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紙の本
哀愁をおびた詩ですね
2002/07/25 15:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:武蔵野詩人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょっと悲しくなる詩が多い。
それは戦争についての生々しい記述のせいだろうか
全体の構成は、5つの章に分かれていてタイトルになっている
「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」を含めて43編の詩で
成り立っている。
とくに印象の残った詩をあげると、まず「原子童話」である。
2つの国から飛び立った飛行機が同時に敵国に原子爆弾を
落とした結果生き残ったのは2機の乗組員だけという「童話」
てある。
それを「新しい神話」とも表現している。
これは原爆の恐ろしさを風刺的に表現したものであろう。
そこには生き残った「彼らがどんなにかなしくまたむつまじく
暮らしたか」という究極の表現があります。
また「雪崩のとき」、「挨拶」、「繭」、「夜話」、「日記より」
などでも原爆や原爆実験のことに対する記述がある。
「挨拶」において原爆で「一瞬にして死んだ25万人」の顔について
「なぜそんなにも安らかに あなたは美しいのか」と表現したあとで
「やすらかに 美しく 油断していた」と表現している。
なんとも悲しくなる詩である。そしてこのような悲惨なことはもう
2度と起こしてはいけないと訴えているようである。
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