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紙の本
酒見氏の語りが光るSF中編集
2001/09/08 07:27
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投稿者:Okawa@風の十二方位 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「絶妙のストーリーテリング」。酒見氏の作品を読むたびに思い浮かぶ賛辞ですが、SFを書かせても氏らしい語り口が酒見ワールド作り上げています。
特に表題作「聖母の部隊」は絶品。物語は、「アルジャーノン…」の始まりのように、たどたどしい少年の語り口から始まり、やがて少年達の成長と共に世界の秘密が顕わになってくるという、古き良きSFお得意のパターンをなぞっています。しかし、少年達の生きる世界が、母親代わりの謎の女性と共にゲリラ戦を行きぬくという、まさにデッド・オア・アライブのシチュエーションのため、緊迫感がストーリーをぐいぐい引っ張って行きます。そして少年達を導く優しく厳しい「お母さん」が、育っていく少年達にとっていつしか一人の女性として映るようになる時、物語は終末を迎えるのです。
酒見氏の乾いた語り口調で綴る、闇の妖しさを秘めた少年の成長物語です。
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