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一時間ぱらぱらと捲って、リスクヘッジなんてカッコいいことを言っているが、損をしないためにどうしたらいいか、そういうことばっかり考えている端的に言えば「ケチ」な人間の「学問」が存在するということ、そしてそれが「こんなに面白くない」ことだと分かれば、良し。人生の一時間以上は使ってはならない。それが本当のリスクヘッジだ。
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金融工学で金持ちにはなれない。
著者は断言する。
工学とつく以上実用的な目的があることを著者は強調する。
金融工学はリスクを管理する道具なのである。
デリバティブやポートフォリオといった怪しげな魔法にしか思えなかったものの正体は回避可能なリスクを避けて、無駄な損失をなくす保険のようなものであった。
金融業自体が富を生み出すことはない。
しかし、金の流れを円滑にする市場の潤滑剤が金融の役割である。
リーマンショックのために信頼を失った金融工学という言葉だが、吹けば飛ぶような企業が市場リスクに耐えるためには大変有意義な技術ではないか。
『どんな学問でもそうであるが、真に重要な内容は、「面白い」。』
金融工学の知見は漠然としたリスクというものに鋭い洞察を与えてくれる。
Black=Scholesモデルおもしれえ。
人生はコールオプションだぜ。ボラリティーを増やしといたら、人間の価値も上がる?
数式とかあまり使われず理論の詳細とかは載っていなかった。
面白いと思ったので、分厚い教科書を読んでみようと思う。
でもやっぱり、デリバティブみたいな存在しないものに値段付けて取引する意味は分からん。
ゲームとしては面白いけどそれ意味あるの?
それで投機的に儲けようとするのは、社会にどういう価値をもたらすのだ?
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金融工学というと、お金を儲ける手段と考えている方が多いと思う。
しかし、この本はリスクを回避することが金融工学の役割であると主張している。
金融工学に関しては、全く素人な私だが、リスクに備えて分散投資をすることは重要であると聞いていたので、内容は非常に納得できたし、勉強になった。
ただしやや古めの本なので、情報が古いと感じる所が所々見られるのは、仕方のないことである。
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リスクを視覚化し、どのように回避するかという問題が金融工学の肝であるなと感じた。
統計学をかじるきっかけとなった。
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超整理法の野口教授が2000年に書かれた金融工学の入門書。
新書というフォーマットなので、扱いとしては入門書だろう。著者もあとがきで、できるだけ易しく書いたと述べている。
ただし、内容が内容なので、書いてあることをすべて理解しようとすると、ある程度の統計学やファイナンスのバックグランドが必要になる。
言葉だけの説明ではなく、数式や図があればわかるのに、という部分もあった。
とは言うものの、わからない部分は流し読みで良いし、エピソードや歴史の話も多く出てくるので、読み物として面白くできている。
金融工学の全体像をざっくり理解するのには適しているだろう。
[more]
(目次)
第1章 金融工学で金持ちになれるか?
第2章 金融工学のテーマは「リスク」
第3章 分散投資の原理
第4章 「ベータ」投資理論
第5章 先物取引
第6章 オプション
第7章 未来を拓く社会的技術
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金融工学においてリスク管理がどのように理解されているのかということや、代表的な金融商品とその理論的な研究について、一般の読者向けに解説している本です。
数学的な内容を含む部分についてはむずかしく感じられましたが、いちおうそうした知識のない読者にも概要を理解することができるように工夫されており、わからないながらも最後まで読み進めることができました。もっとも、本格的にこの分野について学びたい読者は、本書のなかでも紹介されている著者たちの書いた教科書である『金融工学』(2000年、ダイヤモンド社)などの本にあたるべきなのでしょうが、著者が考える金融工学の「おもしろさ」はそれなりに理解することができたように感じています。
金融工学という学問の歴史や、とくに日本社会においてそうした学問がいまだ根づいていないことについての著者自身の意見なども率直に語られており、あまり肩がこらないで読めるような本にしようという著者の意図は十分に伝わってきます。
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金融工学、こんなに面白い (文春新書) 新書 – 2000/9/20
良い本です、しかし入門書ではない
2012年6月6日記述
1940年体制、超勉強法、超整理法など多数の著作を持つ野口悠紀雄氏による新書本。
基本的にハードカバー出版→数年後文庫版として出版という流れで本の出る
野口悠紀雄氏の著作の中では珍しい新書本。
2000年に出たもので内容は古くなっている面もあるだろう。
金融工学について高度な数学や統計学を極力使わず説明している。
と言ってもやはり一般人にはとっつきにくい内容である。
経済の基礎をしっかり勉強してないと何だか分からないだろう。
(基礎が分かっている程度では全てを理解するのは出来ないかも)
かつて超勉強法の中で野口氏は教科書は薄くあるべきではなくむしろ解説が多くなる分ページ数が厚くなるべきであると指摘していた。
だから本書のコンセプトを活かしたままページ数を更に多くした上で且つ初心者にとってもっと分かるレベルにして欲しい。
具体的には池上彰氏や細野真宏氏が解説するようなレベルでないと入門書足り得ないのでは?
(本書レベルではとても入門書としては位置づけることは出来ないと思う)
本書は200ページ少ししかない。そのページ数で初心者にわかりやすく解説しきれるものではないだろうと思う。
本書内のあとがきで面白くやさしく解説しようとしたとあっただけに残念でならない。
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