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「出会ってしまった」6人のそれぞれの想いを描いた連作短編集。
ひとつの季節を、6人それぞれの視点から描き、全ての話がひとつの終結(始点でもある)に繋がっていくので、最初から最後まで通して読むと、また最初から読み返したくなる作品。
男女の恋愛、女子同士、男子同士の報われない切ない恋愛。家族関係、姉妹関係の問題。
美樹さんの
「あたしはあたしの家族が好きだよ でもだからってずっとあそこにいたいとは思わない
家族だからたまらないこともあるんだよ」
という重い、重い一言。
きっと皆が心のどこかで思っていても、口に出さないようなことを、さらっと書いてしまうところが、作家の才能を感じさせます。
「あたし、彼女に出会ってしまった」
そう言った美樹さんの横顔はとても美しい。
「あの人に、会ってしまった」
そういうふうに言えるほどの出会いを経験したことがある人は、幸福なんじゃないか、と思わせてくれる。
たとえその出会いが、報われても、報われなかったとしても。
きっと皆、経験を積むに連れ、色々な人を忘れていくんだろうけれど、「出会ってしまった」と感じる人のことは、きっとずっと忘れないんだろう、と思う。
「櫻の園」は永遠の乙女の聖書ですが、「ラヴァーズ・キス」は、もう少しほろ苦い、少し大人向けの青春漫画です。
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ものすごく大好きな作品。
boy meets girl、boy meets boy、girl meets girl。
同じ時間を別の視点から切り取ることにより、複雑な心の綾を描いてる。
せつなさだけが心を磨くなぁ、としみじみした。
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江ノ島あたりに住んでる6人の高校生の物語。
恋愛あり、ホモありレズありの泥沼っぽいけど意外とあっさりな印象。
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色んな形の恋があって、それを普遍的に、しかも瑞々しさを忘れずに描ける吉田秋生はすごい!と思った。
繊細な年頃の繊細な気持ちを、丁寧にみせてもらった。
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ようやく『海街diary』を読もうと思って、なんならリンクしているというこちらの本も読んでおこうと思って購入。
吉田秋生は『桜の園』しか読んだことがなかったけれど、やっぱり思春期の女子の心情のゆれを描くのが上手いなあという印象。
それにしても藤井くんの抱えている闇の部分が重すぎて重すぎて、そんなに重い必要があるのかという気もしたし、それにしては藤井くんがあまりにも大人な印象があったが、彼がこれからも生きていくために街から出て行くことや、周囲の大人たちの生き方を見ていたら考え直した。
この世界で生きていたら、彼はあんなふうに育つかもしれない。
女子団はもう一言で表せるような、表せないような思春期というには大人に近づいてしまっている感じがよく出ていてよかった。
完全なおとなの身体と未熟で素直な心のずれが、よーくでていてとても好き。
特に里伽子の小さい頃から染み付いてしまった生き方と、素直に自分をぶつけられる対象(藤井くん)が現れてしまったときの変化を他者の目から表現するとか、美樹さんが本音を吐露してから、えりちゃんと一枚のタオルをかぶって並んで座っているところとか、「何を使って」心情を描写するかという、その「何」を選ぶ吉田秋生のセンスがすごく好き。
他者との境界が曖昧だった子供の頃には分からない、だけどおとなになると、自分がすでに多くの秘密を抱えていて、他者はどうしようもなく他者であることを知る。
ひとりは心細くて、だから誰かと共有したいと思うのに、自分が他者に与えているイメージや相手の秘密の前に立ち尽くすばかりで、上手くいかない。
また秘密を告白して、共有しても、結局ひとりきりだという場合もある。
本書を読んで、そんなことが改めて感じさせられ、元気に生きてるってほんとちょっとした奇跡だなーなどと、何気ない毎日をもっと大事に生きようと思ったりした。
あと緒方と高尾はもうこれからどんどんしあわせになればいいよ!
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前に読んだ『海街diary』の少し前って設定らしい。途中まではそれなりに面白かったのに、最後は変態だらけの話に…。気持ち悪いぞ。
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吉田秋生の最高傑作と言う気がします。 萩尾ファンの私ですが、萩尾センセーは恋愛モノが あまりお得意じゃないし、小説、漫画問わずとも ここまで女々しくなくでも繊細に、美しい恋愛を 描いたものはないんじゃないかとすら思います。 何かこう、しめつけられますよね。2011年5月25日
再読2014年8月13日
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タイトルがいい。「LOVERS' KISS」。読み終えてこれ以上のタイトルは無いなぁ、と気が付かされる。素晴らしいと思います。
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海街diaryの少し前の設定のお話。
リンクしている部分もあるので、これを読むと海街が2倍楽しめるかと。
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「海街Diary」の4巻に篤志くんが登場した記念(?)に再読
いつか高尾ちゃんも出てくれないかな~
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戻りたい過去はほとんどないのだけれど、やり直せるなら高校時代。絶対共学がよかった!なんてことをふと思う世界。
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海街を先に読んだので・・・どうして同一人物、なのかな?ちょっと時がたってて絵も時代背景もかわってるし、交互に読むとうーんと思う。
絵じゃなく感覚で読めばいいのかな?
別の作品として考えるなら、かなり好きです。購入して1ヶ月。すでに何度か読み直してます。
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ものすごく好きな漫画。
ハッピーエンドというわけではないけれど、気持ちのいい終わり方だった。
いろんな少女漫画読んできて、これはとても意外性がある漫画だと思った(当時の感想・・・いつだろ(笑))
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月の光が好きなだけにドキッとしました…とても読みやすかったです。鎌倉に行ってこの作品を思うことになるかもしれない好きです!
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「櫻の園」と同工異曲の場面があるが、そこでぐっとくる。
決して結ばれない関係なのに、思い思われるということが生む切なさと心地よさがふたりを包む、短い安らぎの時間が。
急接近するわけでもなく、突き飛ばして走り去られるのでもなく、ただほんのしばらく一緒にいる。
342ページにしおりを挟んだ。
妙に顎が長いが。