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森田療法については「ACTと似ている」といったことをちらほらと耳にします。「ふーん」と思いつつもちょっと気になってきたので再勉強してみています。2冊ほど読む予定。まずは「読み物」としての1冊。
読んでみて思ったのは、そもそも療法なんてどれも「似ている」ので、その似ぐあいなんてたかが知れている気もします。「AA(alcoholics anonymous)の12ステップ」はここでも登場。
あまり「こころの病」という捉え方をしていないように感じました。例えば「あきらめる」というのは他の認知療法ではあまり見かけない感じです。ただこれも症状と共存するというのは身体の疾患ではごく普通の考えであるので、あまり特別視していないという感じがします。
また身体についての指摘「運動不足ですね」というのは受け入れられるが「考え方が間違っていますね」というのはなかなか受け入れ難い、そこに問題があるというあたりはなるほどと思いました。入院が前提となる療法なので特殊といえば特殊ではあるので今の自分にはあまり深く知っておく必要はないと思いますが、認知行動療法に対してのこうした考え方は参考になります。