紙の本
タイトルの示す先には
2002/07/31 20:28
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投稿者:ハル - この投稿者のレビュー一覧を見る
死の匂いが漂う第三巻。
病気ゆえに孤独で、色々なことをあきらめてきた「さちの」。魚住は幸薄い人々を引き寄せるオーラでも出ているのでしょうか。
本作は痛い。それしか言葉が見つからない。
そして、魚住が泣くシーンを読んで。
私自身、ここ何年も泣いていない、ということに気づいてしまった。
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<あらすじ 裏表紙から抜粋>
久留米への感情を認め始めた魚住と、魚住への感情を認めたくない久留米。二人は冬の遊園地へある少女を連れて行く。魚住が病院で出会った彼女・さちのは小さくて痩せていてどこか懐かしい眼をしていて不思議と魅かれた。やがて彼女を襲った無情な運命は魚住にも大きな衝撃を及ぼす…。シリーズ第3弾!
</あらすじ>
うーん…魚住はどこまで不運なのか…。でも、書評とか読んで覚悟していたよりはそんなに堪えなかったのでよかった…。ほんと、これ堪えたら相当ヤバかったと思う。一週間くらいは何も出来なそう。…そんなお話。
「青の中にいた」は、個人的に好きな話。久留米、男前。かっこいい。
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このために、一・二巻の★をがまんしました!!やりきれないよ、でも、魚住はどうして生きていけるこなの。すごく泣いた。BLで泣いたの初めてだ。魚住のそばに久留米がいてほんとによかった。
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不幸な生い立ちを背負った魚住ですが、この巻で最大の不幸に陥ります。非常に痛々しいですが、ここから魚住の再生も始まったんだと思います。作中で久留米が泣くシーンは、私もいつも泣いてしまいます。
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久留米への感情を認め始めた魚住と、魚住への感情を認めたくない久留米。二人は冬の遊園地へある少女を連れて行く。魚住が病院で出会った彼女・さちのは小さくて痩せていてどこか懐かしい眼をしていて不思議と魅かれた。やがて彼女を襲った無情な運命は魚住にも大きな衝撃を及ぼす…。シリーズ第3弾!
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シリーズの中でも一番辛い、痛い一冊。
少女、さちのと魚住の不器用同士の交流が読んでて良かったです。
それでも読み返したくなる…いい本なんです。深い・・・!
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魚住くんシリーズは全部大好きなんですが
シリーズの中ではこれが一番好きです。
初めてBL読んで号泣しました。
言葉ではうまく説明できませんが
自分が読んだBL作品の中ではBEST5に入るほど
大好きな作品です。
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【あらすじ:クリスマスを目前にして、魚住は小児病棟で天使の扮装をさせられる事になった。クリスマス会のプレゼント係である。そして魚住はここでとても大切な女の子に出会う。女の子の名前はさちの。病気で、孤独で、お菓子作りが得意なのだ。心を通わせていく二人。だがそれはあまりにも悲しい別れの始まりでもあった。魚住くんシリーズ第3弾。】
この巻で流した涙は唐突で、唖然としてしまい次に憤りがきてひどく切なくてたまらないものだったけど、巻の最後がほっとできるものでよかった。本当に。
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2010.02.20. この本を読むのはつらい。どうなるかわかってるから、つらいし、怖い。さちのちゃんの小さなメッセージ。さちのちゃんのことがあって、魚住くんは人間に近づくんだと思う。つらいけど、つらいから余計にそのことを忘れないで、抱きかかえて生きていくことにしてほしいよ。
2005.10.06.この、さちのちゃんのエピソードが1番つらい。ミッキーの葉書。つらいよう。幸せを求めないふたりの不思議な関係が、もっと続いたら、きっと幸せなのに。
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「でも魚住はその道を選んだことはなかった。自分を哀れむって感覚が、あんまりないのね、あいつ。鈍いの。だから死んで楽になろうって思考が、なかったのかも知れない」
内容紹介です。
久留米への感情を認め始めた魚住と、魚住への感情を認めたくない久留米。二人は冬の遊園地へある少女を連れて行く。魚住が病院で出会った彼女・さちのは小さくて痩せていてどこか懐かしい眼をしていて不思議と魅かれた。やがて彼女を襲った無情な運命は魚住にも大きな衝撃を及ぼす…。シリーズ第3弾!
痛い。ひたすら痛い。
目の前で交通事故で死なれてしまえば、魚住じゃなくても壊れちゃうと思います。
ましてや、その相手が自分の『母親』であれば。
魚住の思考は突飛だったのかもしれない。けれどいざ自分がそんな目にあってしまえば、魚住とは違う結論に行きつく自信はないなぁ。
大切な人を絶対に失わないために魚住の辿り着いた結論はたぶんたったひとつの真理なんだと思う。
もちろん、それは決してしてはならないことなんだろうけれど。
それにしてもやっぱり魚住が『死』を選ぶ理由は、生きることに耐えられないからではなく、自分以外の人、大切な人の喪失なんだなぁ。
まあ、これもある種の生きることに耐えられなくなったとき、なのかもしれませんが。
死んでしまった少女からのハガキを読んで久留米が、そして魚住が泣くシーンは、どうしようもなく哀しくて切ない。
失ってしまった人との「未来の約束」ほど心締め付けられるものはないですよね。
このさちのちゃんとの別れによって初めて「泣けた」魚住は、これでようやく世界が開けたんだと思います。
そして開けてしまえば、たぶん、しばらくは辛いことの連続でしょう。
しかしまあ、「好き」とも云っていない相手に朝っぱらから、(しかも遅刻しそうな時に!)あんな濃いいキスするなよ、久留米…。
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抜け駆けしたい!って気持ちはわかっちゃうなあ・・・
私はそこまで追い詰められたことはこれっぽっちもないけど。
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さちのちゃんに「おかあさんになって」と言うのが、後ですごく心に染みる展開。魚住君の哀しさがたまらないです。久留米とも一気に差をつめた感があります。
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魚住くんシリーズから "メッセージ" をMy殿堂へ
BL読むのってファンタジーだったりエロだったり、
いちゃいちゃラブいのを読んでほっこり(?)したい、と思って手に取るので、
トラウマ系だったり、「泣きました」みたいな本は意識して手を出していなかったのですが、食わず嫌いはいけないな、と。
この本に出会ったのが遅かったのが幸いで、全巻一気読みすることができましたが、オンタイムの読者だったら、途中で放棄してただろうな、と思うほどの展開です。
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魚住くんシリーズ3冊目。
うううううううううううう痛い…………痛いよう……うううううう。
もう…言葉にならない…さちのちゃん…ううう…。皆それぞれが何かを抱え、もがき、それでも進む。もう無理。
感想とか書けない。読んでくれとしか言えない。青の記憶と久留米が居て良かった。
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この、手首から指先がプルプルする感じ。
ツボに入って痺れる感じ。ひゃー。きゅんきゅんする。
文庫版は表紙もダサいし副題も古めかしくて厭なんだけど。まぁ仕方無い。