世界の駄っ作機 ２ みんなのレビュー

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投稿者：タナ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

航空機は様々な試行錯誤や不条理や都合や、その当時の歴史的背景を解説した上で、この飛行機はどう駄目かを解説するシリーズの二作目。
この本は、駄目だしを基本にしている本であるが、飛行機に対する愛にあふれているダメ出しで、そして諧謔に満ちている。

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投稿者：読み人　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　本書は、大日本絵画社が出している、「モデルグラフィックス」
という雑誌に連載されているものを再編集してまとめたものの
続編です。
　なんか、この二作目には英国機のバージョン名みたいなものを岡部さんは、
つけようとしたみたいですが、編集部の説得により、断念したみたい。
続編と書きましたが、勿論、一作目も読みました。
　もう、ばればれですが、この著者の岡部ださくさんは、
フジテレビ系列のニュース・ジャパンで、軍事評論家としてあらわれる、
岡部いさくさんです。
　数日前も、同番組でミサイル防衛に関する特集で、
米軍のコブラボールという偵察機について、話をされていました。
　再編集と、書きましたが、連載をただまとめただけでなく、
イラストも岡部さんが描いているのですが、雑誌掲載時とは、
イラストのサイズがかなり違うようで、
かなり描きなおしたと書かれていました。
　というのも、かなりマイナー機体を扱っているので、
写真収集が難しく、イラストによる説明しか手段がないのだと、
　一冊目読んだあとに、気付きました。

　私も、かなりの飛行機好きに入るほうですが、
メインで扱っている飛行機は、殆ど知らないものばかり、、
岡部さんの博識は、本当に凄いです。
　この駄目な飛行機を楽しくおかしく語れるのも、
飛行機に対する深い愛情があるからこそです。
(実は、楽しく読めるのも、深い愛情があるからこそです)
飛行機を開発するプロの仕事って凄いなぁ、と
思うのは、あんまり飛行機を知らない証拠かもしれません、
これらの、駄目駄目飛行機の上に、チャンとした、名機たちが、
歴史を残しているのだから、、。
　それと、本書は、岡部さんのそこはかとなく、感じられる
飛行機以外の知識の豊富さと、たっぷりのユーモア感も、
重要な魅力であることを、記しておきます。