フィールドワークをする研究者には必携の書!
2016/05/13 20:19
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、KJ法という手法について書かれた続編です。前作よりもKJ法についてしっかりとした理論と構造が説明されていてよくわかります。そもそもKJ法とは筆者である川喜多二郎氏のイニシャルをとったもので、フィールドワークを主体とする調査を長年行ってこられた筆者がそこで取集した膨大な資料やデータを整理するために考えらえれた手法と言えましょう。まずは、一度読んでみてください。KJ法の特徴長所がわかります。
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KJ法の具体的な例が書かれている前作「発想法」の続編です。
とても参考になる話が多いのですが、例のごとく自画自賛的な感じがやはり気になるところです。
でも物事を解決するためのメソッドとして採用するのはありだと思います。
この手法を取り入れたいと思っている方には必須な一冊になるのでしょう。
その前にこの手法の発展系がすでにあるのかどうか知らん自分も自分ですが・・・。
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☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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1997,5,22と日付あり。読んで思ったことは、この本まで読まなくてもよかったかも。詳しく活用方法が書かれているけれど、同様のケースに当てはまらない。
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既知の問題を解くのに、ブレーンストーミングをしたがる人がよくいる。
一度、ブレーンストーミングというやり方を覚えたので、なんでもそれをしたがる人だ。
ブレーンストーミングの進め方を覚えたので、定期的にやらないと、やり方を忘れてしまうという脅迫観念に縛られているのだろうか。
KJ法は、もっと柔軟であることが本書で分かった。
未知の問題を解くのに使ってほしいとのこと。
既知の問題に使うことを推奨していない。
きっと、それでも、本人以外は既知の問題で、本人だけが未知の状態にある問題を解くのに、 KJ法を押し付ける人が出てくるような気もする。
幸い、自分の周りには、KJ法を押し付ける人がいないので安心だ。
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KJ法の応用事例がたくさん掲載されているけど、実際には普通の『発想法』だけで充分なのである。KJ法を人前で華麗に使いこなしてドヤ顔をしたい人向け。
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発想法の続編。
KJ法の素晴らしさを説き、
実例を挙げて使い方を説明し、
前著で説明した事を繰り返し、
そして研修に参加することを勧める内容。
他のレビュアーの方も言っているが、
後は実体験が重要なのであり、
読むのは前著だけで十分のようだ。
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リセット150時間勉強法に紹介されてた本。
KJ法自体は有用だと思うし、やってみようと思ってるけど、ここまで具体例を並びたてて、くどくどと説明する必要があるのか?と思ってしまった(^^;;。
時代、なのかな〜?
青臭いというか、特有のテンションで、共感できず、ちょっと疲れたかも。
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Ⅰ 現代の危機的状況を打開するために
Ⅱ 探検のしかたについて
Ⅲ グループ編成を経てA型図解化まで
Ⅳ B型文章化と累積的活用
Ⅴ 創造への道
Ⅵ 組織と研究への適用
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『発想法』(中公新書)の続編。
前著で紹介された「KJ法」を、具体例をあげながらさらに詳しく説明しています。また、著者の提唱する「W型問題解決モデル」に沿って、KJ法を6つのラウンドに区分する「累積KJ法」や、前著に寄せられた批判をまとめ回答を試みた章などもあります。
KJ法そのものの説明は納得できるところが多かったのですが、本書に上げられている具体例がかなり読みにくいと感じてしまいました。
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比べることのできない資料同士を集め、それらの組み合わせからどういう意味が見いだせるかという意味でのまとめる過程である。あるいは異質のデータの組み合わせから何が発見されるかということ。
KJ法が効果的なとき
・問題の正体がはっきりしないとき、それを明確にする。
・周辺情報を幅広く収集する。
・カードかされた情報はバラバラなままディスプレイする。
