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大東京三十五区冥都七事件 探偵小説 みんなのレビュー

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みんなのレビュー14件

みんなの評価3.5

評価内訳

14 件中 1 件~ 14 件を表示

紙の本

こういう内容の話っていうと、私には都筑道夫、泡坂妻夫っていう先入観があるんだけれど、物集さんのこの本も中々だね。特に早稲田を舞台にしたってのが、味噌かもね。乱歩だっていたことだし

2003/09/24 20:17

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

BOAを初めて見たとき、なんとも可愛い娘が現れたものだと思った。本の世界にも、一目惚れというのがあってもおかしくない。単純に美しい、というのではないけれど、気にいった装丁を見ると、それだけで「そこの本ちゃん」と声をかけたくなってしまう。淡い色合いの、戦前の香りがする文字を配したデザインと、小鳥遊練無を連想させる物集高音という著者名。わざわざ探偵小説と銘打っている。それだけで私はこの本に惹かれてしまった。

舞台は昭和の初め頃。早稲田の書生というか雑文書きの阿閉万が見聞した明治の東京七つの不思議な事件。今でも当時の面影を微かに残している場所を題材にしているので、最近やっと江戸・東京の過去に興味を持ち始めた私にはぴったりの本。それらの謎を、阿閉万の下宿の家主玄翁先生が、説き明かすという設定も、新しい安楽椅子探偵の誕生ということで嬉しい。

明治十三年、東海寺の山門にある血を吐くと言われる松、巡査が見たのは血にまみれ松を揉んでいる按摩の姿だった。大崎に降る石の雨、三ノ輪の夜に咽ぶ石、どの事件も味がある。早稲田の書生で雑誌記者でもあるワトソン役の阿閉万はともかく、下宿の家主で74歳になる玄翁先生こと間直瀬玄蕃の矍鑠とした姿が好ましい。飛鳥山の消えた電車、幔幕とともに消失した芸子なども時代の匂いがしてくる。

もしかすると、取り上げられた不思議というのは、作者の創作ではなく、案外実際にあった古き都市伝説ではなかったのかとも思いたくなる。古書の雰囲気を感じさせる装丁と内容が実にしっくりあった感じ。外見で人は判断してはいけない、とは小さい時から言われてきたけれど、装丁でだけで判断できる本だってある。

新しく描き直されたのだろう、各章の頭に、味のある当時の地図がついていて、見ているだけで本を抱えて街に出かけたくなる。うちの娘たちほどではないけれど、やはりBOAはいい。

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紙の本

この文体が好き,軽妙洒脱とはこのことである

2001/11/24 15:34

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Snake Hole - この投稿者のレビュー一覧を見る

 うーん,中身の事件だのトリックだの人物描写だのはどうでもよろし,この文体が好き,軽妙洒脱とはこのことである。大正から昭和初期にかけての,モダンと言えばモダン,退廃と言えば退廃の文化の香り,ぷんぷん (とまぁ,こんな体言留めを多用する文体なんですけどね) 。
 なんというかこれは企画の勝利だわな。オビで高橋克彦,京極夏彦 (こうして並べて初めて気付く,二人とも「彦」なのな) が慣れぬ文語体で宣伝にあいつとめておらるる文言ほどのものとは思わぬが,こう刷り上がり綴じ上がり出来上がった一冊の本としてみると,スミズミまで中身の雰囲気を壊さぬよう気が使われた首尾一貫のてい,体操選手の鉄棒より飛び下りるフィニッシュに足の見事に揃いたるを見るようである。WEBでみる表紙の写真では細かくてよく判別できぬかも知れぬが,表紙にある版元の表記も「東京神田 祥伝社発行」と来たもんだ,やんややんや。
 ところで,「七事件の二:天狗礫,雨リ来ル」の冒頭50ページに掲載されているのは,ウチの近所の約80年ほど前の地図だ。この地図で日本獣医学校となっているところは今の多摩大学目黒高校,目黒蒲田電車は今の東急目黒線である。獣医学校のとなりの競馬場は第一回日本ダービーが開かれた目黒競馬場で,今でも「元競馬場」というバス停がある。あ,そうだ,毎年2月にJRAがやってる「目黒記念」というG2のレースは,この競馬場を記念したもんなんである。知ってましたか。

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2005/03/25 15:44

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2005/07/06 16:36

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2006/05/17 13:37

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2006/10/20 20:04

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2008/11/05 21:22

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2010/01/29 21:05

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2014/04/30 19:28

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2015/10/10 15:43

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2020/10/10 14:18

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