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『一億人の人々が読もう 神道を知る本』 ご一家にしあわせを呼ぶ本
ってタイトルがついてました。
読もうってなんだ読もうって! タイトルがなんだかすごい神道入門書。中味は神道の関係者が文章を寄せたり監修したりしているみたいです。
キリスト教や仏教と違って、開祖のいない信仰なので、神道を知るといっても、具体的な教義とか理屈の解説ということではありません。日本神話や、神道が大事にしている精神、神道の辿ってきた歴史などが書かれています。
目に見えないものに対する畏敬の念から、先祖を敬う気持ちにつながり、さらには今現在の自分を活(生)かしてくれている全てのものに対するつながりを大事にするということが、神道の基本なのだそうです。
手つかずの自然を神のすまうところとして敬った神道と、森を切り開き教会を建て人工の空間を作ることで自然を克服しようとしたキリスト教というような視点を使った神の社や鎮守の森についての考察や、神道の精神について色々な人が書いた文章の引用などが、興味を引かれた記事でした。
読もうっていうタイトルに、少々怖じ気づいて読み始めたのですが、特に信仰の押しつけなどはなく冷静な本でした。