紙の本
厳しい勝負の経験談にて裏打ちされた強力なメッセージ
2004/03/14 22:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:bookworm - この投稿者のレビュー一覧を見る
勝つよろこびを知る。つねに平静で気をぬかない。負けを認め反省する。乗っている時こそ、飛躍の機会とする。一見して当たり前のことを言っているような気がするが一つ一つが厳しい勝負の経験談にて裏打ちされていて非常に強力なメッセージとして伝わってくる。将棋の醍醐味を忠実に表現し、著者の将棋に対する思いがひしひしと伝わってくる名著であった。集中力が持続しないというとき振り返って読み返してみようと思わせる本である。
紙の本
褒められれば嬉しい
2006/06/03 23:53
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学生でプロ棋士になり、頂点への階段を一気に駆け上がった著者。後進の台頭によって挫折を味わいながらも復活を果たす。その中で得られた経験には何がしかの価値があると思います。
結局、好きだからこそ、将棋に対して打ち込むし、それだけ集中すれば上手くもなる。反省はするけれども後悔はしない。そして、支えてくれる周囲に感謝の気持ちを忘れない。厳しい勝負の世界に生きているからこそ、必要のない戦いは避けるべきなのでしょう。
本書はビジネス書として読むよりも、棋界のトッププロの経験談として読んだ方が良いと思います。
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プロ意識を持つことが思考の中味を濃くする。羽生名人の「決断力」と谷川名人の「集中力」を読んで、投資の大局観を磨いていこう。
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将棋はまったくダメである。しかし、いい本であった。
何かに真に打ち込み、成功した人の言葉には学ぶべきものが多い。
なにせあとがきがいい。
「変化の中で不安を感じつつも、希望を持って新しいチャレンジを
続けていきたい。
本書がそんな方のための生きるヒントとなれば幸いである。」
☆もっとも大事な才能は、
「最初の気持ちをずっと持ち続けられること」
「ひとつのことを努力し続けることを苦にしないこと」
☆プロ意識を持つことが仕事の中身を濃くする。
☆目標に向かってやりぬく気力が焦りに勝つ。
とりあえず、気に入った言葉を抜いたが、全編通して
前向きに考えて取り組むことの大事さが説かれている。
たまにはこういうのを読むのもいいが、
実践するには大変だ。
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うろ覚えならないほうが良い
教えてもらったことより自分の考えを記憶する。
必死。
礼儀+ルール
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【スランプとの付き合い方】
苦しい時こそ諦めない。
■スランプ時の状況打破に大変役立つ。
■一つ一つをやり遂げたという自信が、次の段階の集中力の下地になって積み重なっているからである。
羽生さん(の本)との共通点、相違点、対比して読むと面白い。
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オーソドックスな精神論が、論理的に書かれているので読みやすかったです。
こういう秩序ある整った文章になるあたりがやはり、プロ棋士なのかな、って思いました。良書。
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将棋の棋士 谷川さんが書いた本
僕が小学生の時に谷川さんは21歳という最年少で名人でした。
内容は…
羽生さんの決断力と同じような構成でした。
谷川さんの方が先に書いていることから、羽生さんが谷川さんの本を参考にして書いたことが分かりました笑
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谷川浩司の大切にしているひとつの「集中力」。
本当にオーソドックスな捉え方であり、これをキチンと実行するから結果が生まれると感じる。
羽生善治の自在さも面白いが、谷川の人間味のある地道な勝負哲学が面白い!
