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紙の本
異色の健康分析書
2001/10/11 20:00
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投稿者:横田順彌 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この書は、事前にまったく知識を持たずに選んだ。著者が気象予報士であることも、女性であることも知らなかった。出版情報誌のタイトルだけを見て、取り寄せたのだ。体調予報とは、なんなのか? 天気予報で翌日の体がわかるとは、どういう意味なのか? とにかに、なんともいえない、ふしぎな気分が沸きあがってきたので、読んでみたくなった。その結果は掛け値なしにおもしろく、満足できるものだった。
簡単にいえば、人間の体調は天候に左右されるらしいことが、最近、解明されてきたということを述べているのだが、著者が大変な勉強家で、内外の古今の著書を調べ、医師の協力を得、自分自身や身近な人間の症状を例にあげて説明しているので、非常に説得力がある。花粉症は日本海低気圧と関係が深く、喘息には秋の移動性高気圧が影響している。梅雨前線による日照不足が、鬱症状を起こす原因でもある……。など、これまで「あるいは」と思っていたことや、まるで想像していなかった天候と体調の善し悪しを、実に的確に教えてくれるのだ。
なるほど、そんなに天候と体調の関係が深いのなら、天気予報によって、翌日の体調も予測できることになる。だとすれば、いくつも持病を抱えている評者など、天気予報によって翌日の仕事のしかたを組み立てることも可能だ。着眼点のいい、異色の健康分析書として、ご一読をおすすめしたい。(横田順彌/SF作家 2001.3.6)
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