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聖母の部隊 みんなのレビュー

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みんなのレビュー6件

みんなの評価3.9

評価内訳

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  • 星 1 (0件)
6 件中 1 件~ 6 件を表示

紙の本

酒見賢一はSFもいける…幅広い才能

2002/03/08 17:06

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:朱鷺 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 2つの短編と、1つの中編からなるこれは、ジャンルとしてはSFということになるのでしょうか。酒見賢一氏は一味違ったファンタジーを得意とする作家、という印象がわたしの中にはあって、「SF?」と思い(わたしにはファンタジーとSFの違いがよくわからないのですが…)、恐る恐るといった感じで読みました。
 まず始めの「地下街」は、一組の殺し屋が、「悪の巣窟」という謎の組織を探し出し、消す、とう筋書き。面白いのは、殺し屋コンビの掛け合いです。一方はピーターと言う関西弁を操るとんでもなく強い殺し屋の中の殺し屋、もう一方はピーターに「この仕事が向いていない」とけなされる優柔不断な主人公。このアンバランスな感じがイイんです。
 次に「ハルンゲドン・サマー」。これは会話だけで構成されたちょっと変わった短編。世界大戦が勃発した未来、一組のカップルの死の直前の会話を書いたものです。しかし、重いとか暗いといった感じがなく、むしろあっけらかんとした感じさえ漂うのは、作者の力量だと思いました。
 そして、表題作「聖母の部隊」。両親を殺害され、十数名の仲間とジャングルに取り残された原住民の子供たち。そこに「お母さん」と名乗る不思議な女が現れて、その子供たちに、戦いの方法、銃の扱い方を教え、地上戦における小部隊を組織します。子供たちは「お母さん」を本当の子供のように慕い、日々ひたすら戦い続けます。しかし、子供たちは成長とともに、その謎の「お母さん」の正体に気づいてゆくのです…。
 はっきり言って、これが映像化されたらかなりグロテスクだろうな…と思います。凄絶な戦闘は、読んでいて『プライベート・ライアン』を思い出してしまいました。しかし、ここで本当に描かれているのは、「お母さん」と子供たちのきずな。戦争という異常な環境の中でつちかわれた、歪んだ倫理観には、異常なものすら感じますが、そのきずなの強さには感動します。…苦しい展開ですが、素晴らしい作品です。

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紙の本

SFマインド溢れる不思議な短編集

2001/03/31 23:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:太田コロ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 実に変わった味わいのある四つの作品の短編集。その根底にあるものはSFだろう。
 現実世界にRPG的な世界がいきなり出現してしまう『地下街』、会話だけでひたすら物語が進む『ハルマゲドン・サマー』親を殺された子供たちに戦闘訓練をほどこす女性を描いた『聖母の部隊』、一匹の猫の不思議な旅を描いた『追跡した猫と家族の写真』。
 そしてそれ以上に面白いのが文庫版あとがき。ある18禁ゲームの素晴らしさについて力説しているのだ。酒見賢一ファンならこのあとがきだけでも買いである。

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紙の本

酒見氏の語りが光るSF中編集

2001/09/08 07:27

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Okawa@風の十二方位 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「絶妙のストーリーテリング」。酒見氏の作品を読むたびに思い浮かぶ賛辞ですが、SFを書かせても氏らしい語り口が酒見ワールド作り上げています。
 特に表題作「聖母の部隊」は絶品。物語は、「アルジャーノン…」の始まりのように、たどたどしい少年の語り口から始まり、やがて少年達の成長と共に世界の秘密が顕わになってくるという、古き良きSFお得意のパターンをなぞっています。しかし、少年達の生きる世界が、母親代わりの謎の女性と共にゲリラ戦を行きぬくという、まさにデッド・オア・アライブのシチュエーションのため、緊迫感がストーリーをぐいぐい引っ張って行きます。そして少年達を導く優しく厳しい「お母さん」が、育っていく少年達にとっていつしか一人の女性として映るようになる時、物語は終末を迎えるのです。
 酒見氏の乾いた語り口調で綴る、闇の妖しさを秘めた少年の成長物語です。

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2006/12/21 16:55

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2003/06/05 00:00

投稿元:ブクログ

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2020/03/12 23:00

投稿元:ブクログ

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