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紙の本
たしかに読ませる力作
2001/02/24 08:04
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投稿者:OK - この投稿者のレビュー一覧を見る
やたら閉鎖的な田舎の小村で起きた少女の失踪事件を、英国作家らしい重厚な筆致で描く。長い年月を経た「過去」と「現在」とを結びつける発想には、ロバート・ゴダードあたりの作風を思い浮かべるむきもあるだろう。たしかに読ませるしまじめな力作だとは思うけれども、分厚い描写を積み重ねているわりには小説的な感興に乏しかったのも否めない。たとえば『ジグザグ・ガール』のマーティン・ベッドフォ−ドのような、洗練された語り口や印象的な人物造形といった小説的技巧が備わっていればまた違ったろうと思う。終盤で明かされる真相も想像のとおりで(というか、この舞台設定ならこれしかないだろう)、まったく意外な点はなかった。ちなみにこの真相はアガサ・クリスティのいくつかの作品を想起させる。そういう古典的な話を現代英国風の重層的な物語に組み入れているのが売り、ということになるでしょうか。
http://www.geocities.co.jp/Bookend/1079/
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