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紙の本

レゲエのイメージを読み解く

2006/02/03 07:01

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:gorge - この投稿者のレビュー一覧を見る

レゲエにまとわりついた「抵抗の音楽」「ラブ&ピース」「青い海」といったイメージをひとつずつ解きほぐしながら、それらのイメージを二重性を読み解く。「パン・アフリカニズム」の運動家として知られ、ルーツレゲエの歌詞にもよく登場し、現在はジャマイカのナショナル・ヒーローになっているマーカス・ガーヴェイ(1887-1940)をテーマにした「ガーヴェイの船と正装」が面白いけど、なんかもどかしい。ガーヴェイは「中期ヴィクトリア朝式の正装」を好んだが(よく見る写真も早稲田の学帽みたいなのをかぶって、変な法服を着ているものが多い)、それでは黒人にふさわしい(とわれわれが思っている)「アフリカ風の民族衣装」はいつだれによって発見され、「正装」として定位されたか? といった指摘は面白いのだが、では黒人によるひとつのネーションを作ろうとして、近代国家にとっての船舶と郵便の重要性にはやくから気づいていた(ガーヴェイは船舶会社を経営していて、それに関わる郵便詐欺で当時滞在していたアメリカを強制退去させられた)、組織者としてのガーヴェイ、ところが写真に写るときにはきらびやかな宗主国の衣装を着たがった、彼のその意識は何に向けられていたのか? までには踏み込んでくれない。リントン・クウェシ・ジョンソン(ダブ・ポエトリーのアーティスト)をテーマにしたダブ論でもリントンが、なぜあのような茫洋としたダブの音空間を必要としていたのか、には触れてくれない。
全体にどうしてもポスト・コロニアリズム風の議論が主調になっていて、物足りなさが残ってしまう。でも、あとがきで著者は「ディアスポラという語を非正統的に使ってみたい気もしている。たとえば、異文化のファンあるいは「かぶれ」と呼ばれるような人々の体験をそこへ接続させてみること」と書いていて、ポスト・コロニアリズム風の議論を逸脱させるような契機があることを記しているのだが……。

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