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敷居学 ベンヤミンの神話のパサージュ みんなのレビュー

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みんなのレビュー4件

みんなの評価4.7

評価内訳

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紙の本

2月7日今日のおすすめ

2001/04/02 18:53

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る

【目次】

序文/七つの対照規定/神話の空間、敷居学/神話と言語(象徴、アレゴリー)/神話、美、芸術、批評/社会と芸術における神話と自由の双極性——悲劇、メルヒェン、ゲーテの『親和力』/神話的なものの時間形式、永劫回帰/神話概念の置き換えとその意味論の限界/訳者あとがき

★編集者コメント★

 ベンヤミンって読んでも解らない!という人にオススメ。そう、あの「敷居」である。その敷居に「学」がつくのだから、ますます解らなくなると思うのだが、これがベンヤミン思想の格好の入門書なのだ。

 パリのガラス屋根で覆われた商店街(パサージュ)、このパサージュも遊歩者が行き来する境界領域、つまり「敷居」なのだ。「敷居」はただの線分ではなく幅のあるもので、それを跨(また)いで向こう側にも渡れるし、留まることもでき、引き返すこともできる選択可能な時空の場所だ。内と外、自己と世界、文化と自然、生と死とを分かつ境界である。

 著者メニングハウスは、『パサージュ論』から「敷居学」という言葉を読みとり、「場所(敷居)と行為(通過儀礼)としてのパサージュ」にたいする問いに密着し、憑かれたように読み解こうと企てる。ベンヤミンの思想を「敷居学」として読みこむメニングハウスは、ベンヤミンの新しい可能性を教えるのである。
(現代思潮新社・渡辺和子)

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紙の本

敷居を哲学する

2000/12/20 18:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:海野弘 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 敷居が高い、とか、二度とこの家の敷居をまたがせない、といったいい方がある。敷居は、大事な境界線である。この〈敷居〉を重要なコンセプトとして、世界を読んでいこうとした哲学者がいた。ヴァルター・ベンヤミンである。

 ベンヤミンといえば、パリのパサージュ(路地)を研究したことで知られている。私なども彼のパサージュ論に大きな影響を受けた。そしてずいぶんパリのパサージュを歩きまわり、いつか自分も、パサージュについて書いてみたい、と思ったりしている。

 この本の著者は、ベンヤミンの思想の基本として、〈敷居〉というコンセプトが重要であり、パサージュもある意味では〈敷居〉であるとする。ベンヤミンを〈敷居〉という視点でとらえるところが面白い。いかにもドイツ的な観念論による解釈で、難解なところはあるが、〈敷居〉という具体的イメージをめぐっていくので、ついていける。

 〈敷居〉というのは、またぐとかまたがせない、というように、重要な仕切りである。内と外といったちがった世界の境界となっている。ベンヤミンがあれほど好きだったパリのパサージュというのは、通り抜けられる横丁、路地のことだが、パリでは、十九世紀にできた鉄骨にガラス屋根のアーケード街を指す。両側にブティックやアンティックの店などが並んでいるパサージュが今もいくつか残っている。

 ベンヤミンは、パリのパサージュに魅せられてしまう。パサージュも敷居だ、とこの本の著者はいう。なぜなら、細い通路をくぐっていくことは、別世界への入口であるからだ。大通りから、ほの暗いパサージュに入る。それをくぐりぬけると、また別の大通りに出る。

 私たちの生というのは、さまざまな境界、敷居をこえていく過程からなっているのではないだろうか。それはパサージュからパサージュへのさまよいによって織られているのだ。「ベンヤミンにとって『パサージュ』は『プルーストが描く世界の象徴』であり、それゆえこれもまた敷居や通過儀礼の宇宙である。読むこと自身も敷居行為とされる。」(本書)

 プルーストの小説『失われた時を求めて』を読むことは、プルーストの家(小説世界)の軒先をくぐり、その敷居をまたいで、家の中へ入ることなのだ。

 ベンヤミンという人自身、たえず敷居をこえていこうとする人だった。哲学の敷居をまたぎ、パリの路地と百貨店について論じた。ヒトラーのドイツを逃れ、パリに亡命したが、パリもドイツ軍に占領され、スペインの国境をこえようとして捕えられ、自殺した。

 敷居に生き、敷居に死んだベンヤミンの思想がこの本で解説されている。 (bk1ブックナビゲーター:海野弘/評論家 2000.12.21)

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2007/04/18 22:32

投稿元:ブクログ

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2011/06/24 01:20

投稿元:ブクログ

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