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「兄貴は無実だ。あたしが証明してやる!」誕生日と夏休みの初日を明日に控え、胸弾ませていた中学生の渚。だが、愉しみは儚く消えた。ストーカーに襲われ重態だった兄嫁が他界し、さらに、同時刻にそのストーカーも変死したのだ。しかも、警察は動機充分の兄良輔を殺人犯として疑っている!はたして兄のアリバイは?渚は人生最悪のシーズンを乗り切れるか。
《ブックデータベース より》
《2010年2月9日 読了》
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図書館で借りました。
主人公の渚は、海辺の街に住む女子中学生。
誕生日と夏休みの前日に、兄嫁が亡くなり、ほぼ同時期に兄嫁を襲ったストーカーも死亡。
警察からの兄への嫌疑を晴らす為に、奮戦する、というお話。
軽いタッチですいすいと読めました。
いちおうヤングアダルト向けなんだろうか?
ラスト、いきなり放り出された感じ。
暇つぶしに読むにはもってこいだと思う。
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ヤラレタ系として紹介されてたから読んでみたけど、さっらとすぐ読める、さらっとすぐ読めすぎて・・・なんかな
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薄い本な上に文章もとてもライトで一時間足らずで読了。
一見驚きもそれほどでもないと思いがちですが、このお手軽さの中にこの驚きを詰めたと思い比べたら良くできた作品だと思います。
個人的に、さりげなく書かれてた暗い価値観は好きです。
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再読。
兄の嫌疑を晴らすため中学生の渚が遁走する。
何度読んでもすごく面白い。
2019.6.22
再読。
「兄貴は無実だ。あたしが証明してやる!」誕生日と夏休みの初日を明日に控え、胸弾ませていた中学生の渚。しかし、兄嫁が他界し、さらに、兄にも嫌疑がかかる。
面白かった!!
小生意気な主人公の語り口、とんでもない結末。
何度読んでも面白い。
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中学生が主人公だから仕方ないんだろうけど。
あまりの幼い文体に(とはいえ、作者はいつもはしっかりした文章なので無理に若作りした感じ)全く感情移入できず。
ラストは驚くって聞いてたけど、こうくるかなと思っていたので驚くこともできず(涙)
だけど話の組み立てはよくできていると思ったので、☆二つ。
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良作。分量もほどよく、さらっと読み終えられる。そしてぎょっとさせられる。ちょっとライトすぎて物足りなさもあるけど。軽く一冊、面白いミステリ読みたい、という人には特におすすめかと。
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中学生の渚は、誕生日と夏休み初日を明日に控えて、憂いのない素敵な夜を過ごすはずだった。ところが、ストーカーに襲われ自殺未遂をした兄嫁が亡くなりそれどころではなくなってしまった。しかもそのストーカーが同じ頃に交通事故に遭い不審死していたことがわかり、兄は殺人犯として警察に疑惑の目を向けらることに…。中学生の渚は兄の潔白を晴らせるのか?若竹作品ではお馴染みの街・葉崎を舞台にしたコージー&ブラックなミステリ。本を開いて行間の広さ、1ページの字数の少なさにちょっと戸惑った。中学生が主人公ということで拙さを演出したのかも(中学生に失礼?)。中身も中学生らしい初々しい場面が微笑ましいが、そこで油断するなかれ。渚が撃退した痴漢とは別の痴漢事件の真相、ストーカーを訪問した「幻の女」の正体、兄の事件当時の不在証明、そして…最後の大オチ!(怖っ)しかもざくっとぶった切る感じの終わり方がいい。このまま平和に終わるわけないのに、子供相手だと思って(?)若竹作品なのにすっかり油断してしまった。ところどころで古本屋・鬼頭堂の典子や塾講師・中里、葉崎病院、葉崎警察署など、他の葉崎ミステリで見た顔や場所が出てくるし、本格ミステリ絡みの小ネタも挟まれていて、そういうところを見つけながら読めるのも楽しい^^
