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紙の本
ハードディスクの構造からハードディスク数台で構成されるRAIDの基礎,その運用について的確に解説
2000/12/19 12:15
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投稿者:北谷 一人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハードディスクは最近著しい進歩を遂げている,コンピューターの周辺機器である。しかしハードディスクは機械部品を有するため必ず壊れるという宿命にある。これはコンピューターに依存した現代社会にとって大きな問題である。爆発的な普及を見せるインターネットでのメールやホームページの閲覧は言うまでに及ばず列車や飛行機の運用管理や原子力発電所の制御システムなど現代社会は必須とも言われる部分をコンピューターに依存しているのだ。その中核を占める技術のひとつがディスクアレイ,RAID(Redundant Array for Inexpensive Disks)と呼ばれるハードディスクを複数組み合わせて信頼性を大幅に高める技術である。
本書は一般的なパソコン・ユーザー向けにディスクアレイを中心としてハードディスクの基礎的技術解説やRAIDを実際に運用して使用されるサーバーのサイジング(需要予測を基にした理論的ハードウエア構成の予測)から高可用サーバーの運用と維持の実際まで網羅してある珍しい解説書である。なぜ珍しいかと言えば,これまでこれらディスクアレイは一般のコンピューター・ユーザーには無縁のものだった。RAIDはその構成パーツである単体のハードディスクが大容量で高速になり,しかも安価に提供されるが故に一般コンピューターでの使用にはほぼ不要といえた。ただし我々は前述のように日常生活においては既にRAIDで構成された高信頼性サーバーの恩恵に浴しているのだ。
本書はもちろん企業におけるSE(System Engineer)の最良の副読本であるとともにハードに興味のある一般のコンピューター・ユーザーにも興味深く読めるはずだ。最新技術が網羅されていることはもちろんだが,適切なコラムがそれらをサイドから支える構成で飽きさせない。本書を読んで一般ユーザーも我々の日常生活を縁の下で支えるディスクアレイ達に思いをはせてみるもの悪くなかろうと思う。
(C) ブッククレビュー社 2000
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