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続けて読んだ「続・発想法」は、野外調査部分はあまりなくて、より実践的・具体的にさまざまな事例をあげつつKJ法(と図解化文章化を含めるとBDA法という文言も入れといた方がいいかも)を解説、かなりビジネス書寄りになっています。やはりKJ法は一朝一夕に出来るモノではなく相当の訓練が必要で、先生は世にはびこる(らしい)なんちゃってKJ法を大変に憂えておられます。それが商標登録とかKJ法正規コンサル会社であるらしいエバーフィールドとかいう団体につながってるんだなぁ。でも私も同感です。3泊4日の集中合宿で第3ラウンドまで経験すると、「わかった」と爽やかな心持ちになるらしいです。本の中に挙げられている「青年の未来像を探る。」とか「企業教育が人間の真の成長に役立つために。」とかいうテーマの一連の流れも、うーんこういうことなのかな?と腑に落ちないのは実際にやってないせいかもしれないですし(でも後者の本質追究が「独立原人=九州男児を作ろう」というキャッチフレーズに収束するのはどうなのか)、これが正解というモノよりは、コミュニケーションとかみんなの知恵とかに焦点が置かれている気がしました。やはり現代でも通用する手法だと思います。なお前書でもそうでしたがKJ法で問題解決に至ると「爽やかな心持ちになる」という表現がなんかこそばゆいです。両書とも手元に置いて時々読み返してみた方がいい気がします。そうだ追記ですが、気軽に取り組むKJ法に関する疑問はこのブログを読んでやっぱりーと思いました。「なぜ、KJ法は失敗するのか」 http://gitanez.seesaa.net/article/124077022.html 誰のブログかな-と思ったらロフトワークの人でした。
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“今日の社会はもはや敏速さと器用さだけで切り抜けられる時代ではなく、人間性の回復という面も開拓しなければ、とうていこの激変の時代の社会的危機を乗り越えることはできない” とある。
とても50年前に書かれた著書とは思えない。今の時代も全く同じ課題を抱えているからだ。
物質的な充足、従来の科学的アプローチへの妄信などといった現実から、発想が乏しく、考えることが不十分であるから遠目がきかない。
結果、行きあたりばったりで計画性がなく、目先のことや新しい知識にばかりに振り回されている・・・是非判断を急ぎすぎているのだ。
ものごとを深く考える人間を求めるというのは、いつの時代も同じなのかもしれない。
KJ法は混沌たる素材から、新しい秩序を発見したり、きずきあげたりする。自分の立脚点がどこにあるのかを知りたい人間にとって、KJ法は ひとりひとりが考える人間になるための手段となりえる。状況がほんとうに自分の腑に落ちれば、人間というものはおのずから「わかった」という状況とともに「よし、やろう」という勇気が湧く・・・事実をして語らしめるものは勇者となるのだ。
KJ法は、進めてゆく過程でヒントやアイデアが浮かび、発想につながる。また、対立や矛盾、葛藤が生産的に生かされる。
KJ法を効果的に進めるには、従来の科学的アプローチへの妄信、早急な是非判断を一度忘れ、事実を偏りなく、先入観なく、量より質を意識して集め、もとの素材の本質をしっかりとらえたままデータの語るところに耳を傾けなければならない。
解決策をあわてて論ずるよりもまえに問題点の真底を徹底的に読みぬかねばならない。おのれを空しくしてといわれるが、心の姿勢を幾分変えなければならない。自分との静かな戦いでもある。
KJ法を実践した人びとは、流れのあるストーリーとして構造がつかめたり、よりよい欲求が働いたりなどを通じ、自分の内面に、ある力強い喜びを感じる。
しかし、このいい知れぬ喜びを感じるまでには心の壁が存在する。
KJ法により なにがよくなるか前もってわからない、表面的な適用で満足してしまったり、妥協してしまったり、データの語るところに耳を傾けることなく解決策を論ずるという誘惑に負けてしまったり という壁だ。
”仕事のことを自分のことのように痛切に感じる切実感こそKJ法の上達に必要なもの” ともいわれる(行動観察では ”マインドセット” の重要性が説かれている。とても近しいものを感じる。)が、まとめる人の能力相応のKJ法でいいのだ、大切なのはやってみることだ。
やってみればきっと、自分の内面に、ある力強い喜びを感ずることができるはずだ。
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KJ法は、ひとつの完成した知識創造の方法である。
ただ、それを自分が実践しようという時、あまりに時間がかかり過ぎると思われて、逡巡してしまう。
実践で使うには、用途に合わせて、KJ法の簡易版等を考えていく必要がありそうだ。
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『発想法』よりもレベルアップ!難しさもアップ!
基本的なKJ法のやり方を前作よりも詳細に解説している他、活用の幅を広げ、実例も多く載せられている。一層使い易くする模様や発展を読むと、「KJ法って進化してるんだな」と感じられる。
同時に、如何に良いツールなのか理解は出来るが、自由に使い熟すにはもしかして長期間の訓練が必要なのでは……と察することになる。正直、私にはめちゃんこ難しいし、慣れるのに相当な時間がかかるなと思った。