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杉原渚の兄・良輔の妻・柚子が病院で亡くなった夜、入院の原因を作った柚子のストーカー・田所が交通事故で死んでしまう。中学二年生の渚は良輔にかけられた嫌疑を晴らすべく調査を始める。
***
中学生の女の子の健気な語りからの急転直下。分量も少なく口語体で読みやすいのであっという間に読めてしまう分、切れ味の鋭さが光る。鋭すぎてワンテンポ遅れてヤラれたことに気づいた後、ひんやりとした空気が身を包む。
女の子の軽快な語りもなかなか楽しかったので、他の若竹さんの作品も読んでみたくなった。
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主人公は中学生の杉原渚。
ストーカーに襲われ重体だった兄嫁である柚子さんが他界し、さらに、同時刻にそのストーカーも変死した。
そのストーカーの殺害容疑が兄の良輔にかかっていると知り、渚は事件の真相を調べ始める。
渚の悪いと思ったら、すぐ謝るところとか、兄の為だと思っていたのに自分の為だったことに気づいて自己嫌悪になるところとか、小学生の女の子を自然と助けていたり、良い子だなぁと思う。
事件の真相については何も書かないけど、最後の最後でえっ!?となる終わり方でした。
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海辺の街に暮らす主人公の中学生・渚。
誕生日と夏休み初日を翌日に控え幸せの絶頂にいた。
が!自殺未遂で入院中の兄嫁死亡のお知らせ、
畳み掛けるように兄に殺人の疑いがかかりorz状態。
兄嫁自殺の原因はストーカーレイプ被害であり、
そのストーカーが何者かに追われて轢死、
警察はその時間帯のアリバイがない兄を疑っているのだ!
兄の無実を確信する渚は調査に乗り出すが・・・という作品。
渚の周囲では子供を狙った変態の事件あり、
渚の幼馴染の同級生男子の淡い恋心あり、
と青春小説の体を装いつつそれが伏線。
ストーカー犯死亡事件の方はその伏線で解決を見るが
その影に隠された別の事件が最後の最後で明らかに!
久々にラスト1行でどんでん返しという良い作品でした。
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ある事件の真実がわかって、青春小説かー。とか思ってたら、まさかのどんでん返し。
そういうことか!とびっくりしてたら、最後の最後にもう1つどんでん返しがやってきてびっくり。
後味は悪いけど、面白かった。
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若竹七海らしさが、ぐっとつまった短い小説。
兄の奥さんがストーカーに襲われて意識不明の重体から死んでしまった。同時にストーカーが殺される。
当然、兄が疑われ、主人公の『最低の夏休み』が始まる。
狭い町で微妙な立ち位置になる主人公のいたたまれなさとか、悪気のない人の不快な優しさとか、短い文章で的確に描写していくのはさすが。
架空の街、葉崎町シリーズのひとつにあたるのでおなじみの場所もちらほら出てくる。
つまり、後味のビターさも葉崎町シリーズものですので、苦手なひとは気を付けて。
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表紙から何からして、軽いお話と思っていたら、なかなか深い。若い女の子の目を通して、色んな人間のいやらしさを描いている。
ラストは、究極のいやらしさだったね。寒気がした。
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重体だった自分の兄嫁が死ぬ原因となったストーカーが、兄嫁が死んだ時刻とほぼ同時刻に、トラックにはねられ死んだ。
自分の兄が、ストーカー殺しの犯人として、容疑がかけられている中、主人公である女子中学生の渚が、兄の無実を証明すべく駆け回るというストーリーです。
文体が若者向きというか、主人公である中学生視点で書かれているため、ガチガチの文章に慣れていると、最初は若干取っ付きづらいかもしれません。
真犯人は?と考えながら読み進めるというよりは、渚の行動を楽しむという感じで、最後まで一気に読み終え、「成程」と思わされた作品でした。