
この頃の漫画を読んで育った人はかなりIQとか高いと思います。
主人公は理由あって家出をした4人の男の子。
彼らの求めているものはきっと、誰もが普通は当たり前のように享受しているほんの小さな幸せ。
誰かに愛されて、自分が相手を想うその重さと同じだけの想いを返して欲しいだけ。
けれどそんな幸せすら、彼らの小さな手のひらからは滑り落ちていって、どうしても哀しさだけが後には残ってしまうのです。
傷が、ひらいて膿んでいくように、哀しみや不幸が彼らを襲い、それは少しずつ、でも確実に彼らを侵蝕し、それでも留まろうと、今度こそは得られると信じて幸せを求める彼らに、自分は一体なんなのだろう、と読んでいる私が次第に自問自答を繰り返すようになります。
未必の故意、とも取れる雪山での殺人の記憶に結局最後までとりつかれ、常軌を逸するに至るグレアムの心の内を綴った日記が描かれる行では、1ページ全てが文字で埋め尽くされるという前代未聞の衝撃的な漫画でもあります。
結局私はまだ、三原順がこの作品で描きたかったことの欠片しか理解できていないと思う。実際意味が解らない所だらけだし。
だからこれからも折を見て読み返すと思う。
内容は哲学的で、話も有体に言えば地味だし、喜びもなく、哀しさに溢れている作品ですが、主人公たちの生きてゆこうという強い意志と、ただ幸せを求めるひたむきさと、お互いがお互いを思う気持の重みとが、この作品の根底にはあります。
ずっと残っていく漫画がたとえば今この世の中にある作品の内たとえ1%に満たなくても、この作品だけは間違いなく、たとえ大きくは名を残すことにならなくても確実に、ずっとずっと伝えられてゆく作品で、伝えられるべき作品だと、思います。
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この漫画をきっかけに、三原さんに嵌りました。
昔の少女漫画なだけあって絵柄もモロ睫毛バチバチングなんですが、描く内容はものすんごく深い作家さんです。
人間を色んな性質を深く抉り見せるドラマ構成に長けているというのか……。
偽善、とか、裏ッ側に強いように見えます。
普通の人達なんだけど、他者を想いやれない人達が一杯でてくる。
でもそんな環境だからこそ、愛されたいとかいう切実さがより鮮明になるっていうのかな…
すっごく色んな要素が複雑に絡まりあって身動きが取れなくなる人間が面白いっていうか……なんか上手く言えないや。
大体暗い暗い感じなんですが、物語なんで、ちゃんと夢の部分もあるんだよなぁ……そこにうるっときてしまう。
しかも社会的良心の拠ってたつところの曖昧さとかまで考えるところも越えてるなあ…と思います。
こんなことまで描いちゃう漫画家なんてそうそういないよ。
グレアムが好きです。
なんて歪んだ良い子ちゃんだww
よく漫画だと絶望だとかいう言葉が軽々しくでてきますが、グレアムの絶望は、本当に底が暗く見えるぐらいには深そうな説得力があります。
別に変な意味じゃなくても、アンジーが片想いしてるようにしか見えない。
それがめっちゃ可哀想で切ない……。
カッコーの話はもう最高。
「愛しているよ」という言葉と現実との行動のギャップが溜まらん。
突き放したような感じが凄い好き。
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これも人生をあっさり変えられた一冊。これに小学校のとき、古本屋で出逢ってさえ
いなければ、もう少し明るい少女に育っていたことでしょう。
当時読んでいたときはアンジーにどっぷり、でも30すぎた今はマックスが好き。しかし
グレアムは護られすぎているね!! とにかくグレアムがリアルすぎる。
あの映画音楽が静かに流れたままのようなエンディングは本当にトラウマで、
どんな映画のラストより哀しい。
なぜ人は永住しようとするのだろう? それは現在の私にもわからない。
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これも人生をあっさり変えられた一冊。これに小学校のとき、古本屋で出逢ってさえ
いなければ、もう少し明るい少女に育っていたことでしょう。
当時読んでいたときはアンジーにどっぷり、でも30すぎた今はマックスが好き。しかしグレアムは護られすぎているね!! とにかくグレアムがリアルすぎる。
あの映画音楽が静かに流れたままのようなエンディングは本当にトラウマで、
どんな映画のラストより哀しい。
なぜ人は永住しようとするのだろう? それは現在の私にもわからない。
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三原順の有名な作品「はみだしっ子」の一巻です。
私の人生に大きな影響を与えた作品です。
ひとつひとつのセリフを覚えるまで読みました。
一巻は登場人物4人の過去が明かされています。
なんでこんなに心を奪われてしまうのか・・・本当にすごい作品です。
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若いうちに読んでよかったと思う本ナンバーワン。
間違いなく私の一部と呼べるもの。
出会えてよかった…。
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グレアム・アンジー・サーニン・マックスの4人組は、それぞれの家族を捨てて家出中。知らない人の家や宿を泊まり歩いて自由な生活をしている。
それぞれの家族を捨てた理由や、4人がばらばらになってしまうある事件のシーンでは胸が抉られる。
古い漫画のはずが、ストーリーが斬新。何回読み返しても新しい発見がある。この作者のほかの作品も読んでみたい。
文庫で全6巻
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ひねた子どもの話、ありえないぐらいヒネてる。そこまで考えつく子どもがいるかってくらい。話もメチャ暗い。ううっ、となる。だからいつまでも後を引く。知らなきゃ、読まなきゃよかった世界。