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紙の本
ジャズCDの名盤(文春新書116)
2000/12/01 16:05
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投稿者:大谷能生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ジャズCD」の「名盤」を紹介する「新書」ということで、読む前は通り一辺の味気ない本を考えていたのだけれど、どうしてどうして、基本的なアイテムからハル・ウィナー、キップ・ハンラハン、藤井郷子という名前までお勧めされている、ととてもコンテンポラリーなカタログに仕上がっていました。
ミュージシャン一人あたり2ページまたは3ページ、お勧めするCDは例外なく3枚限定、という本の構成は非常に機能的で、持ち歩いてCD棚の前でちょっと検索、という使い方にふさわしい本だと思う。
もちろんそれだけではなく、「ジャズの十月革命とJCOA」などの細かいトピックまで押さえた解説や、所々に挟まれている三者の持ち味がでているコラムなど、めくっている度に興味が広がるような枝葉もしっかりと備え付けてあるようだ。
ミュージシャンの並びは(明記されてないようだが)生年月日順で、ギル・エヴァンスってナット・キング・コールより年上だったのね、とか、意外なことにも気が付かされました。
(大谷能生・ライター)
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