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紙の本
われわれには、いまだに「見えていないイタリア」があることを示してくれる本
2001/03/28 22:06
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サトケン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ムッソリーニを独裁政治家としての後半生よりも、ファシスト党が政権を取るにいたるまでの前半生に重点をおいて描いた、戦後日本ではほぼ始めての本格的ムッソリーニ伝。思想家として、雄弁家として、政治家としてのムッソリーニ像はきわめて新鮮である。
ファシスモ(ファシズム)にある種の「エラン・ヴィタール」(ベルグソンのいわゆる「跳躍する生」)を感じてきたイタリア人によるこのムッソリーニ伝は、統一国家となって以後の近代イタリア史についての、知られざる側面も伝えてくれる。現在のイタリアでいまだムッソリーニ人気が一部で衰えない理由もわかるような気がする。
戦後の日本では、ネオリアリスモのイタリア映画を通じて、どちらかというと左翼的な、労働運動的なイタリア像がまずあり、これがバブル期にはイタ飯ブームによる「生活を楽しむ」イタリア人のイメージに変わっていったのだが、本書はわれわれにはいまだに「見えていないイタリア」があることを示してくれる点において貴重である。複眼的思考の重要さも教えてくれる本である。
紙の本
意外や意外・・・
2018/12/23 18:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
イタリア外交官が日本語で著したムッソリーニ伝。生い立ちから権力の絶頂に至るまでを丹念に語るのに比べて後半はやや駆け足。ムッソリーニという不人気な有名人の実像は、数か国語を自在に操り、文学哲学に造詣が深い知識人。左翼思想に染まって、やがて独自のファシズモ思想を形成していく。独裁者としては冷酷さに欠けたというこの人物はイタリアではさほど忌み嫌われず、むしろ肯定的な評価も多いとのこと。多くの日本人には目から鱗だろう。イタリア人として、もっとこのムッソリーニという、「二流の独裁者」としてだけ見られる人物を知ってもらいたかったということか。依然として大罪人だとは思うが、確かにこちら側の視点は決定的に欠けているのは否定できない。
紙の本
歴史から学ぶ
2002/07/22 00:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピンフ - この投稿者のレビュー一覧を見る
20世紀イタリアを文字どうり支配した独裁者ムッソリーニ。
同じ独裁者といっても同時代に現れたヒトラーやスターリンと比べると
彼についてはあまり良く知らない人が多いのではないか、と思います。
本書はそのムッソリーニの生い立ちから、その死までを書き出しています。
彼の政治思想や政策を見ながら、なぜイタリア人がこの人物を支持したのか、
そしてファシズムとは何なのか、何故成立したのかを考えてみましょう。
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