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ついに内紛
2018/05/07 23:04
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投稿者:anp - この投稿者のレビュー一覧を見る
家族を殺された探偵は独力で復讐を目指す。
一方パラサイト側もひと悶着。
ここから人間側の反撃が始まるのかな?
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残酷、衝撃、緊迫感、哀しみ…全編を通して、胸に迫るものがある「寄生獣」。読むたびに新たな発見がある。けっきょく作品は読者の感情のレベル、考え方を映しているから人によりさまざまな感想が出てくる。第7巻。
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僕はこの『寄生獣』は、漫画として最も完成されている作品のひとつだと、何度読み返してもその度に思うわけです。エンターテイメントとしての恐怖系要素と社会に向けた環境問題に対する警告と人間の成長を、これほどまでにうまくまとめあげた作品が他にあるでしょうか。
その中には人間の弱さや醜さ、命のはかなさといったメッセージも介在し、ただ事ではないです。そして、ミギーがところどころで見せる可愛さと優しさの虜です(笑)。
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新一VS三木(=後藤)。
田村玲子VS3人(匹?)のパラサイト。
パラサイトもいろいろと計画性を持ってるんだな。
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だんだん知性をもって嘘が上手くなってるミギーが怖い……
あと田宮玲子の知性が光ってヤバイ。
こういう頭脳戦、大好き!!
寄生獣は何のために生まれてきたのか……
その答えは果たしてなんだろうか。
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新一は密かにパラサイトを一体一体倒していくことを考えている。しかしそれをミギーにいうことはできない。ミギーは自己の生存にのみ関心があり、降りかかった火の粉なら払うが、こちらから危険を冒してまでパラサイトを殺害に出かけるようなことはしないからである。
「広川」市長らパラサイト集団では、しかしパラサイトに対する殺傷能力を示した新一たちを危険視する意見が出される。興味深いサンプルとして観察継続を示唆する「田宮良子」に反して、新一に刺客を送り込むことになる。
第7巻は最後から2番目の戦闘クライマックスといえるだろう。
新一にとっては最後の戦いの前哨戦である。パラサイトは通常人間の頭部に置き換わっているのだが、送り込まれた刺客とは、さらに四肢それぞれにパラサイトが寄生しているという実験的な個体「三木」である。通常は頭部を武器化して戦うパラサイトだが、「三木」は四肢を武器化して戦うことができるのだ。その圧倒的な力に対して、問題は四肢の制御であり、そこを突いて新一たちは辛うじて勝利を収めるが、もっと完全な個体「後藤」との戦いはあとに持ち越される。
他方、「田宮良子」を危険視した「広川」グループの三個体が「田宮良子」を粛清にかかるというのがもうひとつのクライマックス。「田宮良子」は「三木」や「後藤」とは別の見事な戦いぶりを示すのだ。
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宿主である高校生のシンイチと、彼の右手に寄生したミギーが、人を喰らう寄生獣たちと闘うホラーバトル第七巻。
シンイチを襲う強力な寄生獣。果たして生き延びることができるのか。一方、寄生獣に家族を殺された探偵の倉森は復讐を決意する。そして対する寄生獣側にも亀裂が。
シンイチ、田村それぞれの特色あるバトルが繰り広げられる一巻。私刑に感動すら覚えると語る田村の思索はどんな実を結ぶのか。