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紙の本
これからの日本が進むべき道
2001/03/16 23:19
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
奇書である。著者は地方大学院から無名の中小企業に就職し、社内からも社外からも奇人変人扱いされながら一人で世界の誰も為しえなかった青色発光ダイオードを発明した中村修二。
彼が泣かず飛ばずの時代に受けた様々な屈辱を彼は前進するエネルギーへと転化して偉業を成し遂げたわけだが、その時代に味わった屈辱に対する恨み辛みが本書の全ページにあふれているといっても過言ではない。いわば言葉の暴力が満載された本であるわけだが、その抜き身のような言葉の背後に確かに読者の心を打つ真実が隠されている。読めば読むほど良く首にならなかったなこの人と思わせる部分が多いが、これからの日本はこういう人間の頭を押さえつけることなく、むしろ自由に泳がせていくようにしないと明日は無いのではないかと考える。
紙の本
ノーベル賞よりも、アメリカンドリーム(カネを儲けてデカイ家に住むという単純明快な夢)を実現したい!という中村氏の言いきりが痛快
2001/03/28 22:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サトケン - この投稿者のレビュー一覧を見る
「天才とは持続する意思である」というコトバを思い出す。独創とは何か、を身をもって示した本。中村氏による青色発光ダイオードの開発物語は、素材分野では共通するものの、ノーベル賞をすでに受賞した白川博士よりも面白い。ノーベル賞よりも、アメリカンドリーム(つまりカネを儲けてデカイ家に住むという単純明快な夢)を実現したい!という中村氏の言いきりが痛快である。なせばなる、夢を捨てるな!という強烈なメッセージで勇気を奮い立たせてくれる。超おすすめ。
紙の本
20世紀中には無理といわれた青色発光ダイオードを、開発した中村修二氏は、いかにしてなしとげたか、彼の方法が述べられており、一読の価値がある
2001/02/12 17:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サニー - この投稿者のレビュー一覧を見る
20世紀中には不可能といわれた青色発光ダイオードを開発し、ノーベル賞に最も近い男と言われるカリフォルニア大学サンタバーバラ校教授の中村修二氏。
愛媛県の片田舎に生まれ、徳島大学大学院を卒業後、徳島県阿南市の日亜化学工業に入社。
設備も資金も少ない中で、たった一人でいかにこの快挙をなしとげたか。彼の考える力、やりぬく力、彼の方法が余すところなく述べられている。
それは単純なことの積み重ねからであった。
徹底して考えた末に生まれる「独創性」と、最後までやり抜く「粘り」がすべてだと述べている。
「事実を偏見・予見を挟まずに見る訓練を」
「自分なりの方法で理解する、自分流」
「直観力、自分の勘を大切に」
「大切な判断中止の時間帯」
「大きな成功を勝ち取る秘訣は、とにかく楽天的であること」
「誰でも好きなことから一点突破できる」
「自分一人でやるというスタイル」
これら氏の言葉には参考になるところが多い。
新天地を求め渡米した著者は、いずれ起業する予定という。自分の頭と腕一本で勝負できるアメリカの環境。それ相応の報酬がなければ、むなしく思うのは、多くの人の気持ちであろう。
地方の中小企業で、困難な中で、数々の世界初の開発を成し遂げた快挙。読み終えて日亜化学は、やはりすごい会社だと思った。
三億円の研究費をだしたこと。二十年も前から、二十日の夏休みがあったこと。ともかく青色発光ダイオードはこの会社で、開発されたのだから。
日本社会の転換の必要もあらためて痛感する。研究者、開発者への報酬のありかた。著者も指摘している教育制度の問題。
いろいろな面で、一読の価値がある。
紙の本
非常識人の思うこと
2002/05/19 01:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くも - この投稿者のレビュー一覧を見る
今、最もノーベル賞に近いと言われ、世界的に声価も高い中村
氏の自伝的書。世界初の青色LED開発を成し遂げた軌跡や、そ
の過程で直面した日本社会の問題点などを辛らつに語っている。
当初は典型的な会社人間で、いわゆる優等生タイプだった中
村氏が如何にして「非常識社員」に変身したのか? 会社の言う
ことに耳を貸さず、ひたすらに自分を信じ、研究に邁進したそ
の姿勢には頭が下がる。従来の価値観からすれば、「わがまま
」と受け取られかねない危険もあるが、誰も無視できない、堂
々たる結果を残したことが、非常識を貫く支えになったのでは
ないか。
現在、中村氏はアメリカの大学で研究の傍ら、教壇に立ち、
学生達を指導している。が、大学、特に大学院の日米格差にも
その批判は及んでいる。閉鎖的な日本の大学。人材を育成する
という本来の目的は迷走してしまったかのようだ。中村氏の指
摘は切実な想いが含まれており、厳しい指摘も、日本に対する
愛情の裏返しに思えてならない。
紙の本
破天荒な非常識研究者、スレイブ・ナカムラの自叙伝
2001/04/05 18:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:松山真之助 - この投稿者のレビュー一覧を見る
■ <ワン・チョット>
「常識の延長線をいくらたどってもそれは常識に過ぎない。非常識に賭けてみることだ。」
■ <モウ・チョット>
青色ダイオード。本書は、この青色ダイオードを世界に先駆けて開発した破天荒な非常識研究者、スレイブ・ナカムラの自叙伝である。(スレイブ=奴隷とは、著者の知るアメリカの学者からつけられたあだ名。大発明をしたにもかかわらず一介のサラリーマン待遇の状況を表現したものだ)
青色ダイオードがなぜそんなに研究者、開発者をやっきにさせたか…? それは、赤やオレンジ、黄色などのダイオードが容易に製品化されたのに対し、短い波長の青色は開発が困難であったからだ。開発されれば色の3原色がそろいなんでもできることになる。最後のブレークスルーポイントであったのだ。
世界中がやっきになった青色ダイオード、それをなぜ徳島の片田舎のサラリーマン研究者が開発できたか…? その秘密が自身の言葉で語られている。
常識にとらわれず、すべて自らの手による実験と考察…、絶対にできるという自信と勘。しかし、潤沢な研究開発環境があったわけでは決してない。
様々な逆境の中で、自分自身を信じ、求めるものを自らの手で掴んだストーリーは、わくわくさせてくれる。
今、著者はカリフォルニア州、サンタバーバラの高級住宅地に住んでいる。時価1億円の豪邸だ。カリフォルニア大学サンタバーバラ校の工学部教授の肩書きになる前は徳島の片田舎のサラリーマンであった。スレイブ・ナカムラは世界のナカムラとして雄飛しようとしている。次なる目標はまだ定まっていないというが、考えぬき、やり抜く自信と実績をもつ著者は、きっとなにかをやるに違いない。
現在、「ノーベル賞に最も近い男」として注目される著者の非常識研究者ぶりから「成功の秘訣」=考える力+やりぬく力、を感じてみたい。
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