紙の本
担当編集者から
2002/01/29 09:32
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投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の読書好きのみなさん、大変お待たせいたしました。ついに、ついにスティーヴン・キングの「ザ・スタンド」が日本で刊行されることとなりました。本国ではあまりの反響に削られていた部分を復活させた「完全無削除版」なるものまで発行された大傑作(今回出版されるものもこの完全版です)、キングが持てるすべてのストーリーテリングの才をつぎこんだかに思える作品です。ボリュームに負けず、ぜひお手をとって見てください。損はさせません。(2000.12)
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上巻 (790 ページ) 、下巻 (635 ページ) 合わせて
1,425 ページの圧倒的な大長編。
以前に出版された「ザ・スタンド」で削除された
400 ページほどが復元された、完全無削除版。
読み終えるのに、一ヵ月程掛ってしまいました。
所謂、終末ものに分類されるSFホラーファンタジー(?)。
キングは、本当にお話を創るのが巧い!
多くの登場人物それぞれのエピソード・バックグラウンドが、細かく描写され、
グイグイ引き込まれる。
久しぶりにキングの作品を読んだが、偉大な作家だと再認識。
文句なしの五つ星です。
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長い長い旅を主人公たちとしてきた、と言う感じで読み終えた。
これは「指輪物語」を読んだ時と感覚が似ている。
一番気持ちが寄り添ってしまったのは、何故かハロルドだった。
どじなのに高慢、頭は良いのにもてない。
彼の事は忘れられそうも無い。
その最後も。
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主要な人物たちが、いとも簡単に退場していきちょっと辛い展開。せめて彼らだけは助けてくれと思うぎりぎりの生存率で、挙句に「いけにえ」ですと・・・ トム・カレンの存在に助けられました。彼のその後を、もう少し知りたかった、いやまったく。
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これだけ長いのに、最後までちょっとも飽きずにおもしろくすらすら読めたのにびっくりした。
致命的な疫病が発生し、生き残ったわずかな人類が正義と悪の陣営にわかれて・・・。とてもおもしろかった。
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感染症後の世界として、人が集まる世界は、規律と倫理あるいは政治的なものがないと、生きていくことができないのかと、その必要悪を見せられる。民主主義にしろ、社会主義にしろ、あるいは、専制独裁にしても。しかたがないのかなぁ。
だから、急進的なものも、賛同するものも、あぶれるものも、離脱するものも、諦めるものも、あり得るのかもしれない。そして、それが人類の運命なのかも。共同体の。
トウモロコシ畑のある家のポーチでギターを爪弾くマザー・アバゲイルと、不気味な「闇の男」の夢は、最後に何を暗示していたのでしょうか。
「どこをおのれの拠って立つところ(ザ・スタンド)とするか、そんなことは一度だって重要だったためしなどない。重要なのはただ、このおれがそこにいるということ…そしていまなお自分の脚で立っているということ、それだけだ。」の言葉が、むなしく木霊する。
エンディングは意外とあっけなかった。(時代背景もあるのでしょうか?)パンデミックの終結もあっけなかったのと同じでしょうか?ただ、ラスベガスのきのこ雲が、あの距離で見えるか?疑問が残るのは私だけ?
印象的なフレーズは:
★”事を図るは人、成敗を決するは神”
★ひょっとして彼が恐怖を売っているのは、それ以外に売るものがないからかもしない、って
★彼らは生贄だったと俺は思ってるんだ。神はいつの場合でも生贄を要求する。神の手は血で汚れてるのさ。
★私たちはあえて危険を冒して、生きたいと思う人生を生きるべきだって