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高校のころ、小西政継さんの書かれた本を読んでその闘志にはびっくりしたのですが、
この本を書かれた松田さんもものすごい人で、驚いたり泣いたりしながら読みました。
よく考えてみると、エベレストって年に2度の登山シーズン中は人がたくさんいるし、
ミニヤコンカで起きたみたいな「もう皆降りてしまって山には誰もいません」
なんてことは起きにくいのだろうなあと思いました。
ベックウェザーズだって取り残されたとはいっても人はまわりにたくさんいたわけですし、
目撃されているからこそ救助に上がってきてくれています。
松田さんはたった2人、ザイルパートナーと死んだものとして取り残され、
そのパートナーが脱落したあとも、麓にむかって文字通り命をかけて脱出していくのですが、
山には誰一人おらず、最後は、麓の氷河に上がってきた地元住民に発見されて
文字通り間一髪のところを助かったそうです。
しかし、なにがすごいって、その時に凍傷で両手両足を切断した彼がまた山に行くのがすごい。
めちゃかっこいい人間だなあとほれぼれします。
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7000m超級の登山中、連絡が途絶え遭難・死亡されたと思われ、置いてけぼりにされる。そして発見されるまでの19日間。パートナーを置き去りにせざるをえないその状況で、一体著者は何を考え、何を見たのか。常人の想像をはるかに超えた世界。山を登る理由、生きるということ。
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よく覚えている。
松田さんが遭難して3週間近くもミニヤコンカで行方不明になり、発見されたあの時の騒動。
衝撃的だった。
手足の指先が凍傷のため真っ黒になり切断せざるを得なくなったとか、テントも食糧もなかったとか、漏れ聞こえてくる情報の壮絶さに耳を疑い、こんな状況で人間が生きられるのものなのかと、心底驚嘆した覚えがある。
その後、何やかやと、登山や冒険などに出て遭難しながらも奇跡的に生還した人の話を本で読むようにもなり、人間の底力というものを信じるに至った。
最近、ふとミニヤコンカの名前をどこかで聞き、ああ、そういえば松田さんという人だったな、と思いだし、著作がないかと調べたら本書に当たったので借りてみたのだが…初刊行の時のものを読んだかも…。忘れてた。
そうか、もう30年以上も前のことだったんだなあ。
松田氏は、現在も義足で山に登ったり、講演をしたり、山にかかわる活動を続けているらしい。
人間の生命力、底力の強さにはいつも驚かされる。
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遭難関係の本にはまっており読んだ本。最初は私が思ってたようなのとはちょっと違うなあと思ったけど、どんどん遭難っぽくなっていきドキドキした。
ペンギン歩きの状態になったりしても、最後まで生きようと頑張って凄いし、結果発見されるまで生きていたのが凄いと思う。