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本を読み進めてはじめて、
著者がプロの将棋棋士であることを知った・・・(^◇^;)
将棋をマッタクやらないのですが、、
それでも日常の生活や仕事に生かせる考え方を学ぶことができた。
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実力の伸びには30歳の壁がある(11)
集中力は持って生まれた才能とは違う。好きな事には夢中になれるという誰もが子供の頃からもっているもの(18)
才能とは続けられるということ(19)
百通りある指し手の中から経験と蓄積で不要な手が瞬間的にわかり、同時に直感によって3通りから5通りの手が頭に閃く。強い棋士は、3通りの中に最善手がある。弱い棋士は何通りもの手がうかんでしまい迷う。迷うということは間違える可能性が高くなることなのだ(88)
人まねだけではトップになれない(91)
知識は、頭の中に蓄えられた記憶の体験が土台になるのである。つまり、創造力やアイデアの源は、頭の中の記憶の組み合わせから生まれるものであり、その土台がしっかりしていなければ、良いアイデアが閃くわけがないのだ(136)
40代で大切なのは勝負への気迫(182)
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著者は、史上最年少の21歳で名人位についた人。その棋風は「光速流」と称される。谷川氏が名人位に就いたとき、私は当時12歳と言うことになるが、当時はけっこう話題なったニュースで、「凄い人が現れてたんだな~」という印象を漠然と持ったことを覚えている。当時学校では将棋が流行っていたこともあり、そのニュースも印象的だったのだろう。
当時颯爽と登場した谷川氏も40を越え、キャリアから言えばベテランの部類に入っていくのだろう。そんな師が、どのようにトップ棋士としての気概を維持してきたのかをこの本で述べている。集中力をつけるための具体的な方法論ではないが、とても参考になる一冊である。人の運、不運には波がある。特にこのような勝負事に於いては、勝ち負けがはっきりと出るので、好調と不調の波をもろ受けにこともあろうかと思う。そしてその波の中で受けるプレッシャーも相当なものであろう。
そういったプレッシャーや波の乗り切り方を‘棋士’という特殊な勝負師の視点で率直に記している。
この本の中で私が特に印象に残っているのは、谷川氏がトップ棋士に登っていくために、相当の時間を将棋に費やしているところである。ともすると史上最年少名人の肩書きは天才を連想しがちであるが、その背景には真剣に将棋と向き合ってきた長い時間があるのである。
これを読んで、思ったことは、もしものにしたいものがあるとしたら、まずは下手でもいいから、その好きなものに時間をかけることだろうということだ。好きなものにかけた絶対的時間は、その実力を上げこそすれ、下げることはない。しかし逆に言えば、かけた時間が少なければ、それなりの結果しか出ないということだ。
「努力に勝る天才はない」
こんな言葉を頼りに今日も自分の研鑽に励んでいこう。
それにしても、私の将棋はとても弱かったな・・・。
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数学のHセンセイより-「将棋棋士の谷川さんが将棋を通じて気づかれたことがたくさん述べられている。いっぱいの誘惑がある現在、「どう私は進めばいいか」を考えさせてくれる一冊と思う。」
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21才で将棋の名人に上り詰めた著者が、40才を迎える前に記した、それまでの回顧と将棋観・人生観。21歳という若さで頂点に到達し、20代、30代を歳を重ねていく中で、羽生善治という超人的な若手が台頭してくる焦り、スランプ、復調といった浮き沈みを通じた人生観が語られている。まさしく人生に喩えて語られることが多い将棋であるが、彼の語る言葉は同じ世代を生きる私のような人間にとって金言に満ち溢れている。決して、目から鱗のような目新しい言葉ではないが、将棋という厳しい勝負の世界で、浮き沈みを経験し、その酸いも甘いも知り尽くしている著者だからこその重みがある。われわれが生きる現実社会が、資本主義という競争を前提とした社会である以上、好むと好まざるとをかかわらず、自ずと将棋のような勝負事と同様の側面があるのは否定しようがない。この厳しい現実社会の中で、勝負に打ち勝ち、自分に打ち勝ち、己を高めていくにおいて必要なヒントが彼の言葉から得られるであろう。また、いつか再読したいと思う一冊である。
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<感想>
将棋棋士の方の2冊目の本書。
将棋は一定レベルを超えると、理論の世界から感覚の世界へと変わる。
感覚の世界とはまさにスポーツの世界であり、そこに興味がある。
だからこそ、脳科学的にも研究対象になるんだろう。
本書の中で結果は周りの期待にも影響されるという点に興味を持った。つまり、周りに期待されるとうな人でないと良い結果は生まれにくい。
<要点>
■才能という言葉が必要になるのは、ある高さまでいってからで、努力によって自分の力を最大限まで高め、その限界を乗り越えようとするときに、初めて才能というものが必要になってくるのではないだろうか。
■勝負に限らず、自分のペースを守り、集中力を維持するには、感情をコントロールすることが大切だ。怒りで冷静さを失い、自分を身う品てしまうのは損でしかない。焦らない。あきらめない。
■新入社員の心得
①プロ意識をしっかりと持つ。
②仕事で常にしっかりとした結果を出す。だらだらとした仕事ぶりは、信用をなくす。
③仕事の目的をしっかりと定めて集中する。「明日がある」はいい加減な考えでしかない。
この3点を踏まえて初めて他社に存在を認めさせ、自分の仕事ができるようになるのである。
<実践>
○才能がないと諦めず、努力する。
○常に冷静に。感情をコントロールする。いらいらしても損なだけである。
○周りに期待されるような行動をする。そのためには常に期待以上の結果を出す必要があるだろう。