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紙の本
相手を思う気持ちが優しすぎて。
2001/06/08 13:52
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投稿者:kaede - この投稿者のレビュー一覧を見る
そんな男同士のえっちってたいへんなんですか…?(汗;)と恐る恐る思わず聞いてしまいたくなるようなお話。
大学に通う恋人同士・咲坂と陣内の始めてのえっち後の場面、「流血・嘔吐・目眩・下痢・発熱・腰痛・極部痛」…一列に並んだ痛々しい?活字の羅列、美人系咲坂の辛そうな顔。
ちょっと頼りなげにも見える陣内が、真面目にどうしようか悩んじゃって、でも健康な男の子だからスマートなオトナのようには自分をセーブできないし、と、苦悩した結果の行動が不器用に優しいのがなかなか好印象。
後半は二人を翻弄してくれちゃう脇キャラが出てきてたいへん。
最初は咲坂のバイト先の男の子ということで、陣内が嫉妬する相手かと思えば、陣内のことを気にいってしまったバイト君のおかげで、咲坂が嫉妬してしまう。
陣内の素直さは、裏返せば額面通りに物事を受け取ってしまって、その内側に隠された感情まで気付かなくて、美人で素直になんてなれないプライドの高い咲坂が怒ったり落ち込んだりするのがせつない。
ただ、バイト君が陣内を落とそうとするのは仕方ないとして、咲坂の素直になれない反応も見越して陣内を落とそうとするところ、最後は敵に塩状態?になるものの、あまり読んでいて、いい気分じゃなかったのはちょっと残念。
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