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紙の本
現代の必読書
2001/09/16 01:02
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投稿者:呑如来 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「テロリズムは弱者の戦争だ」と著者は語る。また「テロリズムは攻勢終末点のない本気の戦争だ」とも。テロを単純な犯罪としてしか捉えていない日本の警察や外務省の認識の甘さを指摘し、テロリズムの本質を分析する著者の視点から学ぶことは多い。また、北朝鮮の有事マニュアルには戦慄が走る。
自分の身は自分で守るしかないこの時代の啓蒙書。一度は目を通しておいた方がよいだろう。
紙の本
冷徹な分析枠組みを提示する警世の書
2000/10/24 17:40
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投稿者:FAT - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書については、下手な内容紹介より、まずは中核部分の目次をして、その主張を語らしめる方が良いと思う。
第2章 テロリズムとは何か(テロリズムは犯罪という見方は間違っている/テロリズムの語源/テロリズムは目的を達成するための強力行為−戦争)
第3章 テロリズムの歴史(大昔からあるテロリズム/テロリズムの変遷/テロリズムの時代)
第4章 テロリズムの兵法(まず本質を知れ/戦い方にはパターンがある/悲惨に負けて目的を達成する)
この目次から、イデオロギー色を廃して、テロリズムを社会現象として冷徹に分析しようという著者の姿勢がひしひしと伝わってくるような気がするのは、評者だけではあるまい。この冷徹な分析を経て、著者は「テロリズムの本質は、テロリスト自らが恐怖心を抱いて、敵を脅し追い払う、あるいは気後れさせてある政策をやめさせることである。さらに簡潔に表現すれば、テロリズムの本質は、恐怖、脅し、追い払う、である」と喝破する。本当に見事な整理としか言いようがない。
この分析からすると、NATOのセルヴィア空爆を国家的テロだとして「非難」したミロシェビッチの言も、あながち政治的なパフォーマンスではなかったということになる。あの空爆は、まさに「脅してやめさせる」ためのものであったのだから。
この例からも分かるように、本書は、まさに、テロリズムに対する理解が21世紀の国際政治を理解する上で如何に重要であるかを実感させられる貴重な警世の書である。
紙の本
現代人の生き残りマニュアル
2000/10/17 01:28
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投稿者:中宮崇 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本は、テロリストにとって実に魅力的な目標となってしまったと、著者は嘆く。96年のペルー大使公邸人質事件は、「平和的解決」のみに固執する(したがってテロリストの身の安全が保障される)政府、無自覚にテロリストの宣伝に手を貸すマスコミという、他に類のない「好条件」が日本という標的に存在するということを、世界中のテロリストに暴露してしまった。
その結果は最近の例では、キルギスにおける人質事件という形で、われわれ一般国民自身が代償を払いつつある。ある日突然、自分自身、あるいは親しい人間がテロリストに囚われ、あるいは害される可能性は格段に増大しつつある。
本書はそんな政府やマスコミ、企業、一般市民の問題を指摘しつつ、膨大なテロリズムの歴史を紐解き、そこから体系だった教訓を導き出し、テロに対するための具体的方策を提示している。「対テロハンドブック」とでもいうべき書である。
テロ対策といえば対テロ特殊部隊の創設しか聞かれないこの日本のお粗末な現状を変える一冊となることを望まずにいられない。(中宮崇/海坊主)
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