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安心印の警察小説と評したい作家。地味な展開ながら結末は安堵感を毎回与えてくれる。STとか安曇シリーズに比べると華は無いが、定番の安堵作品としては秀作でしょう。
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ある銀行の不正をあばくためのガサ入れが失敗した。捜査情報が銀行に漏れたのだ。そこには柔道部の先輩後輩というしがらみを利用した悪意が。そして殺人事件へと発展する。殺人事件の捜査にあたる刑事は自分のグレた息子が事件に関わっていることに気づく。サスペンスではあるが、トリックはない。捜査にあたる刑事達の仕事とプライベートの心理とグレてはいるが悪になりきれない息子と父親との心の葛藤が精緻に描かれている。終盤は思わずウルウルしてしまいそうな展開が良い。これはお薦めの一冊。
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体育会系の家族、父は刑事、大学柔道の期待の星の兄、そんな中で家族から浮いてしまった英次、罠にかかった家族。犯人探しと共に家族の絆の再生がテーマか。まあそこそこかな、犯人すぐに解らなかったし。短絡的な父親の考え方、姑息だなあと思う。
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日和銀行の粉飾決算容疑に対する家宅捜索に向かう捜査員たちの中で、ひとり、この捜索が失敗に終わることを予想していた島崎。数日前、大学の後輩で日和銀行社員の富岡に会った際に、島崎の息子・丈太郎をだしに脅迫され、捜査情報を教えてしまっていたのだ。情報漏洩の罪の意識、息子の問題に悩む最中、今度はその富岡が何者かに殺される事件が発生。しかも殺人事件の容疑者の中に次男・英次の存在を感じた島崎は単独で捜査を始めた…。【以下ネタバレ含むため未読の方はご注意】今野さんのお堅い親父が出てくる浪花節的な作風はきらいではない。警察小説と言われているし、確かに警察内部の事情には長けているのだろうけれど、どちらかというと家族愛に重点が置かれた作品が多いような気がする。そしてこの作品のテーマも、頑固おやじと捻くれた息子を中心とした家族の再生という家族愛がメインだ。事件そのものは複雑ではなく、地道な警察の捜査に従って真相が明らかになっていくオーソドックスなスタイルだ。この作品は、島崎とともに捜査することになる刑事・樋口シリーズの第3弾ということらしいが、前2作を未読でも楽しめる内容になっている。『隠蔽捜査』ほどすごく面白い、というわけではなかったが、バランスの良い佳作だと思った。
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銀行側に捜査情報を洩らしてしまった捜査二課の刑事が主人公。そして彼の次男がキーになっている。最後、樋口一人がその刑事の異変に気づくが、捜一課長には逆らえない。しかし……という辺りが個人的に盛り上がった。
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ミステリとしてもまあまあだし、人間模様も面白かった。どいつもこいつも頑張って生きてる。樋口の魅力はよくわからないけれど、他の人物はどいつも一癖あって、人物が多いけれど、わかりやすい。島崎の真面目な性格が最悪すぎて、生々しかった。いるよな、こういうバカ親父・・・。初・今野敏だったけれど、あと1冊くらい読んでみたい。
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日和銀行の粉飾決算捜査に当たっていた警視庁捜査二課の島崎洋平警部補は、内偵の際、大学柔道部の後輩富岡和夫から声をかけられる。富岡は捜査対象の日和銀行行員だった。富岡は島崎の息子丈太郎の柔道の師でもあり、その人間関係に捕らわれた島崎は、富岡に捜査情報を漏らしてしまい苦悩する。ところが富岡が何者かに殺され、捜査情報漏えいの責から逃れたと安心したのもつかの間、新たな災難が島崎に降りかかる。
今野らしい人情もの。すんなり読める。
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市立図書館より。
ダンスに関する描写がいま一つリアリティに欠けるのが残念な感じがする。
全体的にはまあ面白かつた、かな。
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警視庁強行犯係・樋口顕シリーズ第三弾。
このシリーズは警察小説でもミステリーでもなく、家庭を持つ組織人の物語であることが良くわかりました。
今回はミステリーとしては、そこそこ面白かったですが、事件が起こるまでが長すぎます。
しかも、本作の主人公である典型的な家庭を顧みない刑事の家族のトラブルが描かれていて、読み進みづらかったです。
ただ、それゆえにラストの展開がより感情に訴えかけてきたのかもしれません。
事件解決後のエピソードもちょっと冗長的でした。
経済事件が時代背景を物語っていて、ちょっと古さを感じさせます。
樋口は相変わらず自身なさげでのポーカーフェイスですが、島崎の方が苦悩するので、樋口の面白さがイマイチできっていなかったと思います。
氏家の大人で男の潔い言動は相変わらずかっこいいですが、残念ながら今回はチョイ役でした。
このシリーズは樋口が苦悩するのを氏家がサラッと流してしまうところがポイントだと思いますので、シリーズとしてはイマイチだと思いました。
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なかなか面白いストーリーだった。但し、ベテラン刑事島崎が、自分の息子(次男)が殺人を犯したと思い込み、息子を殺そうとするのは、少し、激しすぎる気がした。その為に、簡単に銃を持ち出せるのもあり得ないと思うが…
更に言うと、好きになったダンスを習うために余りにも簡単にニューヨークを目指すのも軽すぎる!マアーでもこれもマンガ的で良いかも。夢があって。
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これ警察小説じゃなかったw
家族ものです
樋口シリーズはすでに先の方を読んでしまっているわけですが初期の作品を後から読むというのもこれはこれでおもしろい
とくに樋口と氏家の変わらない関係性
家族の問題というのは関係が近すぎて見えないことも多いと思うので相談できる第三者がいるって本当にうらやましい
そして氏家のアドバイスをすんなり実行に移せる樋口も言いっぱなしにしない氏家もなんかいいなぁ