紙の本
文化部にも青春はあるのだ
2002/11/19 23:17
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じゃりン子@チエ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「青春」というと、体育会系の特権のようだが、文化部にも「青春」はある。と、いうのがこのマンガのテーマというと大げさだが、まあ、キモなのだと思う。
春風高校光画部撮影会の現場に、湖の中からいきなり現れたガクランねぼけ目の青年あ〜る。彼は実はアンドロイドで、さらに地球征服のために作られていたのだが、そんなこととは無関係に光画部では騒がしい日常が続いて行くのだった…。
舞台は高校の写真部だが、登場人物たちが私服で登校しているせいか、何となく大学を思わせる。卒業後も遊びに来るOBや、写真を撮っているところなんぞ滅多に見られない部員たち。写真も焼かずに野球にいそしむ彼等の日常は、しかし、確かな文化部的な青春話だ。友人、先輩とばか話をしながら、過ごす毎日。毎回なにかしら起こる事件は起こるけれど、何となく日常から逸脱せずに楽しく過ぎて行く。部活の様子はそれぞれではあるのだけど、この雰囲気は確かに写真部的だ。
この作品、悪く言ってしまうと非情に内輪的な閉じたマンガなんだけれど、高橋留美子の作品がワンダーランド=閉じた世界でぐるぐる遊び続けることを選択し続けているのに比べると、ゆうきまさみはもう少し、何というか、オトナだ。主人公たちは毎年年をとって、きっちりそれぞれ就職、進学、浪人と違った進路を選びながら卒業して行く。そういう意味でまっとうな作家だ。ちょっと珍しい。
ゆうき節とでも呼ぼうか。独特のテンポから繰り出されるギャグはこの人ならでは。結構ドタバタやっているのに絵もギャグも非情に安定した印象を与える。似たようなギャグを書けるのはあとあずきひよこ位かもしれない。
ここからは余談。読んでしみじみ感じるのはその80年代的雰囲気。高卒のたわば先輩やさんごが、あっさり公務員になってしまえるところや、女の子の人数比率が低いところなどか。舞台は大学ではあるが、今現在の写真部を描いた「ヤサシイワタシ」と比較するとおもしろい。女の子が多くなってくるし、就職は死活問題になる。社会の状況は大分変わっているのだ。
学校の中にある同質の人間たちによって作られた共同体がユートピアである可能性は、この時期よりずいぶん少なくなっている気がする。それが本当にユートピアか?は置く。取りあえず「あ〜る」ではユートピア的に書かれているからだ。一概にそれが良い悪いというわけではない。しかし、この作品のまったり感はやっぱりちょっと80年代を感じさせるのだ。まあ、だから作品の面白さが下がるのかというとそうでもないけど…。
思った以上に褒めにくい人だ…。上質な作家なのに…。文化部所属、もしくは文化部的な雰囲気が好きな人にはオススメ。
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コミックス版入れようと思ったけど画像がなかったんで文庫版。
限りなく無さそうなホント。あるいは限りなく本当そうな嘘。
思えば、高校時代ってそんなじゃない?
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これはよいものだ。この本を中学時代に読んだが為に危うく高校で潰れかけの写真部に入るところだった。そのくらいおもしろい・・・と俺は思うんだけどな〜なにしろ元々ネタがコアなのにかなり前の作品だからなぁ・・・知ってる人とクスクス笑いたいなぁ
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マッド博士が勘違いによりこしらえた高校生型アンドロイドRが繰り広げるドタバタコメディの傑作。そして我が高校時代のバイブル。
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ギャグの雰囲気なんかにキョーレツに80'Sを感じてしまう…
普段これっぽっちも気に留めてないくせにフイに突然に読みたくなる漫画。
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これぞ理想の部活動のあり方だ!!はちゃめちゃでも!そう、たとえ同級生がアンドロイドでも!!楽しければそれでいいのだぁ!むゎ〜かして!!好きすぎて、一時イメージアルバム聞き倒してました。春風高校の校歌、いまだにソラで歌えます…笑
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今更かもしれないですがハマりました。
連載当時はちょうど自分が産まれた頃なんですが、十分楽しめましたし、なんと言ってもR田中一郎がこれでもかと言うほどキモ可愛い!!彼が出てきただけで画面がとてもおもしろくなります
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青春の書の1つ。
『三十三間堂でスプリンターごっこ』
『実際の時間から2時間幅を取る、光画部時間』
『粉砕バット』
『逆光は勝利!!』
『あんたは息抜きの合間に人生やってるんだろっ!』
『体育館でござる 講堂でござるぞ!』
『3.3cmの虫にも、16.5mmの魂打法!!』
小学校低学年で読んでた所為か、何かもう人格これで形成された気がします。
あ、アンドロイドと光画部(写真部)の話です。
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あ〜るは小学校時代にかなりはまった漫画です。現在の芸風にかなり影響しています。かなりエキセントリックなギャグに参っちゃう感じですが、今読んでも全然古臭くないと感じるのは自分だけだろうか。それともそのころから自分自身の頭ん中が成長してないって事なのかな?
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中途半端に集めただけで全部を読んではいなかった、「究極超人あ〜る」を一気読み。
弟がいつの間にか集めていてくれたので助かりました。
確かこのマンガの存在をはじめて知ったのは進研ゼミ(多分中学講座)の国語問題集の巻末についていたレビューでありました。(ちなみに同じコーナーで推されていた他の本としては、「白痴」とか谷崎潤一郎の何か(忘れた)があったはず。マニアックだぞ、チャレンジ編集部!(笑))
自分で買った分は何度も読み返しましたが、あの時見たレビューを超える紹介文を書ける気がしません。記憶を頼りに再現してみます。
> 主人公、R・田中一郎君はアンドロイド。
(中略)
> でもそれだけ。それでこんなに面白いのは、いっそ奇跡かもしれない。
うん、まったくその通りだ。
しかしナンですね、ずいぶん昔に一度見たっきりなのに、いまだに脳内ではOVA版の声で再生されます。あれは名配役であった。
…鰯水くんが、すきです。(笑)
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この漫画を読めば青春時代がよみがえります。
くだらないけど、捨てたもんじゃない。そんな漫画です。
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やは。
あーる君が大好きなのです!
あぁ、しかし哀しいかな今手元にない・・・。
(大学時代 古本屋で集める)
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世界征服を目論む博士が創ったアンドロイドのあ〜るくんは
特に何をする事もなく、光画部で先輩や後輩達と共に面白おかしく暮らしています。
昭和版げんしけん的な物語でしょうか。
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たぶん、私と同世代ならばご存知のはず。
ゆうきまさみ、って言う作家の多彩さを感じられるかもしれない一冊。
引き出しが広い人だよなぁ……好き。
大人になって読むと、あ~る君の高性能さにびびるw
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[ 内容 ]
アンドロイドのR・田中一郎と、春風高校光画部*1の面々の日常を描いています。
文化系の部活をモチーフにしたマンガという意味で、画期的な作品です。
[ 感想 ]
笑えるマンガで一笑いどうですか・・・ぶぁははは (≧Σ≦)b
「今日の元気の源がマンガ」だなんて、人に言うのは恥ずかしいですか?
でも笑うことって、とても大事。
心が潤うし、免疫力も高まります♪
脳トレ的には、マンガは脳がリラックスするアイテム。
リラックスしながら、免疫力を高められるなんて素敵です☆
笑える、笑えないは、個人の主観的な感情ですから、難しいと思いますが・・・。
笑えるマンガで一日を始める、これって案外いい方法かもしれません!
オススメの笑える漫画を紹介しておきますね(笑)