紙の本
依存症者の求めるものに答えてくれる本
2003/05/04 18:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:harrison - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者本人が過去に恋愛依存症であり、それを克服した経験を持つ。この本では依存の状態に陥る理由解説と、それを乗り越えるための方法論が詳細に記されている。これまで、何冊か読んできた恋愛依存に関する書籍の中では、最もわかり易く、共感しながら読むことができた。自分の恋愛がなにか変だと思った方は読んでみると驚くべき発見をするかもしれません。
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いつも似たようなタイプの異性に惹かれ、似たような経過をたどり、
関係がこわれてしまう という人は、
「共依存、恋愛依存」の不健全な悪循環 に陥っていないか、
冷静に客観的に読んでみてほしい。
どんな人間関係も少なからず「依存関係」にはあるけれど、
それが 病的なものになっていないかどうか。
精神分析の理論にもとづいて展開される、依存症からの回復と、
健全な人間関係を育てていく出発のための手引書であり、
著者・ピア自身の、恋愛依存症からの回復プロセスの書でもある。
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多くの恋愛依存症の人たちにセラピーを提供してきたピア・メロディさんの臨床体験の報告と、著者自身の恋愛依存症経験からの回復プロセス記録です。苦しい恋愛を経験してきた方、している方たちの恋愛パターンへの理解にもとても役に立つと思われる1冊です。
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共依存回復に五段階の過程を設ける。否認、非難、人生に責任をとる、幼少期のトラウマを解放し適切な認識を育む、統合… その他、中核症状の詳細な解説。
以上のことはあらゆる恋愛に当てはまる痴話喧嘩の原因の分析であり、成熟した愛への道標として読める。
恋愛を国際関係に置き換えるのもおもしろい読み方。
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三回読んで、やっと内容を体が受け入れられるようになってた。私は依存しやすい体質があることを自覚できてから、読めた。回避依存と恋愛依存は紙一重ですね。
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恋愛依存症の心理分析。
恋愛依存症の人は共依存と呼ばれる状態にあることが多いらしく、
その共依存は自尊心を持つことがなかなかできない、
そして他者との境界線を健全に設けることができない、
自己管理が難しい、そして現状の認識を正しくすることができない
このような症状を呈しています。
共依存者の全員が恋愛依存症になるというわけではない模様。
ここあたりの包含関係がちょっとわかりにくかったです。
依存症にも二種類あって、恋愛依存症と回避依存症というものがある。
恋愛依存症は、過度な関心と時間を
「自分より優れた存在(ハイヤーパワーを持つ人)」にそそぎ、
無条件で確実な愛情をもらえるものと確信している、
そして相手との関係を結んでいる間、自己管理がおろそかになるという人のこと。
一方の回避依存者は、対人関係以外のことに熱中し、
対人関係における激しい感情を避けようとし、
相手からの支配をさけるために自分のことをあまり打ち明けず、
親密さを避けようとするタイプの人。
両者ともに「見捨てられることへの恐怖」と「親密さへの恐怖」がありますが、
恋愛依存症の方が「見捨てられる恐怖」が優位であり、回避依存者は逆。
どちらも幼少期の体験に基づいていると筆者は述べますが、
ここあたりは無理なこじつけを感じてしまいました。
そういう面も確かにあるでしょうが、それだけとも言い切れないのでは。